じゃがいもの甘味とバターのコク、発酵食品の塩味とうま味
定番の居酒屋メニュー「じゃがバター」に塩辛を合わせる。北海道が発祥のアレンジだといわれますが、いずれも「グルメ王国・北海道」の代表選手。必然の“トリプルコラボ”ではないでしょうか。
ホクホクとしたじゃがいもの甘味とバターのコク、そこへ加わる発酵食品の塩味とうま味。これを最初にやったのは、函館のイカ漁師さんだという説も。どなたかは存じませんが、お礼を申し上げたいものです。最高の酒の肴をありがとうございます。
調理も簡単。じゃがいもを洗ったら、少し水気が残っている状態でラップに包み、電子レンジに放り込むだけ。つまようじがスーッと入るくらいに加熱し、包丁で十字に切れ目を入れます。
「切れ目の反対側からじゃがいもを押し上げると、十字が花のように開きます。そこへ、塩とバターをのせるだけです」
材料
・じゃがいも 1個
・バター 適量
・塩 少々
・イカの塩辛 適量
レシピ
(1)洗ったじゃがいもをラップに包んで加熱する
(2)1に塩とバターをのせて、イカの塩辛を添えたら完成
本日のダンツマ達人…小野寺真菜さん
▽小野寺真菜(おのでら・まな)
北海道上富良野町生まれ。高校卒業後、新千歳空港で保安検査員を務めていたが、知人の勧めで料理の道へ。調理学校に入り直し、札幌市内の懐石料理店などで修業を重ねた。「二三一」では3人いる料理人の最年少26歳だが、メニュー開発を任されるなど若さとセンスを武器に奮闘している。「店長の横でお寿司を握るのが目標」
▽海鮮酒蔵 二三一(ふみいち)
札幌駅直結という好立地にある和食店。北海道中から集まる新鮮な魚介が自慢だが、特に自信を持つのが増毛(ましけ)から直送される海産物。オーナーのルーツがある増毛町は「ニシンの町」として栄え、甘エビなど北海道有数の漁場として知られる。店名も札幌と増毛をつなぐ国道231号から。日本酒も増毛町内にある日本最北の酒蔵「国稀酒造」から取り寄せるなど徹底している。札幌市中央区北4条西5丁目 アスティ45B1。
(日刊ゲンダイ2021年8月14日付記事を再編集)
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