この新海誠監督の作品は年上好きな男性には刺さるところが多いのだそうです。ならば年下男性が好きな大人女性も新海監督の作品をチェックしておきたいところ。年上女性が出てくるオススメ新海作品をご紹介します。
「言の葉の庭」でのワケアリ感
年上好きな男性が口を揃えて好きで語りたがる映画は「言の葉の庭」。これは年上の女性に恋をする男子高校生の物語です。
彼女は彼が知らない大人の世界を知っています。そしてなんだかワケアリな感じ。普通の高校生男子なら、大人のお姉さまと知り合ったら「いろいろ教えてください!」と、エッチな期待も含め「教えて」で頭がいっぱいになってしまいそうですが、新海作品の男子は違うんです。
この映画の主人公の男子高校生も、年下なりに、年上のお姉さんの痛みを共有したいと考え、行動します。彼女を少しでも癒せればと手作りのプレゼントなどで精一杯尽くしてくれたら、年上の女性だったらキュンとしてしまいますよね。ピュア男子の誠意に年上女性の心も少しずつ動かされ、お話は大きく発展していきます。
こういったストーリーに萌える年下男子が大勢いるのは、とても嬉しいことですね。だって年上女性に誠実に尽くしたいと考えてくれてるというわけですから。この映画は年下男子好きな女性としては押さえておくべき、まさにマストな1本。小説版では映画版をさらに発展させた展開が出てくるので、映画が気に入ったらぜひそちらも読んでみましょう。
「君の名は。」での気にかけられ
そして多くの人が観たであろう「君の名は。」ですが、こちらにも年上好き男性にとってたまらないキャラが出てくるのです。
それは主人公の高校生・瀧くんが勤務するバイト先のカフェの奥寺先輩。彼女をスマホの待ち受けにしている男性もいるほどです。女子大生の彼女は大人っぽい服装やしぐさの持ち主。それだけでも魅力的なのに、なにかと瀧くんのことを気にかけてくれます。
こんな風にかまわれてみたい! という男子の夢が詰まったキャラなのです。
「彼女と彼女の猫-Everything Flows-」でのせつなさ
こちらは元々の新海監督の初期作品「彼女と彼女の猫」をリメイクしたもの。監督は別の方なので純粋な新海作品とは少し違うものかもしれませんが、27分という短い作品だからこそ、お姉さま愛が浮き彫りとなっている要チェック作品です。
主人公はOLのお姉さんに拾われたオスの子猫。彼はお姉さんを恋人のように思い、彼女にそっと寄り添って生きていくのです。もうこの設定だけでたまりません。
そしてお姉さんにはなにか悩みがあるようで……。猫設定ならではの愛情表現に癒されること間違いなしです。
新海作品の魅力はこの部分!
実はこれを書いている私自身、女性ですが、新海誠監督作品はほぼ全部観ていて「天気の子」も初回一斉上映で鑑賞済みです。
新海作品は他のアニメーションとは一線を画したロマンティックな詩の朗読のようなセリフがあちこちにあり、その言葉ひとつひとつが胸にしみて、たちまち魅了されてしまったのです。会いたいのになかなか会えないという設定が多く、そのもどかしさは悶絶したくなるほど。一度味わうと「あのじれったさをもう一度!」とリピートしたくなってしまうのです。
新海作品の醍醐味は「男女の距離感のせつなさ」。なんらかのことで関係の進展を阻まれた男女が、ふたたび巡り会いたくてもがく。時には宇宙の神秘までもを絡めて描くその葛藤シーンが秀逸で、深く心を打たれるのです。
年上女性と年下男性という関係も、最初から年齢差があるので距離感はありますよね。そしてその距離感を縮めたいともがくことから始まります。だからこそ年上好きな男性たちは新海誠作品に強く共鳴しているのでしょう。
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