行列のできる「しらす」が名物の干物専門店
お散歩の気持ちいい季節。前々から気になっていた東京・三ノ輪にある「餃子専門 さかい食品」を目指し、てくてくしてきたのですが、その途中で行列のできているお店が一軒……。並んでいる方々は見るからに地元民、ご近所さんです。
軒先には藍色の暖簾に「しらすや」の文字、しらす専門店? 食いしん坊としては、そのまま通り過ぎるなんて……できません!
看板らしきものが見当たらず、聞けば「しらすどんどん」という店名だそう。しらす以外にも、アジの干物やうるめ丸干し、辛子明太子などを取り扱っているとなれば……「朝食のお供」「晩酌のお供」に強いってやつや。
列の最後尾に並ぶこと、10分。入店します……といっても、とても小さなお店です。商品の陳列された棚を挟んで、店主とお客さんが向かい合うカウンター形式。目線の先のホワイトボードには、しらすだけでも3種類の用意があるときた。
・岡山 うま味(サービス品)100
・淡路 特上うすしお 150
・徳島 ふっくら太白しらす 130
数字の単位は100gあたりの価格。100gでどのくらいのボリュームなのか、いまいち想像がつきませんでしたが、それでも、お手頃なのは間違いないんじゃない?
ただものではない感の漂う店先
3月の平日夜に伺ったのですが、サービス品のしらすは、すでに売り切れ。130円か150円の二択です。
ご店主「どちらにしましょ?」
筆者「130円と150円のしらすの違いってなんですか? 20円高い方がやっぱり、おいしいんですか??」
ご店主「いやあ、単純に仕入れ価格が違うんですよ。あとね、身の大きさが違うの。淡路のものは本当に薄味で身が小さくてね。徳島は身が大きくて、食べ応えがありますよ。どちらがおいしいというより、好みですね」
そんな具合に丁寧に説明いただき、現物のサンプルまで見せてくださいました。
ご店主「温かいご飯はもちろんだけど、お客さんに聞いたら、冷や奴にしらすを乗せて、オリーブオイルをひと回りかけたらおいしかったって言ってたよ!」
(ゴックン……)←筆者の生唾を飲む音(失礼をいたします)
大ぶりのしらすを豪快にいただく夢のような晩酌シーンが目に浮かび、130円のしらすを200グラム分購入しました。260円ナリ。
200グラム? 相当な量でした。透明なビニール袋にたーっぷり。両手で受け取ると、「おお♡」と思わず笑みがこぼれるぐらいのボリュームです。
新鮮なしらすが良心的な価格で買えるとなれば、人気店なのも頷けますね。
市場直送のしらすの素晴らしさよ
この日は軽く塩もみしておいた新にんじんが冷蔵庫にあったので、そちらを器に盛り、上からたっぷりとしらすと白ごまを乗せ、オリーブオイルをかけていただきました。
ぱくっ。ふっくらと柔らかく炊かれたしらすは瑞々しく、口の中にふわっと旨みが広がります。
これ、ハマるやつだ……。というわけで、リピート決定です!
(編集O)
address:「しらすどんどん」東京都荒川区南千住1丁目13
※徒歩10分圏内に「下町のラグジュアリー銭湯」をコンセプトとした「改栄湯」あり。コンセプトに偽りなし! こちらもおすすめです。
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