コロナ禍でデートが激減…気を引きたくて浮気を匂わせる女

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-12-19 06:16
投稿日:2020-12-19 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、恋人の気を引きたくて、つい別の男性の存在を匂わせてしまう女性の苦悩をお届けします

交際1年3カ月でも結婚の話をしてくれない

 Rさんは20代後半で、容姿端麗なモテ系の女性。今の恋人とは、交際1年3ヶ月で、将来的には結婚したいと考えているそうです。恋人のYさんは、Rさんから見て、いわゆる「ドンズバ」な男性で、外見も性格も申し分のない理想の恋人だとか。

「Yとは、仲間が開催したBBQで知り合いました。最初に見たときから、いいなと思っていたので、その日のうちに彼からLINEを聞かれたときには、めちゃくちゃ嬉しかったです。

 LINE交換してからデートに至るまでも順調で、付き合おうってなるのも早かったですね。

 だけど、交際1年記念日をすぎてもまだプロポーズしてくれないことに、ちょっとイライラします。

 お付き合いを始めた当初には、『1年くらい付き合ったら、結婚しようか』って話していたくせに、今月で交際1年3ヶ月になるのに、結婚の“け”の字も彼の口からは出てきません」

放置されてついしてしまったこと

 東京に暮らすRさんとYさんは、2020年にはコロナ禍の影響を大きく受けました。IT企業で働くYさんはテレワークがメインになった一方、販売職をしているRさんは、出勤がベース。コロナ禍になる前には、仕事が終わってからデートをすることも多かったふたりですが、Yさんがテレワークになってからは、デートの回数が激減したのだそうです。

「テレワークをしているから、わざわざデートのためだけに、家を出るのは避けたいっていうYの気持ちも理解できます。

 でも、私の仕事が休みの日くらいは私のために時間を作ってくれてもいいと思うんですけど、最近のYは『テレワークになって、むしろ仕事が忙しくなった』と言って、なかなか会おうとしてくれないんです」

 LINEでの連絡は頻繁にとっているものの、デートの頻度は1ヶ月〜1.5ヶ月に1回にまで下がっているとぼやくRさん。あまりにもほったらかしにされていることに腹が立ち、最近では、恋人に対して、思わず別の男性の存在を匂わせてしまうことが増えたのだと言います。

匂わせ発言がアダに…

「Yはもともと、独占欲もなければ束縛も全くない彼氏です。だから、私のことを本当に大事だと思ってくれているのかも、ちょっとわかりにくいところがあります。

 それでも、今まではデートをしていれば愛情を感じられたんですが、最近は会う機会が減っているから、Yの気持ちがわからなくなることが多くて……。

 そのうえ、私は自分で言うのもなんですけど、結構モテるほうなので、同じ職場の別のテナントさんにいる男性から、デートに誘われることも多いんですよ。

 今までは、Y一筋だったので、そういう誘いは全部断っていましたが、あまりにもYが放置するなら、食事くらいいいかなって気にもなっています。

 それで、そんなイライラをYについぶつけてしまい、別の男性の存在を匂わせるようなことを、いけないと思いつつも言ってしまうんです……」

 自分でも「これは言うべきではない」とわかっているけれど、恋人のYさんにもっと大事にしてもらいたくて「モテる自分」をアピールしてしまうと言うRさん。

 しかし、そんなことばかり口にしているうちに、Yさんの態度がどんどん素っ気なくなったようにも思え、関係が悪くなっているように感じるのだそう。

自業自得だとはわかっているけど

「自分で撒いた種と言われればそれまでなんですけど、私がそういうことを言いすぎたのか、Yの冷たさが増した気がするんです。私は、Yのことが大好きなので、気を引きたくて、つい言ってしまっただけなのですが、ひょっとしたらYにはその真意が伝わっていないかもと思うと不安です。

 でも、今さら『気を引きたくて、わざと言った』って伝えても、呆れられるだけでしょうし、浮気を匂わせるようなことも何度か言ってしまったから、誤解されていても文句は言えないのかも……。

 でも、今のYには『実は』なんて本当のことを言い出せる雰囲気じゃなく、日に日に冷たさが増していて、どうしたらいいのかわかりません」

 浮気をした事実はなく、言い寄って男性がいるのは事実ながらも、Yさんの気を引きたくて大袈裟に話を盛ったと言うRさん。恋人の気を引いて、ラブラブムードを取り戻したかっただけだそうです。しかしその真意は、恋人であるYさんには届いていないようで……。次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


