40代半ばで婚活参戦、8人の男とお見合いしてわかったこと。

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-11-17 09:38
投稿日:2020-11-10 06:00
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男女の事情を深堀りする「40代50代の大人婚」です。
結婚の条件はたった1つ
結婚の条件はたった1つ

case3-2.佐伯京香さん(仮名/47歳)

日本仲人協会様よりご紹介いただいた佐伯京香さん(仮名/47歳)は今月、お相手の三島敦さん(仮名/46歳)の誕生日に入籍予定とのこと。

 京香さんは東大卒で、松たか子さん似の美女。英語が堪能で、海外出張もこなし、男性並みの年収を稼ぐキャリアウーマン。過去3人との男性とは結ばれず、「一生、独身でもいいかな」と思っていたところ、友人の勧めで昨年12月、日本仲人協会に入会したそうです。

結婚相手に求めた「たった1つ」の条件とは

条件は「動物OK」のみ(写真:iStock)
条件は「動物OK」のみ (写真:iStock)

 入会時、京香さんは「いい意味で妥協しました」とのこと。妥協とは?

「仲人さんに私のプロフィールを作成していただくときに、『動物が好きだから、犬でも猫でもいいからペットを飼いたいです。動物OKな人がいいです』とだけお伝えしました。私自身、年齢的に婚活市場での商品価値が高くないのはわかっていたので、相手にいくつもの条件を求めるのは失礼だと思っていたからです」

 えええっ!? 希望する条件は、1つのみだったということですか?

「自分で稼ぐことができているからかもしれませんが、年収や職業にはこだわりがなかったんです。それに、どんなタイプの人が合うのかも当時はわからなかったので『動物OK』1点に絞りました。

 仲人さんのご配慮には感謝しています。『動物好きな人がいいと書いてしまうと、該当しない方には敬遠されてしまうかもしれません。出会えるレンジは広げたほうがいいので、書き方を工夫しますね』とおっしゃってくださり、こう書いてくださったのです。『動物好きなこともあって、話し方がやさしい方です』と。

 あとは、仲人さんがピックアップしてくださった方と、お申し込みをいただいた方は極力お断りせず、お会いしていました。もちろん、自分から申し込みをした方とも会い、お会いしたのは敦さんを含めて、今年5月までの半年間で9人。お会いした方々は42~57歳と幅広く、年収は400~1000万円ぐらいでした」

大人婚に必須!覚えておきたい2つのポイント

「変わらない条件」を3つ(写真:iStock)
「変わらない条件」を3つ (写真:iStock)

 京香さんのコメントから、覚えておきたい2点が見つかりました。

1.40歳以上の大人婚を望む女性は、自身の市場価値を客観視し、お相手への条件は極力絞り込む

 京香さんが望んだ条件は「動物OK」のみ。筆者の知人で結婚相談所に勤務している女性は、言っていました。

「性別を問わず、ある程度の年齢まで独身でいる人は譲れない条件が増えて、理想が高くなる傾向にある」と。

 彼女がお世話した30代後半の女性は、年収は800万円以上で、年齢は自分と同年代。自分と同じ地域に住んでいて(遠距離に嫁ぐのはイヤ)、義両親の介護はしなくてもいいことを条件に挙げたそうで。

 彼女は即、「そんな人はもう結婚しています!」と答えたそうです。

 確かに。筆者が別媒体で取材した独身女性の中にも、「年収は“最低でも”800万円以上はないと」と答えた人が何人かいました。

 お見合いや婚活アプリだとお相手の条件が先に提示されていてわかりやすいので、高条件を望むのは“婚活あるある”なのかもしれません。

 ですが筆者は、プライベートな談話中、女性が学歴や年収についてこだわりを挙げると伝えています。

「その条件をすべて失っても、あなたは相手を愛せるの? もし相手が事故に遭い、身体が動かなくなったらどうするの?」と。

 条件ばかりにこだわる女性は大抵、筆者の問いに言葉を失います。筆者も心の中で「答えられないの!?」と、ツッコミを入れながら、一緒に絶句します……。

 京香さんは「動物OK」1点のみと、潔い決断をしました。

 自身の市場価値を客観視した意思決定と語っています。1点のみに限定するのが難しい場合は、年収など「変わる可能性のある条件」ではなく、「変わらない条件」を3つほど考えてみてはいかがでしょうか。

 参考までに、筆者が再婚時に考えた3つの条件を記載しますと。結婚願望がある(自身の年齢では時間的余裕がなかったため、結婚願望のない人とダラダラ交際する気はなかった)、温厚な人柄、金銭感覚の一致でした。

2.たとえ自分好みではなくても、初対面で判断をしない

 京香さんは婚活時、「自分が『この人だ!』という男性にたどり着くまでのプロセスだと思って、どんな人でもネガティブな評価をせずに、数回はお会いしていました」と言います。

