夫婦喧嘩をするたびに「離婚」を口にしてしまう女性の本音

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-11-21 06:02
投稿日:2020-11-21 06:00

理解してもらうために「離婚」と

「付き合っていたころは、Uはとても優しかったし、どちらかというと寂しがりやで、束縛もひどいほうだったと思います。

 なのに、子どもが生まれてしばらくしてからは、どう考えても私に無関心って感じで……。

 このまま一生、そんな夫といて、私は本当に幸せになれるのかな?って気がして、焦りますね。

 まわりの友達は、まだ独身の子も多くて、相談すると『離婚して、別の人を探せば? きっとご主人とは相性が悪いんだよ』って言われるし……」

 なんとかしてラブラブだった日々を取り戻せないかと、試行錯誤をしてきたというIさん。しかし夫との仲は、日に日に悪化するばかりで、ここ最近は夫婦で顔を合わせるたびに、Iさんから「離婚」の二文字を口にしてしまうそうです。

「私が“離婚する”って言うと、夫は黙ってしまうんです。そこで、『俺は、離婚したくない』って言ってくれるものだと思っていた私は、そんな夫の態度にも幻滅しています。

 何回、“離婚”って言っても、彼はそんな態度で、それどころかどんどん私に対して冷たくなっているような気もします。

 最初のうちは、夫に私の気持ちを理解してもらいたくて、わざと“離婚”って言葉を出していましたが、最近では、本当に離婚したほうが幸せになれるんじゃないかって気もしていて、どうしたらいいのか、わかりません」

夫が改心してくれれば

 つい先日、Iさんがいつものように夫婦喧嘩の延長で「離婚」と口にしたところ、夫であるUさんは「俺も覚悟が決まったから、離婚しよう」と答えてきたとのこと。

 それ以来、Iさんへの態度も、これまでよりもさらに冷たいものになった感覚があり、最近では夫婦間における事務的な連絡さえも滞りがちに。

「このままでは、本当に離婚したほうがいいんじゃないかってくらい、関係は冷え切っています。

 私は、夫が態度さえ変えてくれれば、子どももいるし、離婚は回避したいのが本心です。だけど、今のままの夫なら、とてもじゃないけれどこの先も一緒に暮らすのは無理なんです。

 なんとかして夫が改心してくれればいいなと思っていますが、なかなか難しそうなので、どうしたらいいのか途方に暮れています……」

 夫に何度も「離婚したい」と口にしつつ、実際にはそこまでの覚悟があったわけではなかったと口にするIさん。

 今の夫婦関係に大きな不満を抱いていることが、「離婚」の二文字を口走る原因だと、ご自身を分析しています。

 では、妻から頻繁に「離婚」と言われ続けてきた夫・Uさんの心情は?

 次回はUさんの隠された本心をお届けします。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「夫とやっぱり籍を入れたい」事実婚→法律婚へ移行したい、40歳女の胸中
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-10-28 06:00 ラブ
夫バレ? 帰宅時間を理由にGPSアプリを促す…妻の不倫を察した男の反応
 夫に隠れて不倫しているそこのあなた。「バレたらどうなるんだろう」と気になったことはありませんか?  今回は、妻の不倫...
恋バナ調査隊 2023-10-28 06:00 ラブ
だから惹かれるのね! 男の色気の正体は斉藤工さんに学びましょう
 男性のちょっとした仕草にドキッとした経験はありませんか? 他の男性だと何も感じないのに、色気ある男性がやると不思議と魅...
恋バナ調査隊 2023-10-27 06:00 ラブ
結婚後のギャップあるある5選! 幻滅する前に試すべきこと
 大好きな人と結婚したら、幸せな結婚生活が待っている♡ とは限らないのが現実! 思い描いていた結婚生活とのギャップに苦し...
恋バナ調査隊 2023-10-26 06:00 ラブ
年下男性の“教えて願望”を満たす。オトナの女性ならではの知識と強みは?
「年下男性に興味がある。でも、何を話したらいいのかわからない」と迷う年上女性が大勢います。無理して若い人に話題を合わせる...
内藤みか 2023-10-26 06:00 ラブ
“育ちがいい男性”争奪戦を制す!本物を見極める特徴5つと好かれる共通点
 育ちがいい男性は、恋人や結婚相手として理想的な存在です。そのためライバルも多く、争奪戦に。ゲットしたいなら、いち早く彼...
恋バナ調査隊 2023-10-25 06:00 ラブ
「オフィスラブ」ってどうするの?後輩君への“嫌がられない”アプローチ法
 皆さんオフィスラブについてどう思いますか?  職場の恋愛における難題、それが後輩への恋心です。  自分が先...
若林杏樹 2023-10-25 06:00 ラブ
婚外恋愛は否定しない、けど、100%幸せになるのは難しい。
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  お仕事で既婚者専用マ...
豆木メイ 2023-10-24 06:00 ラブ
ねっちょりなぶりっこよりも強い? ドライな女性がなぜか男にモテるワケ
 サバサバしている男性よりも“漢前”でドライな女性は、周りの女性から「カッコいい!」と憧れられることが多いですが、実は男...
恋バナ調査隊 2023-10-24 06:00 ラブ
老後まで面倒見切れません!偏食に運動不足…健康管理できない夫にモヤッ
 子育てを終えた後の人生を考えると、夫婦で旅行したり、趣味を楽しんだり、有意義な老後を過ごしたいと考える人は多いですよね...
恋バナ調査隊 2023-10-23 06:00 ラブ
恋愛とキャリア、どっちも身の丈で両立させるにはどうする?
 仕事が大好きで、キャリアアップすることが何よりも楽しいと感じるバリキャリ女子。でも、恋愛面においては「どう仕事と両立し...
恋バナ調査隊 2023-10-23 06:00 ラブ
疲れたから寝るLINEを送ってきた彼と道ですれ違う?最悪な恋愛の思い出
 恋愛で得られるのは幸せだけではありませんよね。好きな人と付き合えたとしても、最悪な出来事に見舞われるケースもあるはずで...
恋バナ調査隊 2023-10-22 06:00 ラブ
整形美女との結婚話を破談にしたい37歳男、老いるほどいじるでしょ?
「冷酷と激情のあいだvol.165〜女性編〜」では、結婚の話が出ながらも、なかなか具体的な行動に進んでいかない恋人に悩む...
並木まき 2023-10-21 06:00 ラブ
美意識高い系40女、婚約者とのシラけた夜の生活に努力してるのになぜ?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-10-21 06:00 ラブ
不倫沼に陥った女が失う「5つのモノ」友達 仕事 時間 自尊心そして…
 既婚者と不倫をすると、相手の家族を苦しめることになります。でもそれだけでなく、不倫をした当の本人たちが失ったものもたく...
恋バナ調査隊 2023-10-21 06:00 ラブ
遠野なぎこは食い逃げ被害2日後に新恋人…チャチャッと付き合う女って?
 女優の遠野なぎこ(43)が今月16日、自身のインスタグラムで《ルンッ♪が、ルンッ♪な事になりまして。 無事にアプリを退...