独身でいた方が良かった…夫が結婚を後悔する一番の不満とは

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2021-02-27 06:00
投稿日:2021-02-27 06:00
 結婚は人生の墓場か、はたまた天国なのか——。多くの著名人や偉人が結婚にまつわる恐ろしい名言を残しています。長い人生を共にしていつまでもお互いが愛情を持ち続けるのは、とても難しいことかもしれません。
 今回のテーマは、結婚しなければ良かったかも……と後悔する一番のこと。夫婦喧嘩の原因となり、夫たちが根に持つ「お金」の不満を知ることで、墓場結婚生活につながるリスクを減らしましょう。

夫の金銭的なホンネ

 世の夫たちの“お金に関する不満”は、ざっと以下のようなものがあります。

・パート代は妻だけのお金なのですか
・欲しい物はお願いしないと買えないのですか
・なぜ女性は財布の紐を握りたがるのですか
・貯蓄金額をきちんと明確にしてくれませんか
・節約もいいですがもう少し夫婦で楽しみませんか
・実家に帰るとお小遣いをもらえていいですね

自由になるお金が少なくて辛い

 新生銀行が20代から50代の会社員約2,700名を対象に「2020年サラリーマンのお小遣い調査」を実施。39,419円という結果が出ました。年ごとに金額の増減はありますが、私のカウンセリングルームのデータでも、夫のお小遣いは平均で3万〜5万円です。

 独身時代の年収が仮に350万円だとしたら、全額ひとりで使えたはずなのに、結婚して所帯を構えると、手元に毎月3万円前後のお小遣い。そして欲しいものがあると、奥さんにお願いしないと買うこともできません。

 年収のことを考えると少ない小遣いは仕方がありませんが、その我慢が限界を迎える時があります。妻だけが浪費しているという事実を知った時です。

自分にはお金を使っている嫁さん

「もう許せません。節約節約と言っているくせに……」

 食べ物の恨みも怖いですが、お金の恨みの方が実は怖いかもしれません。

 結婚7年目の会社員のAさん(35才)。幼稚園に通う男の子がいるので、週2度ほどのパート勤務をしている美人な奥様(33才)。典型的な日本のサラリーマン家庭です。

 Aさんのお小遣いは月3万円ですが、妻がお弁当を作れなかった時のランチ代も自分持ちだそうです。

「せこい話ですが、週に一回これをやられると、3000円近くは自腹なんですよ。俺にランチ代ぐらい渡せよって思いますね」

 明るく話すそんなAさんが、スマホを持ってお風呂に入っていた時のことです。

 妻のシャンプーが自分と息子の使っている物と違うことが気になり、ふと検索してみると、妻のシャンプーがなんと5000円近くする高額商品であることを知ったそうです。息子と自分用は1000円未満のものでした。

「そりゃあ、風呂から上がって一言も口を聞かず、すぐに寝ましたよ」

 女性だから少しは大目に見てあげなきゃと思うそうですが、せめてその半分でも自分に還元して欲しいということでしょうか。

なんで自分だけそんなに高いランチを…

 後日、午後からのテレワークのため帰路についていたAさんは、駅前の洒落たイタリアンの店から出てくる妻と、そのママ友たちとばったり会ったそうです。

「家に帰ってから聞くと、ママ友会でランチをしていたって言うじゃないですか。またすぐにランチ代をネットで調べると最低でも1500円はするんですよ」

 その事実を知ったAさん。

「自分はずっと我慢して節約している……というよりも財布にお金がありません。自由に使えません。今回はたまたま見かけましたが、月に何度かランチに行って、自分だけ自由にお金を使えるんです。納得がいかないんです。ずるくないですか」

 以来、奥さんに対してかなりの不信感が募ったようです。子供がいるので離婚はしないと言いますが、結婚って「我慢?」と時々思うのだとか。

 国税庁の調べでは年収1000万以上の割合はわずか約5%。多くの家庭で、Aさんの夫婦のように金銭的な我慢やストレスを感じているのかもしれません。

アメ(お金)とムチ(節約)を使い分ける

 こんな時の男性と女性の行動には大きな違いがあります。浮気発覚時も同じなのですが、すぐにそのことを問いただす妻が多いのとは逆に、夫はすぐに口にはせず一度飲み込む習性があります。

 ただ、何も言われていないから、不満がなかったり、何も知らないわけではありません。少しでも不満を減らすべく夫婦が仲良く歩み寄るためには、アメ(お金)とムチ(節約)の使い分けは必要です。

 給料日の1週間前にさりげなく、「パート代が多かったから」とか理由をつけてお金を渡してあげる。実家からお小遣いをもらったら半分っこする等、生活の中に旨みがないと楽しくないものです。

 時々、あめ玉を渡してあげませんか?

