緊急事態宣言中なのに?マッチングアプリの男性に聞いてみた

内藤みか 作家
更新日:2021-01-14 06:00
投稿日:2021-01-14 06:00
 首都圏は再び緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出の自粛が呼びかけられています。そんななかでも、マッチングアプリで知り合ったばかりの女性に「会おうよ」と声をかける男性が後を絶ちません。そんな彼らに「なぜ今、会いたいの?」と聞いてみました。

なぜ不要不急に出かけたがる?

 私は40代ですが、このような年齢でもマッチングアプリに登録すると「会おうよ」と声をかけてくる男性がいます。サプリや宗教の勧誘をしている人もいるらしいし、いわゆるママ活でお金目当ての人もいるので、純粋にモテているというわけではありません。

 私自身はチキンで、緊急事態宣言が出て以降、ほとんどの時間を家の中で過ごしていますし、知らない人と会う気持ちにもなれません。けれど、このような感染流行期に「会おうよ」と言ってくる人がいるので、彼らはどんな気持ちなのか、聞いてみることにしました。

「会わないと何もわからないから」

 まず、一番多かった理由が「会わないと何もわからないから」というものでした。写真だけだと写真詐欺かもしれないし、まずは直接実物を見て本人確認したい、そうじゃないと恋愛を始められないという非常に現実的な考えで会おうとしているというのです。

 登録女性のなかにも勧誘をする人がいるのだそうで、そういう人に引っかからないためにも、直接会ってお互いのニーズが合うか確かめたいのだとか。緊急事態宣言発令中については「マンツーマンで大人数じゃないから安心だと思う」とのことでした。

「早く会わないと他の男にさらわれそうだから」

 その次に多かったのが「他の男性にさらわれてしまう前に、早く会いたい」というものでした。多くのマッチングアプリでは、男性の数のほうが女性よりもずっと多く、そのためなかなかマッチングに至らず、やりとりする女性を見つけることも一苦労なのだとか。だからこそ早めに掴まえておきたいと気がはやるのでしょう。

 先を急ぐ男性にとって、緊急事態宣言中であろうとなかろうと関係ありません。人気のあるホテルの予約のように女性を「早く押さえておきたい」のです。これと似たような事例として、オラオラ系の男性の「俺に早く会っておかないと、他の女に持ってかれちゃうけど、それでもいいの?」という上から目線的な返事もありました。

「最近してないから」

 そして「最近してないから」というイミシンな答もありました。これには「最近エッチをしていないから」という体目的の男性と「最近どこにもお出かけをしてないから」というデート目的の男性との2種類のパターンがありました。このような緊急事態であっても、ゆきずりの関係を止められない性欲旺盛な人がいるのですね。

 緊急事態宣言中ですが、と話を振ると、デート希望の人は「カフェくらいならいいかと思って」という考えでしたし、エッチ希望の人は「ホテルならふたりきりだから、密じゃないし」とのことでした。

会う人を厳選する必要

 本当の彼氏とならカフェでもホテルでそっとデートしたくなるものかもしれませんが、マッチングサプリで知り合った全く見ず知らずの人と会うのは、やはりリスキーです。万が一感染しても、相手の連絡先もわからないかもしれないのです。もし感染してしまったら、ということも考えながら行動する必要があるでしょう。

 今すぐ会いたがる男性たちに「感染は怖くないの?」と聞いてみたところ、ほぼ全員が「少しは怖いけど、もしうつっても高齢者じゃないから大丈夫」と返ってきました。そして「少しの時間だったら大丈夫だと思うから、ちょっとだけ会おうよ。いいでしょ?」と根拠のない誘い言葉で食い下がってくるのです。

 確かに、恋を始めるためには、実際に相手に会う必要はあるでしょう。けれど、なにも緊急事態宣言発令中に会わなくても、と思います。真実女性を大切に考える男性なら、宣言が解除になるまで待ってくれるはず。自分の身の安全を第一に考え、しつこく誘ってくる男性に対しては、「感染が落ち着いたらね」とかわしていいのではないでしょうか。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