 つまり、たとえ好みのタイプではなくてもお相手の長所を探し、初対面で判断はしなかったということです。

 だからこそ、敦さんという結婚相手とめぐり会えました。

 筆者のように、初対面で「次はない」と即断してしまう女性には、参考になるのではないかと。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


婚活は「同時進行」が当たり前 運命の出会いに制限かける必要はない!
 あなたはどんな婚活の仕方をしていますか? 「彼がダメだったら次の出会いを探そう」と、1人ずつに丁寧に向き合っている人も...
恋バナ調査隊 2024-02-29 06:00 ラブ
夫の無題外泊=浮気とは限らないらしいけど、その言い分信じていいの?
 夫が無断外泊したら「女と遊んでるんだ」と浮気を疑ってしまいますよね。ですが、必ずしも浮気とは限らないようです。  事...
恋バナ調査隊 2024-02-28 06:00 ラブ
男女カップルに聞いた! 自宅のお風呂に一緒に入るのはアリorナシ?
 あなたは彼氏と一緒にお風呂に入りますか? 恥ずかしさから抵抗がある人もいれば、一緒に入ることが当たり前になっている人も...
恋バナ調査隊 2024-02-28 06:00 ラブ
お金に執着する女が結婚できない理由3つ 大切なことを見失った悲しい末路
 婚活中は、改めて自分がどんな男性に惹かれるのかを見つめ直す機会になりますよね。性格や趣味、価値観や見た目にこだわる人も...
恋バナ調査隊 2024-02-27 06:00 ラブ
だから「媚びる女」は嫌い! 男性の本音と“媚び認定”する女の言動とは
 恋愛で「媚びる」を武器にしている女性はいませんか? でもその武器は、嫌われるきっかけになる恐れもあるため注意が必要です...
恋バナ調査隊 2024-02-27 06:00 ラブ
更生して一途に?それとも性病に苦しむ?遊び人だった人の明暗分ける瞬間
 遊び人の男性にもてあそばれ、つらい思いをした女性もいるでしょう。しかし、遊び人でも年齢や経験を重ねて更生する場合がある...
恋バナ調査隊 2024-03-19 16:27 ラブ
30代40代「婚活の後悔」4選 あのときどうして気づかなかったんだろう
 婚活に励んでいる女性は必見! 「あのときこうしておけば…」と、自身の婚活に後悔がある女性たちの話を集めてみました。 ...
恋バナ調査隊 2024-02-26 06:00 ラブ
甘い新婚生活なんて誰が言った?ラブラブ一転イライラ爆発エピソード5選
「新婚」と聞くと、誰もがラブラブな生活を想像するでしょう。 でも、共同生活を始めて間もない新婚は、イライラする機会も多い...
恋バナ調査隊 2024-02-25 06:00 ラブ
男「冗談はよしこちゃん」女「は?」年の差カップルはすれ違い日常茶飯事
 近年、10歳以上の年の差カップルが増えていますよね。年の差があると、相手を尊敬できたり、落ち着いて安定した恋愛ができた...
恋バナ調査隊 2024-02-24 06:00 ラブ
肉体より精神的なつながりに“利”があるよね? 51歳経営者が女を選ぶ条件
「冷酷と激情のあいだvol.183〜女性編〜」では、夜の営みをしないことを条件にプロポーズをしてきた恋人・ジュンジさん(...
並木まき 2024-02-24 06:00 ラブ
性交渉一生ナシ?裕福な経営者から提示された結婚の条件に戸惑う47歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-02-24 06:00 ラブ
女に困らないチャラ男に聞いた! 本命に選ぶ女性の特徴3つ
 好きになった男性がチャラ男だったら「真面目に恋愛する気はないよね…」と落ち込むかもしれません。  でも、チャラ男だっ...
恋バナ調査隊 2024-02-24 06:00 ラブ
女性から家デートに誘うのはアリなの? 超自然な誘い方と男性の本音
 なかなか家に呼んでくれない彼。もっと仲を深めたいけど「女性から家デートに誘うのはナシかも…」と悩んでいる人は多いはず。...
恋バナ調査隊 2024-02-24 06:00 ラブ
年の差婚は“1億円プレーヤー”の特権に…婚活のプロが見た同世代婚の現場
 年の離れた若い女性と結婚したい――。結婚相談所には今も夢見る中年男性が訪れるそうだが、時代は変わったようだ。  ...
モテる女が選ぶ男はセンスなし? 美人が陥りがちな恋愛の失敗傾向3つ
 あなたは、男性にモテますか? 答えがイエスなら、恋愛で選ぶ男に注意したほうがいいかもしれません。  なぜなら、美人で...
恋バナ調査隊 2024-02-23 06:00 ラブ
年下男性と恋愛したい! 知っていると憧れられる3つのテク
「年下男性と恋愛したい」と主張する女性がかなり増えています。けれど、思い切ってアプローチしてみても、なかなか盛り上がらな...
内藤みか 2024-02-22 06:00 ラブ