マッチングアプリで20代男子と熟年男性の違いを考察してみた

内藤みか 作家
更新日:2021-01-07 06:00
投稿日:2021-01-07 06:00
 年末年始、感染が拡大したことで、初詣にも行かず、自宅で時間を持て余していた人はかなり多かったようです。このような時にマッチングアプリに生息していた熟年男性たちにはどんなタイプの人が多かったのでしょうか。

感染拡大でアプリの勢い減

 最近はマッチングアプリも細分化されてきました。若い人向けのものや友達作りが目的のものなどもありますが、真剣婚活向けのものや、中高年が多いところも。今まで登録はしていてもあまり深掘りしていなかった50代以上の男性の世界をウォッチしてみました。

 記事を書いている私自身は年下好きなので、普段は、若い男性が多めのところを好んでいます。けれど感染拡大してくると、気軽に会うことが難しくなるからか、アプリの動きはかなり控えめになってきました。そこで50代以上はどんな感じなのかなと大人向けサイトを覗いてみることにしたのです。

40代は若くてモテる!

 50代や60代がいるようなサイトにふたつほど登録したのですが、そこでは40代女性は「若い」のでモテます。男性は若い女性が好きだといいますが本当なのかもしれません。なので私のところにも年齢だけでたくさんのいいねがやってきました。ありがたいことです。

 そして若い男性のプロフィールとの決定的な違いを見つけてしまいました。それは、若い人は夢を語っているものなのですが、中高年のかたは老後のプランを語っているのです。

 たとえば「老後は緑に囲まれた温泉付きの土地でゆったり暮らしたい」などと書かれているのです。

アイコン画像に年齢が出る

 人口統計によると、日本人男性の5人に1人は一生涯結婚をしないのだそうです。だからなのか、マッチングアプリに登録している中高年男性のなかには未婚のかたもいます。そしてバツイチの男性もいます。中には奥様と死別されたというかたも。

 若い人のサイトは似たような感じが多いですが、中高年は個性の差がプロフィールにくっきり出ています。「思い切って起業し……」「妻の浮気で離婚し……」などなど、読みごたえはかなりあります。もっとプロフィールの続きを聞いてみたい! と感じるのは、中高年男性のプロフィールのほうだと思います。

 そしてアイコン画像にも年齢の違いが出ています。顔画像を出したくない若い男性は、子犬やスイーツなど可愛い写真をアイコンにしていることが多いですが、中高年ではなぜか寺院画像をチョイスしている人が何人も!

 とても荘厳なたたずまいで、シブいです。また食べ物画像もスイーツではなく日本酒やウナギなど、年齢を感じるチョイスがされているのも興味深いです。

さみしいのは何歳でも一緒

 そしてどの年代にも共通しているのは、さみしいという心境。「年末年始にひとりで寂しくて登録してみました」「ひとり暮らしは味気なくて」などと書いているのは20代も中高年も同じです。このさみしさを埋めたいからこそ、マッチングアプリにやってきているのですね。

 また、出会いがないという点も同じです。特にコロナ禍ということもあり、多くの中高年男性が「リモートワークで新しく女性と知り合う機会がない」と書いています。これは若い男性と同じで、在宅環境でも恋活や婚活をしたいと、女性と知り合いたい、という強い意志を感じます。

中高年は急いでない

 そして、やはり中高年の男性は高収入のかたが目立ちました。中には4桁のかたも! そこは、この不安定な社会のなかで、かなりの魅力に感じました。人生の酸いも甘いも知り尽くしている熟年男性とやりとりしてみるのも深みが味わえていいのかもしれませんよ。

 また、落ち着いた年齢なので、若い人のようにがっついてはいません。こちらが気がすむまでメッセージのやりとりをしてくれます。挨拶もそこそこに「会いませんか?」と誘ってくる男性が多い20代の男性に比べるとそこは安心。コロナ禍で外出もままならない時は、中高年男性とまったり絡んでみるのもいいかもしれませんよ。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

