ルーズすぎる夫にメンタル限界…秘密裏に別居計画を進める妻

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-12-05 05:48
投稿日:2020-12-05 05:45
「冷酷と激情のあいだvol.23〜男性編〜」では、妻に対して怯えながら家庭生活を送っている男性であるOさんの心情をご紹介しました。では、Oさんの妻であるIさんの心情はどうなのでしょうか。

だらしない夫との生活がストレス

「はっきり言って、夫には心底幻滅していますし、離婚も視野に入れています」

 開口一番、強い口調でこう断言したIさん。コロナ禍の影響で、テレワークメインの日々を送っている今、何をしても中途半端にしかできない夫との生活には、精神的にも体力的にも限界を感じているのだそうです。

「コロナ禍になる前から、夫の性格のうち、だらしないところにはちょっと嫌悪感があったんです。でも、お互いに仕事をしていますから、家で顔を合わせる時間もそんなに多くはなかったですし、まぁ我慢できる範囲内でした。

 だけど、コロナ禍の影響で基本的に24時間ずっと家にいる生活が多くなり、お互いに自宅で仕事をしながら家事をこなす……という新しい日常になってからは、夫のだらしなさが今まで以上に目につくようになり、私のストレス源になっています」

夫の家事スキルが低すぎる

 Iさんいわく、夫であるOさんは何をやらせても中途半端なうえに、掃除や洗濯には不潔感もあって、とてもじゃないけれど安心して家事を任せられるレベルではないのだそうです。

「洗濯物は汚れも落ちていないし、たたみ方もぐちゃぐちゃ。掃除は、床の汚れを拭かずに、いきなり掃除機をサッとかけて終わり。ホコリが残っていても、知らん顔です。

 うちには猫がいるのですが、猫のトイレを掃除させても、トイレの周りに猫砂が飛び散っていて、それをいちいち片付けているのは私です。

 些細なことだと思われるかもしれませんが、すべてに対してそうなので、共同生活を送っているこっちは、毎日、毎日、イライラしっぱなしですよ……。

 最初のうちは、夫に対してやさしい口調で指摘するよう心がけていましたが、何度言っても変わらないし、むしろ最近では家事を放棄して、すべてを私に押し付けるようになって、最悪です」

夫はただ家にいるだけ

 コロナ禍に見舞われたことをきっかけに、50%ずつの公平な負担となるよう、家事割合を見直したというIさん夫妻。しかし夫は、取り決め通りに家事をしてくれず、最近ではIさんが家事をするよう促しても、知らん顔をされるのだとか。

「私が夫に対して怒鳴っても、叫んでも、びくともしません。ボーッとした顔で私を見るだけで、手を動かそうともしないんです。

 言葉は悪いですけど、まるで“木偶の坊(でくのぼう)”って感じで、近くで見ていると本気でイライラしますよ。だらしない自分を改めようとしている様子もないし、ただ家にいるだけです。

 ひと言でいうと、“役立たず”ですね。そんな夫には、もはや愛情も感じなくなりました。

 だけど、私は結婚が遅かったので、即離婚となると親が悲しみそうで、それが気がかりです。

 なので、コロナ禍が落ち着いたら、まずは別居でもしたいと思っていたのですが、当初考えていた以上にテレワーク中心の生活が長引いていますし、このままコロナ禍が明けるのを待っていたら、私のメンタルが壊れてしまいそう。

 だから、まだ夫には話していませんが、年始早々くらいのタイミングで、アパートでも借りて、別居生活をスタートさせたいなって密かに計画しています」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


