オートファジーダイエットって?16時間の“軽い断食”を成功させるには

コクハク編集部
更新日:2023-02-09 06:00
投稿日:2023-02-09 06:00

4. オートファジーダイエットの実践ポイント

 オートファジーダイエットを実践してもなかなかうまくいかないという人のために、ダイエットを成功させるためのコツをお伝えします。

4-1. 暴飲暴食をしない

 断食時間外の8時間に食事制限はありませんが、甘いものや揚げ物、アルコールなどの摂りすぎには気をつけましょう。

 よりダイエット効果を期待したい方は、筋肉量を低下させないためにも、良質なたんぱく質を多く含んだ食材を摂るのがおすすめです。たとえば、鶏肉(脂肪が少ない胸肉やササミ)や卵、豆腐や納豆はたんぱく質を豊富に含みます。

 1日2000キロカロリー以内を目安に、よく噛んで食べることを意識しましょう。

4-2. 水分をたっぷり摂る

 絶食中は食事をしないため、体内の水分が不足しがちです。そのため、普段よりも意識して水分を摂取する必要があります。

 栄養の運搬や老廃物の排出は血液によって行われますが、血液のほとんどが水分です。水分が不足すると血流が悪くなり、代謝が正常に行われなくなってしまいます。代謝が悪くなると体内に老廃物がたまりやすく、ダイエットには悪影響になってしまいます。

 水分を十分に摂ることは健康面ではもちろんのこと、ダイエットの面でも重要なのです。1日1L以上、可能であれば2L程度の水や白湯を飲むことを心がけましょう。

4-3. 筋トレをする

 オートファジーダイエット中のからだは、脂肪や筋肉を分解することでエネルギーを得るため、脂肪と同時に筋肉も落ちやすくなっています。筋肉が落ちると基礎代謝も落ちるため、かえって太りやすい体質になります。

 筋トレによってオートファジーが活性化するともいわれているため、継続できそうな筋トレを取り入れ、筋力の低下を防ぎましょう。

 具体的には、腕立て伏せ・スクワット・腹筋などの自宅でできる簡単なトレーニングがいいでしょう。階段の登り下りを意識するだけでも十分効果が期待できます。適度にからだを動かすことは断食中のストレス解消にもなります。

5. オートファジーダイエットで若さを取り戻そう!

 16時間の空腹時間をつくることで胃腸が休まり、腸内環境が整います。エネルギー不足に陥らないように細胞内でオートファジーによる細胞のリサイクルが盛んに行われるメリットも。

 オートファジーダイエットには、ダイエット効果に加え、からだ全体がキレイにアップデートされるという効果が期待できるのです。

「よし! 細胞から美しくなってみんなに会うぞ!」

 すると、どこからともなく「ぐうっ……」という音が。

「めぐみさん、話しているうちにちょうど16時間。そろそろランチの時間ね」

「え、もうそんな時間! なに食べようかな。ああ、ダイエット中なんて思えない!」

「あんまり油断して食べすぎないようにね」

「はーい!」

 おなかをさすりながら、晴れやかな笑顔でサロンをあとにしためぐみさん。

「また気になることがあったら、サロンへいらっしゃい」

 見送ったえりのボスも、おなかをさすりました。お昼の時間です。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 竹田由子

 元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


ブルドッグ顔におさらば! 3秒でできる若見え“メイク”テクニック。コンシーラー1本で激変するコツ【美容家解説】
 夏の疲れが、顔に出ていませんか? 鏡を見て、「なんだか不機嫌そう…」と感じるなら要注意! 年齢を重ねると、どうしても顔...
37℃の熱がダラダラ続くのなぜ? たかが微熱と放置しないで。日常に潜む「体温が上がる」生活習慣【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
えっ、納豆にタピオカも!? 実は“カロリーお化け”な食材4選。じゃあ、美容効果バツグンなおやつは?
 ダイエットの大敵といえば、「おいしい食べ物」ですよね。でも、完全に我慢するのは逆にストレス…。多くの人はできるだけ低カ...
汗が止まらない→頭痛や倦怠感の原因に。実はリスクだらけの多汗、自宅でできるセルフケア【医療従事者監修】
「服の汗染みが恥ずかしい」「毎日タオルが手放せない」こんな滝汗に悩んでいませんか? 汗はからだの正常な働きですが、多すぎ...
日焼け止めも日傘もめんどくさい! ズボラ女に捧ぐ夏の「美肌キープ」対策。高級コスメより大切なことって?【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
そのダイエット、骨格タイプに合ってないかもよ。診断別に“理想の痩せ方”がある? ナチュラルは全身運動が◎【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
女性は“脱水リスク”が高い理由。猛暑で「喉が渇いた」時にはもう遅いって知ってた?【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
髪の日焼け、忘れてない? 夏の紫外線対策とヘアケア方法をおさらいしましょ
 夏の強い紫外線が、肌だけでなく髪の毛にもダメージを与えるのをご存じですか? 毎日しっかりスキンケアしていても、髪がパサ...
ギリギリ…恥ずかしい“歯ぎしり”どうすればいいの~!? 睡眠不足や肩凝り、4つのリスクと対処法【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
実は損する? 2wayコスメは「のっぺり顔」の危険アリ。かしこい買い方を美容家が教えます
 美容でも、節約を心がけたい! けれど、もしもその節約術が「間違いだらけ」だったとしたら…?  時短美容家の並木まきが...
「腸活」で“幸福感”が上がるってホント? 嬉しい4つの効果と手軽に始められる3つの方法【医療従事者監修】
 最近注目されている「腸活」は、腸内環境を整えることで免疫力や代謝、メンタルまでサポートしてくれる健康習慣です。  実...
粉薬×ジュースは“相性”があるってホント? 飲みにくい粉薬はこう対処するのが正解【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
日焼け止め、重ねたら「効果もアップ」するの? 下地を塗る順番も聞いてみた/医師監修
 SNSやYouTubeにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマ...
あっつ…夏の不眠、どうにかできない? 熱帯夜に「ぐっすり眠る」ための4つの方法【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
去年の「日焼け止め」使っていい? 意外と知らない買い替え時期、あの場所での保管は極力避けて!/医師監修
 SNSやYouTubeにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマ...
「ジェネリック医薬品」って何が違うの? いまさら聞けないメリット・デメリット【薬剤師解説】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...