お葬式に黒いタイツはダメ?寒い日の防寒対策&喪服のマナー

コクハク編集部
更新日:2020-12-26 06:00
投稿日:2020-12-26 06:00
 真冬にお葬式に参列することになった時、黒のストッキングでは足元が寒いことってありますよね。でも、暖かい格好で行こうと思っても、マナー違反になっていないか不安なこともあるでしょう。そこで今回は、寒い日のお葬式の防寒対策や、足元のマナーについてご紹介します。

寒い日のお葬式に黒のタイツはダメ! その理由は?

 結論からいうと、寒い日のお葬式に黒のタイツを履くのはNGです。なぜNGなのか、例外などについてチェックしていきましょう!

なぜお葬式に黒のタイツはダメなの?

 黒いタイツがなぜNGかというと、「カジュアルな印象」を与えてしまうからです。お葬式は、あくまでフォーマルな場。カジュアルさのない、透け感のある黒のストッキングが基本となります。

おすすめは60デニール! 80デニールはNG

 ストッキングかタイツかは、生地の薄さを表す「デニール」で判断してみてください。ストッキングは30デニール未満、タイツは30デニール以上になります。デニールの数値が高くなるほど厚みが増していき、透け感がなくなって保温力が上がります。

 どうしても寒い時には、60デニール程度がおすすめ。足全体がほんのり透けますし、程よい保温力もありますよ。

地域や季節によっては例外もある

 日本の中でも特に寒い東北地方など、地域や季節によっては例外としてタイツでもOKな場合があります。遠方でのお葬式の場合は、その地域のマナーを事前に調べてから参列すると良いでしょう。

黒いタイツがダメならこれ! お葬式での足元の防寒対策3つ

 60デニール程度の黒いタイツがない時には、次のような方法で防寒をするのがおすすめです。

1. ベージュのストッキングを重ねる

 少しでも防寒力を高めるために、黒いストッキングの下に肌色のストッキングを重ね履きするという方法があります。黒いストッキングは一枚だけなので、透け感はそのままに暖かさをアップさせることができます。

2. 喪服をパンツスーツにする

 どうしても足元が寒い場合には、喪服をパンツスーツにしましょう。特に、妊婦さんなど、体を冷やさないほうが良い人におすすめです。一着持っておくと、重宝するでしょう。

3. 足元用カイロを使う

 靴の中に貼るカイロを使う方法もおすすめです。ストッキングを履いていても、足元から温まるので、ぜひ試してみてください。

寒い日のお葬式…防寒したい時の喪服マナー

 続いては、寒い日のお葬式の服のマナーをチェックしてみましょう!

【コート】NGポイントだけ押さえればOK

 寒い日の喪服には、礼装用の黒いコートを着ていきましょう。基本的に「葬儀用コート」というものはありません。どうしてもない時は、黒のシンプルなコートでもOKです。

 ただし、サテンやエナメルなどの光沢感のあるものや、殺傷をイメージさせる革製やファー付きのものはNG。ウールやカシミヤが最適です。

【靴】黒の本革&合皮パンプスが基本

 寒い日には、ブーツを履いていきたくなりますが、基本的には黒のパンプスのみになります。靴は、エナメルやスエードなどの光るものはNG。本革や合皮の靴を選びましょう。

 子供の靴に関しては、ダークカラーの運動靴を用意すれば大丈夫です。

【インナー】タートルはNG! 薄手の黒いニットなどが◎

 タートルネックは、喪服の下に着れば暖かいですが、これもNGです。どうしても寒い時には、薄手の黒いニットのインナーなどを重ね着しましょう。これだけでだいぶ暖かくなるはずです。

【小物】光るもの・ファー・革製品は避けるようにする

 寒い日のお葬式に手袋やマフラーをつけていく時には、ダークカラーで上品なデザインのものを選びましょう。手袋やマフラーも、光るものやファーはNGです。また、革製品も避けましょう。

お葬式に参列する時の喪服に関する注意点

 最後に、お葬式に参列する時の注意点をおさらいしておきましょう!