トホホ…全部ハズレ!喜ばれなかったプレゼント6選。ブレスレットで夫婦の危機、食料品は“オカンみたい”って!?
 男性に刺さるプレゼントを贈るのって難しいですよね。相手の好みを外してしまうだけならまだしも、場合によっては「もらっても...
恋バナ調査隊 2025-12-10 08:00 ラブ
「とりあえず付き合う」は古い? 恋愛経験ゼロの20代が増えた現代、私たちが見直すべき“たった一つ”のこと
 恋愛未経験の若者が増えているのに、社会だけが“古い常識”のまま止まってはいないだろうか。「まだ?」という何気ない一言が...
おがわん 2025-12-09 11:45 ラブ
プレゼントは自作ラブソング!? 心底がっかりした「クリスマス」事件簿5つ。元カノとLINEはやめてくれ…
 彼氏との素敵な思い出として、クリスマスを思い浮かべる女性もいるでしょう。しかし、その逆パターンもあるもの。「がっかりし...
恋バナ調査隊 2025-12-09 08:00 ラブ
あれ? 10歳上の彼が“おじいちゃん”に見えてきた…私が年上男を苦手になった4つの瞬間
 昔は「年上の男性って頼りがいがあって素敵♡」と思っていたのに、気づけば“苦手”になっていた…。恋愛経験を重ねるうちに、...
恋バナ調査隊 2025-12-08 08:00 ラブ
10年支えた彼と35歳で破局…女たちが燃え尽きた3つのエピソード。立ち直るにはどうする?
 仕事や恋愛に対して、ある日突然プツンと心の糸が切れてしまう「燃え尽き症候群」をご存知ですか? 今回は、恋愛で燃え尽きて...
恋バナ調査隊 2025-12-07 08:00 ラブ
45歳夫「月9万も出してるんですよ」生活費折半が不満。結婚のメリットは“家事の負担が減る”ことでしょ?
「冷酷と激情のあいだvol.275〜女性編〜」では、結婚5年目で家庭内において損得勘定の強い行動をする夫・マコトさん(仮...
並木まき 2025-12-06 11:45 ラブ
夫がセコすぎる! “家事代行代”は片方が負担するべき?「搾取され続ける関係はもう嫌」と呆れる42歳妻
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-12-06 11:45 ラブ
自分勝手すぎる!既婚者を「婚活アプリ」で見抜くポイント。自称“ペットを飼ってる”男性が怪しい理由
 先日、独身だと嘘をついて婚活アプリに登録して女性を騙した既婚男性に対し、裁判所が賠償金の支払い命令を出しました。 ...
内藤みか 2025-12-05 11:45 ラブ
「これが最後の恋だって」56歳男、運命の女から“無理な願い”に動揺。決断までの残り時間はあとわずか…
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-12-05 11:45 ラブ
地獄のクリスマス!彼氏が親友と浮気してた…冬に思い出す“最悪の12月24日”エピソード4選
「好きな人から告白された」「彼にサプライズをされて幸せだった」など、クリスマスに素敵な思い出がある女性もいるでしょう。し...
恋バナ調査隊 2025-12-05 08:00 ラブ
はぁ?「抱かれてるんでしょ」って許せない! 同僚からの“忘れられない一言”4つ
「同僚は心強い仲間」と言いたいところですが、現実はそんなに甘くない様子。同僚をライバル視して、嫌味や皮肉を言う人もいるよ...
恋バナ調査隊 2025-12-04 08:00 ラブ
やめとけ~。元カレの“SNSを監視する”女の心境。ストーカー認定されて即ブロック!
 1度愛した人をすぐに忘れるのは難しいですよね。きっと「つい元カレのSNSを監視しちゃう」なんて人もいるでしょう。でもそ...
恋バナ調査隊 2025-12-04 08:00 ラブ
泥酔でキッチンが大惨事…恋人の “酒グセ”が悪すぎる!酔っ払いにドン引きしたエピソード7選
 お酒が入ると誰しも言動が変わるもの。あなたの恋人は、酔っておかしなことを言ったり、不思議な行動に出たことはないでしょう...
恋バナ調査隊 2025-12-03 08:00 ラブ
ギャップにキュン♡ 5人の女性が「年下もアリ!」に変化したワケ。これって母性本能?
 大人になってから恋愛観が変わる女性もいるもの。「年上男しか興味なかったけど年下男もアリになった」なんて人もいるようです...
恋バナ調査隊 2025-12-03 08:00 ラブ
母の一言がグサッ!彼氏ナシ女の泣ける「クリスマス」エピソード。美容師さん、デートの予定を聞かないで…
 街はイルミネーションでキラキラ、SNSには幸せそうなカップルの写真が並ぶ季節になりました。だけど、私は今年も安定のシン...
恋バナ調査隊 2025-12-02 08:00 ラブ
「彼女が2人います」こんな“交際”はアリ? 別居婚に期間限定…変わった形のカップル6組に聞いてみた
 恋愛や結婚の形は人それぞれ。最近は「一緒に住む」「1対1で付き合う」という従来のスタイルにとらわれない、ユニークな関係...
恋バナ調査隊 2025-12-02 08:00 ラブ