秘密を作りたくない
彼氏に隠れて彼女を作ることもできたのですが、K子さんはそれはしませんでした。恋人に隠しごとをしたくなかったのです。なので自分の正直な気持ちを彼氏に伝え、「私には男女ひとりずつの恋人が必要なの。私が2人の恋人を作ることが嫌だったら、別れよう」と判断を委ねたのです。
苦しんだ末にK子さんの彼氏は、新しく女の恋人ができることを認め、K子さんと交際し続けることを選びました。こうしてK子さんの複数恋愛が始まったのです。彼女の言い分としては「愛する男はひとりだけ。愛する女もひとりだけ。私は両方を全力で愛するだけ」というものでした。
1年が経過して
こうして1年が過ぎましたが、K子さんは無事に彼氏とも彼女とも交際を続けています。ただ、問題はあります。彼氏と会っている時は彼女が、彼女と会っている時は彼氏が嫉妬してしまうのです。それぞれに申し訳ないと思いつつ、会っている時は目の前の恋人だけに集中し、幸せになってもらうことを目指して努力しています。
K子さんは、複数の恋人を持ちたいと思ったことは過去に一度もありません。今回たまたま同時に2人を愛してしまっただけなのです。そしてK子さんは今現在どちらも好きなのだという自然な気持ちを大切にしたいので、自己嫌悪には陥らないようにしています。
両性恋愛の終わり
この両性恋愛には終わりが来るのでしょうか。それはK子さんにもわからないと言います。いつかどちらかを選ぶかもしれないし、どちらを選ぶこともできず、このまま何年も交際が続くかもしれないそうです。ただ、トラブル防止のために、彼氏と彼女が同時に顔を合わせることはしていないし、今後もするつもりはないのだとか。
K子さんのように、男女の恋人を作る両性型恋愛は、じわじわ広がり始めています。恋人がひとりもいないという人が大量発生しているなかで、複数の恋人を持つ人が増え始めているのです。恋愛パワーをオフにする人と、人並み以上のパワーを発揮する人とがいるわけで、恋愛パワーにもかなりの格差が生じる時代になってきたのでしょう。
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