「あんなに好きだったのに」夫婦関係が冷めた切実な理由3選

東城ゆず ライター・エディター
更新日:2019-08-01 06:28
投稿日:2019-08-01 06:00

 昨今、3組に1組といわれるほどの夫婦が離婚をしているにも関わらず、「私たちは大丈夫」と多くのカップルが夫婦として2人の人生を歩み始めます。結婚する前は、離婚や不倫の可能性も疑うくせに、それでも結婚してしまうのは、やはり「恋は盲目」なのだからでしょう。

「この人と結婚したい」という純粋な気持ちが、その行動を引き起こすんだと思います。そんな思いを持ってスタートさせた2人の生活でも、慣れてきた頃、すっと脱力する瞬間があるはずです。

「なんか疲れちゃったな……」と感じる時、すでに2人には険悪なムードが漂っていることも少なくないでしょう。夫婦が冷めたきっかけについて、その理由をシェアしましょう。

結婚したら冷めた! 女性の方が多いその理由とは?

「結婚したら冷めた」という言葉を男女ともに聞くことがあります。夫の言い分は「以前ほど情熱的に抱けなくなった」「妻を異性として見られない」などが多いようですが、筆者が悩みの相談を受ける限りにおいて、妻が「夫婦であることに冷めたわ……」と感じる時、夫よりも深刻なことが多い気がするのです。

頼りがいがない

「結婚する前は、とにかく男前で頼りがいがあった主人。そんな頼もしいところが魅力的で、“この人とならどんなことも乗り越えられる”と思ったのが間違いでした。姑問題に関しては“俺に言うなよ。直接、母親に文句言って”と、まともに取り合ってくれません。子育てに関しても私に頼ってばかり。結婚生活の主なトラブルシューティングは、女性にかかっていると思ってます」(Sさん・32歳女性)

子供が一人増えた感じが…

「とにかく全く家事をしてくれません。家事ができなくたって、少しでも“やることない?”と聞いてくれたら、心理的には随分と楽な気がします。それなのに“ご飯まだ?”と。なるべく、不満を抱かせないように、せっせと私が陰で気を遣うばかり。夫は些細なことですぐに怒ります。最近では“なんでこんなに怒られなくちゃいけないの?”と、まともに取り合うことも疲れちゃいました」(Hさん・39歳女性)

溺愛されすぎて逆に冷めた

「私の夫は、休日のたびに私と過ごすことを望みます。定時で絶対に退社してきますし、私のことを“カミさんがさ〜”と、まるで一心同体のように近所の人にも話します。そんな様子に近所の奥様には、“いい旦那さんね”と言いますが、私は主人の所有物のようで不服です。結婚して20年、そろそろ定時退社はいいので、ちゃんと出世してください。そんなに一緒にいなくても大丈夫です。一人になりたい〜!」(Uさん・47歳女性)

夫婦が冷めた時に試すべき4つのこと

 結婚して夫婦が冷めた時、そのことを素直に受け入れるしか方法はないのでしょうか。その前に試すべき4つの方法をシェアします。

夫婦といえど他人であることを自覚する

 夫婦が冷めた関係になるのには、「家族」という認識から「どうして分かってくれないのだろう?」という甘えが出るところにあります。筆者も経験がありますが、人は身内であるほど相手を傷つけるような言葉を平気で言ったりします。

 その言葉遣いは、同僚や上司にも通用する言葉遣いですか? 家族ではありますが、夫婦は他人同士です。相手に求めすぎたり、期待しすぎるのも控えましょう。

どうして冷めたのかを考えること

 夫婦は長い間、一緒に過ごします。だからこそ、冷めたと思われる時期があってもいいのではないでしょうか。しかし、ここで忘れてはいけないのが、その冷めた原因を探すことです。「冷めた」という事実、その原因を探ることは、他人と暮らしている中でのマナーだと思います。

 冷めた原因を探していくうちに、意外にも自分に原因があることもありますよ。

喧嘩を繰り返してみるのもアリ?

 夫婦が冷めた時は、お互いに鬱憤が溜まっていることも。そんな時は、とにかく喧嘩するのもオススメです。日本では、子供の目の前で夫婦喧嘩を見せることはタブーとしていますが、筆者は場合によってはありだと感じています。

 男女がどのように喧嘩をし、仲直りをするのかを見せることは、とても大事な教育とも思えます。この時に罵り合ったり暴言を吐くのではなく、冷静に「どうしてそうなるの?」と納得できないことを深めるスタンスを持つことが、いい夫婦喧嘩にするポイントになりますよ。

あえて解決しないこともよし

 物事がうまくまとまらないと、モヤモヤした気持ちが残ることありますよね。夫婦が冷めた時も「離婚? 続投?」と頭を悩ませるものです。しかし、あえて解決しないままにすることで、自分も精神的に楽になることができます。

 喧嘩が続いてしまったり、収拾がつかない事案に関しては「結論が出なくてもいいか」と、相手にも自分にも変わることを求めないのがコツです。そうすることで問題意識がなくなり、イライラしたり悲しくなったりすることを防ぐことができます。

 どうしても許せない時は、とりあえず「あとで考えようかな」と声を出してみると、自分がすごく楽になります。そうしていくうちに夫への感情も下降する一方なら、それが2人の相性の限界と言えます。その時は悩まなくても、自ずと答えは出ているはず。自分を不必要に追い込むのはやめましょう。

夫婦が冷めた関係を取り戻すために

 夫婦関係が冷めた時は、元の関係を取り戻すために片方が努力していても無意味ということを知りましょう。2人で苦戦していくうちに「離婚」というワードが出ることもありますが、そのことを深く考えないようにするのがコツです。