ラブ 新着一覧


「俺ね、経営者なんですよ」慰謝料を拒否する夫のバカげたプライド。妻を“勝手に逃げだ”と非難する心理
「冷酷と激情のあいだvol.258〜女性編〜」では、5年前に離婚をした元夫から一方的に悪口を言われ続けている里香さん(仮...
並木まき 2025-08-09 11:45 ラブ
「5年前のことなのに!」友人からのDMにあ然…離婚した“モラハラ男”の執拗な攻撃にウンザリ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-09 11:45 ラブ
離婚以上の報復を…ハイスぺ女医の「勘違い男」育成計画。“都合のいい女”に騙された20代夫の社会的な転落
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-08-08 11:45 ラブ
「養子希望」で彼と破局。婚活中は隠しておくべき?(39歳・メーカー勤務)
 39歳のメーカー勤務女性です。婚活中ですが、子供がほしいと思っています。仕事一筋で貯金もしていたので、経済的な余裕はあ...
植草美幸 2025-08-08 11:45 ラブ
「特等席を予約したから」50代女性が20代イケメンと花火デートに興じた夜。大人の余裕で落とした作戦
 夏のデートといえば花火大会。できれば素敵な男性と、大空を見上げて鑑賞したいものです。  そんななか、年下のイケメ...
内藤みか 2025-08-07 11:45 ラブ
「君は夜空に浮かぶ光」夢追いヒモ男にブチギレ! 追い出された彼氏のポエミーな反論。魂が…って何それ?
「人は夢を追うべきだ」――そんな言葉は一見美しい。だが、それが現実逃避と紙一重であることに気づくのは、いつも巻き込まれた...
おがわん 2025-08-06 11:45 ラブ
自覚あり!私が「結婚に向かない」ワケ6選。理想が高くて何が悪い?
 結婚していない女性の中には、「その原因は自分にある」と自覚している人もいるようです。その理由を聞いてみました。
恋バナ調査隊 2025-08-06 08:00 ラブ
初キスの後に仰天! 鼻毛がチョロリしていたよ…今だから話せる恋愛「黒歴史」エピソード
 誰にだってできれば忘れたい恥ずかしい「恋愛黒歴史」が一つくらいあるもの。大人になった今だからこそ、笑って話せるエピソー...
恋バナ調査隊 2025-08-05 08:00 ラブ
遠距離恋愛、大歓迎!「むしろ嬉しい」派が話す5つの理由に納得。旅行もできてお得じゃん♪
 遠距離恋愛は寂しい思いをしたり、付き合っている実感が持てなかったりするため、「私にはムリ!」という意見が多い傾向にあり...
恋バナ調査隊 2025-08-04 08:00 ラブ
え、付き合ってないよね? 勘違い男の暴走LINE「俺だから理解できる」にゾ~ッ
 なんとも思っていない男性に「付き合ってる」と勘違いされることほど迷惑な話はないですよね。いきすぎた言動には「ウザ!」と...
恋バナ調査隊 2025-08-13 15:29 ラブ
実父のセクハラに「騒ぐほどでもないでしょ」と他人事。37歳男性が“静観”を続ける家族の深い理由
「冷酷と激情のあいだvol.257〜女性編〜」では、実母にセクハラを繰り返す義父に不快感を抱く妻・英里さん(仮名)の苦痛...
並木まき 2025-08-02 11:45 ラブ
「価値観が昭和なんですよ」義父のセクハラが不快すぎる。止めない夫にも憤る39歳女性の嫌悪感
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-02 11:45 ラブ
妻「どんだけ出来る人なんですかぁぁ!」家事しない夫の“やる気”を刺激する技アリLINEテク
 夫が家事をしてくれず、不満を抱えている女性もいるでしょう。「なんで私ばっかり!」とイライラもしてきますよね。でも、夫へ...
恋バナ調査隊 2025-08-02 09:10 ラブ
結婚1カ月目だけど、もう離婚したい! 二股発覚、暴言の嵐…新婚夫婦が早くも後悔したこと【男女別】
 友達から「結婚して1カ月」と聞いたら、ラブラブな新婚生活をイメージしますよね。でも、「もう離婚したい」と思うほど悩んだ...
恋バナ調査隊 2025-08-02 08:00 ラブ
「絶対に許さない!」妻がナイフを突きつけて…夫が“家庭を守るため”に叫んだ一言
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-08-01 11:45 ラブ
あれ買って♡→“金のかかる女”認定で疎遠に…私のトホホな「買い物デート」失敗談5選
 意中の彼や彼氏と買い物デートを控えている女性はご注意を。失敗したら彼との関係が悪くなるかもしれません。みんなの失敗談を...
恋バナ調査隊 2025-08-01 08:00 ラブ