山崎世美子
記事一覧
男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
公式HPブログInstagramTikTok

ラブ 新着一覧


ゴミの出しルール知らんの!? 彼氏の非常識さに“ドン引き”したLINE3選。イケメンでも大嫌いになりました…
 常識がない彼氏にドン引きし、気持ちが冷めるケースもあるでしょう。今回はそんなエピソードをLINEのやりとりとともにご紹...
恋バナ調査隊 2025-11-02 08:00 ラブ
「家に般若がいるみたい」妻が“過激な正義派”に変貌、SNSに書き込む姿に呆れ…38歳夫が下した結論
「冷酷と激情のあいだvol.270〜女性編〜」では、決定打となる出来事もないのに、夫のエイジロウさん(仮名)が義実家に家...
並木まき 2025-11-01 11:45 ラブ
結婚13年目で夫が家出。クレーマー気質の妻「理由がまったくわからない」泣き寝入りする男は情けないと嘆き
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-11-01 11:45 ラブ
「バーに行こうよ」副業ブームの裏で増える“別の目的”。仕事紹介のはずがプロポーズ…看護師が見た下心
 物価高の影響か、副業を始めたいと考える女性が増えています。  しかし副業のオンラインコミュニティーに入会すると、...
内藤みか 2025-10-31 11:45 ラブ
「こんな屈辱、人生で初めて」33歳モテ男が味わった“敗北”…火遊びが招いた令和の逆転劇
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-10-31 11:45 ラブ
ケンカも“豪快オナラ”で解決!? くだらなすぎる仲直りのきっかけ4選。「ごめん」より効果ある…のか?
 彼氏や夫とケンカしたときは、基本的にどちらかが「ごめん」と謝らないと仲直りできないはず。でも“くだらないこと”がきっか...
恋バナ調査隊 2025-10-30 08:00 ラブ
元カノ乱入で大揉め!定番・居酒屋デートでのトラブル5選。泣きすぎ、酔いすぎ、怒りすぎで大失敗
 今回は、居酒屋デートでの失敗談を5つご紹介します。好きな人と居酒屋デートを予定している方は、こんな失敗をしないよう注意...
恋バナ調査隊 2025-10-28 08:00 ラブ
「介護費用のATMにされそうで」自分の老後でも義父の世話は無理! 49歳バツイチ男の痛々しい本音
「冷酷と激情のあいだvol.269〜女性編〜」では、アプリで知り合った恋人のタカオさん(仮名)との結婚が目前に迫っている...
並木まき 2025-10-25 11:45 ラブ
「どうして理解してくれないの?」48歳女性、結婚の条件は“老父”との3人暮らし。決断しない彼に募る苛立ち
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-10-25 11:45 ラブ
【漫画】#3 「アタシが教えてあげる」妻が覚醒! “夫婦喧嘩の極意”で戦えるか?『我慢の限界~ずっと黙ってきたけど今日から旦那にやり返します』
【『我慢の限界~ずっと黙ってきたけど今日から旦那にやり返します』あらすじ】  美菜保と祐一は結婚5年目の共働き家庭。夫...
【漫画】#2「出来損ないと結婚したなー」冷酷な夫の一言。優しい言葉が欲しいのに『我慢の限界~ずっと黙ってきたけど今日から旦那にやり返します』
【『我慢の限界~ずっと黙ってきたけど今日から旦那にやり返します』あらすじ】  美菜保と祐一は結婚5年目の共働き家庭...
【漫画】#1「家事サボるとかダメ人間じゃん」妻に暴言…夫は変わってしまった?『我慢の限界~ずっと黙ってきたけど今日から旦那にやり返します』
【『我慢の限界~ずっと黙ってきたけど今日から旦那にやり返します』あらすじ】  美菜保と祐一は結婚5年目の共働き家庭...
「10分以内に返信」って重すぎ! 恋愛観がヤバすぎるLINE3選。38歳で「異性の連絡先は消して」はアリ?
 今回は、友人や異性に対して「アラフォーでその恋愛観はやばくない?」と感じたLINEをご紹介します。どんな恋愛観を持つか...
恋バナ調査隊 2025-10-25 08:00 ラブ
「一生独りかも…」諦めた女性が“地方×年下男子”に辿り着くワケ。バリキャリが見つけた新しい幸せ
 近頃、地方出身年下男子と都会の年上女性とのマッチングが増えています。年上女性が何かと教えてあげる関係なのかと思ったら、...
内藤みか 2025-10-24 11:45 ラブ
「魅力的な男はシェアしてもいい」ラテン講師に10人のマダムが陥落。閉経後の女性が溺れた歪な“ハーレム恋愛”
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-10-24 16:06 ラブ
カップ麺は10秒!? 夫の“せっかち&かまって”エピソード6選。病んでるアピも可愛いけど…正直めんどくさ!
 人によって性格は千差万別。せっかちで1秒も待てない人もいれば、いつでも自分に注目してほしいかまってちゃんも。たまに会う...
恋バナ調査隊 2025-10-24 08:00 ラブ