”好き”と思えるなら後はどうにでもなる
私がスナックでアルバイトをしていた時、お客さんから「この仕事向いてるね」と言われたことがあります。周りにデキるお姉さんたちばかりのお店で、自信のなかった私にはとても嬉しい言葉でした。
でも、何か私に突出した能力があるというわけではありません。特別美人でも、話がうまいわけでも、歌がうまいわけでもない。じゃあ、なんでスナックで働こうと思ったのでしょうか。それはやっぱり”好き”という気持ちがあったからだと思います。
もっといえば憧れの気持ちですね。この気持ちがあるかどうかが向き不向きを決めるんじゃないかと私は思います。もちろん、そもそも持っている資質(性格とか)だったりも関係ないとは言えません。けれども、ほとんどのことは”好き”という気持ちがあれば何とかなるものです。
何より、好きなことは続きます。例えば一般的にホステスさんといえば細やかな気配りができて連絡もマメ、体型維持など美容にも気を配る! みたいなイメージがありますよね。確かに、そういう人は向いてそうな感じです。でもそんなことは全くできなかった私のような人も「向いている」と言われるのです。
だからもし、「これは自分に向いていないかも……」と思うようなことがあれば、余計なことは置いといて、”好き”と感じるところがあるかどうかを考えてみてください。もしあれば、それは絶対にあなたに向いているので、安心してその道に進んでほしいと思います。
登場人物紹介
モジョ子
自信がほしい主人公。先輩たちに比べればまだまだ未熟だが、少しずつ自分を目当てに来てくれるお客さんが増えている。ウナギ坂さんはその筆頭。
コミ
モジョ子の先輩。最近モジョ子を見ていると、自分が新人だったころを思い出してちょっと泣ける。後輩を見つめる目線がお母さんみたいになってきた。
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