初めての“女風”。セラピスト100人を熟考、相手の決め手となった一文は…
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。48歳で男性経験がないながらも、性的関心だけは人並み以上...
mirae.(みれ) 2024-09-15 13:53 ラブ
彼氏宅“おうちデート”で見るべき場所5選。「トイレが汚いのはダメ男」と納得できるワケ
 今回は、イイ感じの関係になっている男性からおうちデートに誘われたときに見るべき場所・ポイントを紹介します。部屋を見れば...
恋バナ調査隊 2024-08-25 06:00 ラブ
「ウチのは、過剰なルッキズム信仰」美に固執する妻からの“加齢臭いじり”に疲れ果てる54歳男性
「冷酷と激情のあいだvol.210〜女性編〜」では、結婚11年目を迎え、年齢に伴って見た目がどんどん老いていく夫に切実な...
並木まき 2024-08-24 06:00 ラブ
加齢臭も漂う夫は「ザ・おじいさん予備軍」。生理的に厳しいと訴える46歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-08-24 06:00 ラブ
夫の疲れたアピールあるある4選「はあ~疲れた~」って喧嘩売ってるの?
 夫の「疲れた〜」という口癖、無性にイライラしますよね。仕事後や家事の後に「はあ〜、疲れた〜」と言われると、「いちいち疲...
恋バナ調査隊 2024-08-24 06:00 ラブ
昭和脳の恋愛観プレイバック6選。アップデートしてますか?
 時代とともに移り変わっていく、恋愛観。令和の今では「はあ?」と思うような恋愛観が、昭和の時代には「そうそう」だったケー...
恋バナ調査隊 2024-08-24 06:00 ラブ
女優の早見あかり《幸せ》《感謝》を並べた離婚報告に違和感。“言葉どおり”になぜ受け取れないのか
 元ももいろクローバーメンバーで女優の早見あかり(29)が20日、自身のインスタグラムを更新し、離婚を報告した。 ...
『虎に翼』に共感。40歳の私が“夫婦のようなもの”を選択した理由
 8月22日に放送されたNHK連続テレビ小説『虎に翼』は、寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)が結婚を止め、“夫婦のような...
アラフォー夫婦が抱える不満の種。旦那のイラッ、妻のイライラッ6選
 幸せそうに見えるアラフォー夫婦にも、少なからず互いに不満はあるもの。しかし、大人であるゆえ「喧嘩にならないように」と我...
恋バナ調査隊 2024-08-23 06:00 ラブ
女風の指名に異変? 20代イケメンより30代セラピスト推しの人妻が増えるワケ【経験者談】
 今や女風(女性用風俗)は都内だけで100以上のサイトがあり、需要も定着しつつあります。  最初のうちは20代のイ...
内藤みか 2024-08-22 06:00 ラブ
不倫疑惑の夫を揺さぶるカマかけフレーズ6選。キョドったらクロ確定!?
「もしかしてうちの夫、不倫してる?」と疑いを持っても、スマホをチェックしたり尾行したりするのはハードルが高いですよね。 ...
恋バナ調査隊 2024-08-22 06:00 ラブ
不倫やらかして幸せになれると思うなよっ! サレ妻たちによる決死の制裁LINE10選
 夫に不倫されてしまった「サレ妻」の女性は、毎日悲しくて涙に暮れる日々を送っているかもしれません…。でも、中には、男性た...
恋バナ調査隊 2024-08-21 06:00 ラブ
40代でもマッチングアプリでモテる方法。“テッパン4つ”を試してから止めても遅くはない!
 平成中盤までは、「若者が出会いを求めて使うもの」という印象だったマッチングアプリですが、令和の今では、大人の世代もマッ...
恋バナ調査隊 2024-08-21 06:00 ラブ
彼氏の恋愛温度が低いワケ&3つの改善点 好きな感情は私だけですか?
 彼の恋愛温度が低くて、「自分だけが好きなんじゃないか」と不満や不安を抱いていませんか? そんな場合でも彼が悪いのではな...
恋バナ調査隊 2024-08-20 06:00 ラブ
経験人数、手をにぎにぎ、下ネタ炸裂…タカが外れたのか? 勘違い男たちの“婚活セクハラ”5選
 婚活をしている女性なら、1度はセクハラのような言動を受けた経験があるのではないでしょうか? 結婚を視野に入れた出会いだ...
恋バナ調査隊 2024-08-18 06:00 ラブ
旦那が突然家出!不倫、たびたび追い込まれる、夜のアレ…非常事態下で繰り広げられた夫婦のLINE
 ある日突然、旦那が家出したらどうしますか? 大喧嘩をしたなど、家出したきっかけが明確であれば別ですが、それ以外であれば...
恋バナ調査隊 2024-08-17 06:00 ラブ