「ペットボトルワイン=おいしくない」の?
まだワインのワの字も分からなかった20代の新人アナウンサー時代、家飲み用で初めて手にしたのは、スーパーやコンビニで買える激安のペットボトルワインでした(遠い昔の記憶が懐かしい…笑)。
当時はなんとな~くおいしいなと思って飲んでいましたが、年齢とともにいろんなメーカーのワインと出会い、さまざまなワイン関係の資格を取得するうちに全く手に取ることがなくなったのであります…。
悲しいかな、「ペットボトルワイン=おいしくない」みたいなイメージがなきにしもあらず。ですが、どことなく後ろ向きなイメージのペットボトルワインも、かなりの進化を遂げているのです!
今回スーパーで購入したのは、メルシャンの『おいしい酸化防止剤無添加ワイン まろやか』(720ml 税込613円)。
2003年の発売以来、累計2億本を販売する、皆さんもよく見かけるであろう“お馴染みの1本”です。
進化のカギは「ハイバリアペットボトル」
味わう前に少しだけ、マメ知識を。
ペットボトルワインの進化の大きなカギとなったのは、ワインの品質劣化を大幅に軽減できる「ハイバリアペットボトル」の登場でした。
ワイン用ハイバリアペットボトルは2010年、メルシャン、キリンビール、三菱ケミカル(当時は三菱樹脂)の3社が共同で開発し、一般的なペットボトルに比べて酸素で約10倍、炭酸ガスで約7倍、水蒸気で約5倍のバリア性能がある超超超優れものなんです!
メルシャンの『おいしい酸化防止剤無添加ワイン』シリーズもハイバリアペットボトルが使われていて、私がよく飲んでいたあの頃の味わいからどれほど進化したのか。
では、15年越しでいざ実飲!
味わいは、中口より甘口かな?
うーん、、、なかなかの“ジュース感”です。
ブドウの皮からくる渋みはほぼ感じられず、酸味もかなり穏やか。表記は「中口」とありますが、個人的には「甘口」に近いかなぁ。
このコラムで紹介しているワインたちが持つ果実以外の香り(花、乳製品、香辛料など)はほとんどなく、良くも悪くもブドウ由来のフレーバーが支配しています。
果実そのままの旨味とコクは、ハイバリアペットボトルだからこそキープできていて、グラスボトルワインにあるような酸化した感じは一切なく、ほんっとうにフレッシュ!
多くのワイン初心者はすこぶる受け入れやすい味わいだと感じます(だから若かりし頃はあんなによく飲んでいたんだな~。。)
ただ、今の私のようなワインラバーや、ステーキに合うようなタンニンしっかり系フルボディがお好きな方にはイマイチ物足りない感も否めない…。
物足りない場合はワインカクテルを試して
そこでぜひ試していただきたいのが、お値段高めのワインではなかなかできないワインカクテルです!
市野瀬的黄金比率は「ワイン:オレンジジュースorグレープフルーツジュース=6:4」。
グラスにワインと好みのジュースを注ぎ、氷と一緒によく混ぜるだけ。春の時期なら生の苺を切って加えてみても、さらにフルーティーになりgood♪
かち割りや微発泡のアレンジもgood
もしくは、氷をたっぷり入れたグラスにワインを注ぐだけの「かち割りワイン」も大アリ。
あとはワインを注いだグラスに炭酸水を少~し加え、爽やかな「微発泡ワイン」に仕立てたら、あまりワインが得意でない方でもおいしく飲めるかと♪
ペットボトルはガラス製に比べて軽く、輸送エネルギーも低減され、さらには環境にもやさしいハイバリアペットボトルのワインです。
お財布にも環境にもエコなこちらの1本を、様々な楽しみ方で今一度ご賞味ください♪
※本文内のワイン価格等は著者購入時のデータとなります。
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