ストッキングの下のペディキュアの色に注意

 お葬式では、靴を脱ぐ場面もあります。透ける素材のストッキングだとペディキュアの色が見えてしまうので派手なカラーやデザインは避け、淡い色に塗り替えておきましょう。

ストッキングの予備を用意しておく

 薄いストッキングは、ちょっとしたことで電線しやすいですよね。大人のマナーとして、ストッキングを履く時には、予備を一つカバンに入れておくと良いでしょう。忘れてしまった時は、行く途中のコンビニなどで購入してくださいね。

ストッキングの飾りに注意

 黒いストッキングでも、ストーンなどの飾りがあるものはNGです。ストッキングを購入する時、隠れたところに飾りがついていないかなどをよく確認しておきましょう。

 また、寒くて60デニールのタイツを履く場合、リブ編みなどの模様がないシンプルなものかどうかを確認しておくと安心です。

寒い日のお葬式はマナーの範囲内で防寒対策を!

 お葬式はフォーマルな場です。寒冷地の冬などの例外を除いては、喪服のマナーに従って参列するようにしましょう。どうしても寒い時には、この記事でご紹介した防寒対策を試してみてくださいね。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


渋谷はちょっと苦手になった更年期おばさん。着実に老化現象が進む予感!
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
自称・丁寧な暮らし派のいい嫁アピールLINE6連発!梅仕事に針仕事、新聞に毎朝アイロンがけまで…
 SNSを覗いてみると、「丁寧なくらしをする私はいい嫁アピール」が激しい投稿をよく見かけます。  そりゃあ、日々の生活...
Amazonで☆4つの高評価!「激落ちくん」お手軽価格&耐久性バツグンの神モップ“唯一”の弱点は?
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
気高きプリンスが降臨! 黒豹“たまたま”のお手入れは今日も完璧
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
とある路地裏で
 路地裏に立ち、しばらく観ていると、何かの絵に見えてくる気がする。
【女偏漢字探し】「性」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
子なし夫婦はつらいだけ? 子どもを産まない理由と5つの決断
「DINKs」という言葉があるように、「子どもを産まない」ということが近年では夫婦の選択肢の一つとして普通になってきまし...
フジ第三者委は1950件超の“証拠のやり取り”復元を成功!「デジタルフォレンジック」費用や要注意事項は?
 元タレントの中居正広氏(52)とフジテレビの元女性アナウンサーのトラブルによる一連の問題で、同局は3月31日、第三者委...
あの「信頼してるよ」は嘘、本当どっち? 本音を見分けるひとつの方法
 大人のみなさんはそれぞれ行きつけのお店があると思いますが、そのお店での立ち位置が気になったことってないですか? ...
夫が不在時の楽しみといえば? 高級お菓子の一人占め、寝だめ、刺激を求めるなら…
 世界で1番大切な存在(?)の、夫。一緒にいるときは幸せいっぱいでも、夫が不在だからこそできることもある! ということで...
2025-04-04 06:00 ライフスタイル
白米信者の夫もご満悦!米が高いなら「もち麦」を食べればいいじゃない
 米価格の高騰が止まりません。農林水産省が3月24日に発表した米の平均小売価格は、5キログラム入りが4172円。とうとう...
ボスママに嫌われる人の特徴5つ。子どもの入園・入学シーズン、ロックオンは回避したい!
 これから子どもの入園・入学を控える女性の中には「ボスママとうまくやっていけるかな…」と不安になっている人もいるのでは?...
天界からのパワーを受信中? 神聖な空気が漂う厳かな“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
伴侶、ペット…大事なパートナーの死の乗り越え方。花屋が痛感する「ほどほど」と「さっぱり」
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、ギフトやデイリーユースの販売に加え、冠婚葬祭をはじめとした「ライフイベント」...
バツイチ女一匹、大学院での「ポンコツ商店会研究」が高評価! 学問と実践、どっちがムズイ?
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
グレイヘアは腰が引けるよね…。それでも中年女性の白髪はチャンスだと思えた“素敵な一言”
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...