ラブ 新着一覧


「買い物でも夜の生活でも満足させたい」恋人のために“プロ練習”もいとわない60代男性
「冷酷と激情のあいだvol.207〜女性編〜」では、60代のトシオさん(仮名)からの熱烈なアプローチによって、交際を始め...
並木まき 2024-08-17 08:48 ラブ
60代男性とマチアプで出会い交際中。旅行に誘われ“隠れた性欲”に怯える40代女「気持ちが悪い」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-08-10 06:00 ラブ
婚活中のシンパパは宝! “孫が欲しい”アラフォー・アラフィフ女性にもおすすめできる
 業界平均15%と言われる成婚率において約80%の高い成婚率(※)を誇る結婚相談所「マリーミー」代表の植草美幸氏。そんな...
植草美幸 2024-10-24 16:10 ラブ
人生初の女風を予約。肝心のデートで“ドタキャン”食らったアラフォー女性のモヤッ
 寂しくて、恋人をレンタルしようとする女性がいます。女性用風俗サイトなどでは、デートコースを設け、そうした女性のニーズに...
内藤みか 2024-08-08 06:00 ラブ
「魔性の女」を自称する者よ、自信はどこから? 赤っ恥エピとその頭ん中
 自称 “魔性の女” を名乗る女性に限って、痛いエピソードはつきものだったりします。「恋愛相談なら私に任せて!」「男たち...
恋バナ調査隊 2024-08-08 06:00 ラブ
若さ至上主義にうんざり!レス夫の「この人老けたね」の一言が嫌いなワケ
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  夫がテレビに...
豆木メイ 2024-08-06 06:00 ラブ
ハイスぺ女子はモテない説を逆手に取り、男の庇護欲をくすぐる3つのツボ
 高学歴で、仕事もバリバリこなす高収入のハイスペ女子。女性としては羨ましい限りですが、実は意外にも男性にモテないと悩む人...
恋バナ調査隊 2024-08-06 06:00 ラブ
“いいね500件楽勝”の茶飯ボンビー女が化石男子とAIマッチングした話
 学生時代、知り合いから頼まれマッチングアプリにはびこるサクラのアルバイトをしていた。 一般ユーザーに扮してマチアプに登...
時短美容協会 2024-08-06 06:00 ラブ
禁断の恋が燃え上がるのは一瞬だけ…ダブル不倫のキレイな別れ方4つ
「ダブル不倫、そろそろ潮時な気がする…」「夫を裏切り続けるのはもう耐え切れない」このように、ダブル不倫に足を踏み入れてし...
恋バナ調査隊 2024-08-05 06:00 ラブ
彼とはセックスレス。5つの性欲解消法で不満や寂しさを抱えない!
 交際期間や夫婦生活が長くなると、セックスレスになりやすいですよね。日本では「20代から40代夫婦のセックスレス率が4割...
恋バナ調査隊 2024-08-04 06:00 ラブ
仕事を干され、月収10万円に激減しても彼女より猫と暮らしたい男の本音
「冷酷と激情のあいだvol.206〜女性編〜」では、自立した大人のパートナーシップを前提に、交際を続けてきた恋人・ユウジ...
並木まき 2024-08-17 08:49 ラブ
彼が緊急事態!メンタル崩壊を助けたいが、猫とは暮らせない犬派女の主張
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-08-03 06:00 ラブ
私よりもTwitter(Xでしょ)ですか!  ツイ廃彼氏の驚愕あるある4選
 現代では、男女関係なくSNSに依存してしまう人が増えています。その代表例が「ツイ廃」(※Xに改名したのは知ってます! ...
恋バナ調査隊 2024-08-03 06:00 ラブ
元NGT48の中井りか《ウエディング写真が怖い》と話題…距離置きしたい友人をSNSで見分ける方法
 今年3月にテレビ東京のプロデューサー・三宅優樹氏との結婚を発表した元NGT48中井りか(26)のウエディングフォトが「...
実は夜職で稼いでいます! で、彼氏に言うor黙ってる? どっちが得策か
「夜職をしていることを、彼氏に正直に言うか迷う…」こんな悩みを抱えている女性もいるのではないでしょうか。  今回は、夜...
恋バナ調査隊 2024-08-02 06:00 ラブ
遊びと本気入り混じるマチアプで「奇跡の出会い」を狙うには? プロフの検索ワードが超重要
 結婚するカップルのうち、出会いのきっかけがマッチングアプリだという人は年々増加し、今や5組に1組がマチアプ婚なんて話も...
内藤みか 2024-08-01 06:00 ラブ