 夫婦関係が冷めたことを素直に認め、セカンドステージに移行することがあってもいいと筆者は考えます。そのためには、配偶者を「生活する上でのパートナー」として割り切ってしまうのも、解決策の一つとしてはあってもいいはずです。

「仮面夫婦」や「家庭内別居」というワードで、どうしても夫婦関係が冷めたことに危機感を持ってしまう現代。だからこそ、自分たちの夫婦のスタイルを確立することも大事なことなのではないでしょうか。

東城ゆず
記事一覧
ライター・エディター
1994年生まれ。11歳の頃からブログを運営。ライターやエディターとして、女性誌メディアや地元新聞のコラム枠まで幅広く活躍中。恋愛やママ友問題、介護士であった経験からリアルな介護問題まで幅広い知見がある。年子兄弟を連れ離婚の経験があり、現在は再婚に至る。

関連キーワード

ラブ 新着一覧


意中の彼にアピる! 技アリ女の「あけおめLINE」3選。友達→彼女になれた“きっかけの一言”
 あけおめLINEは、意中の彼と連絡を取る1つのきっかけ。でもそこで普通のLINEを送っても、会話がすぐ終わったり、数あ...
恋バナ調査隊 2025-12-28 08:00 ラブ
50歳夫が母のモラハラを認めないワケ。妻のストレスは“更年期”のせいだと思ってる?
「冷酷と激情のあいだvol.278〜女性編〜」では、これまではスルーできていた義母のモラハラ発言に苛立ちが募るようになっ...
並木まき 2025-12-27 11:45 ラブ
「さすが三流大学ね」義母、9年間のモラハラ発言がもう限界。44歳妻の訴えに夫は他人事…なぜ?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-12-27 11:45 ラブ
「ブロックしたのに…」配信者女性に近づく“ネットストーカー”の恐怖。男が取った驚きの手段
 ネット社会が発展するにつれ、リアルなストーカーとはまた違う「ネットストーカー」という存在が増えつつあるといいます。ネッ...
内藤みか 2025-12-26 11:45 ラブ
「完全に重い女でした」46歳女性の懺悔。“お守り代わり”が男性を激怒させ…愚かさが招いた最悪の結末
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-12-26 11:45 ラブ
やったー、親の「結婚は」攻撃を撃退できた! とっておきの反撃方法5つ
 年末年始の帰省は、家族との団らんが楽しみな反面、「そろそろ結婚は?」「いい人いないの?」という圧が飛んでくる季節でもあ...
恋バナ調査隊 2025-12-25 08:00 ラブ
30代、クリスマスは“ただの平日”になった。気楽だけど…胸の奥がキュッとするのは何故?
 クリスマスは恋人と過ごすべき特別な一日だった20代、そんな焦りは消えて「ただの平日」になったアラフォーの今。 気楽に過...
おがわん 2025-12-24 11:45 ラブ
彼氏よ、ごめん! クリスマスプレゼントを“即売り”した4つの理由。美顔器は家賃に消えました…
 街中がロマンチックなムードに包まれる中、フリマアプリでひっそりとクリスマスプレゼントが即売りされているのをご存じですか...
恋バナ調査隊 2025-12-24 08:00 ラブ
もう「恋人と過ごす=勝ち組」はやめない? クリスマスは“特別じゃなくていい”と気づいたわけ
 20代の頃、クリスマスは恋人と過ごすべき特別な一日だった。でもアラフォーになった今はちょっと違う? 大人になって変化し...
おがわん 2025-12-23 11:45 ラブ
【漫画】「僕のマーメイド」元夫から届いたポエムメールに絶句…なにこれ?『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』#3
【『60点の夫婦でいいのに』あらすじ】 『あの頃、まだ若い僕たちはなにが真実の愛なのかもわからず、ただ彷徨っていたね…...
「もう友達には戻れない」30代女性が忘れられない冬の夜。ふたりの“関係が変わった”背徳感
 クリスマスが近づくと、ふと昔の恋を思い出してしまう人もいるのではないでしょうか。  今回はアラサー女性が大学時代...
おがわん 2025-12-22 08:00 ラブ
【漫画】バカはそっちだろ!新婚早々、目撃した“最悪”の現場『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』#2
【『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』あらすじ】 『あの頃、まだ若い僕たちはなにが真実の愛なのかもわからず、...
聖夜に冷めるわ!クリスマスを台無しにする呆れたLINE3つ。「プレゼントは俺」って言う男いるんだ…
 街中がイルミネーションに包まれて、ロマンチックなムードが高まるクリスマス。心ときめくメッセージが届くのを期待していたの...
恋バナ調査隊 2025-12-21 08:00 ラブ
「俺が損してる」妻の“だらしなさ”を叱るのはモラハラか? 帰宅拒否寸前、44歳夫のストレス
「冷酷と激情のあいだvol.277〜女性編〜」では、結婚2年目にしてモラハラ疑惑が浮上した夫と、離婚以外の方法で問題を解...
並木まき 2025-12-20 11:45 ラブ
「お前は犬以下だな」夫のモラハラ発言が耐えられない! 40歳妻がそれでも離婚を拒む“打算的な”事情
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-12-20 11:45 ラブ
【漫画】結婚は“ゴール”じゃない…バツイチ女が「恋愛不要」と言うワケ『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』#1
【『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』あらすじ】 『あの頃、まだ若い僕たちはなにが真実の愛なのかもわからず、...