3. 目のかすみを感じたら、コレを試して!
目のかすみや疲れを感じたとき、試したい3つの対処法を紹介します。
3-1. 目の健康を維持する栄養素の摂取
目の健康寿命を延ばすためには、目の健康にいい栄養素を摂ることが大切です。以下の栄養素を意識的に摂ってください。
・ルテイン:ほうれん草や小松菜に多く含まれる
・タウリン:まぐろやサバに多く含まれる
・DHA:まぐろやかつおに多く含まれる
・アントシアニン:ブルーベリーやナスに多く含まれる
食事だけで、上記の栄養素を摂取するのが難しい場合は、市販のサプリメントを服用するのもおすすめです。ただし、定期的に服用している薬がある人は、サプリメントを服用する前に医師や薬剤師に相談してくださいね。
3-2. 目のストレッチ
長時間集中してパソコンの作業やゲームを行うと、自然とまばたきの回数が減って目の乾燥や疲れ目の原因になります。1時間ごとに10~15分の休憩時間を設けましょう。その際に、以下のストレッチをするのもおすすめですよ。
(1)右交互に10~20回のウインク
(2)スピードを速めたウインクを10~20回
(3)スピードを緩めたウインクを10~20回
(4)両眼をギュッと瞑る動作を10~20回
(5)両眼をギュッと瞑って、パッと開く動作を10~20回
このようなストレッチをすることで、目の周りの筋肉がほぐれてスッキリとします。できる範囲のリズムで、無理なく行ってください。
3-3. 漢方薬の服用
ドライアイや疲れ目には、漢方薬の服用によって根本改善を目指すのもおすすめです。
「血流をよくして目のまわりの筋肉をゆるめる」「目に栄養を届けて目の疲れを軽減する」「水分の循環をよくしてドライアイを改善する」といった働きのある漢方薬を選び、目のトラブルが起きにくいからだ作りへとアプローチしましょう。
目のトラブルにおすすめの漢方薬
・杞菊地黄丸(こぎくじおうがん):栄養を与えることで、かすみ目や眼精疲労を改善します。体力が中等度以下で目が疲れやすい人におすすめ。
・滋腎明目湯(じじんめいもくとう):血流を整えて栄養を与えることで、かすみ目や疲れ目、目の痛みを改善します。
スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能。お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。
4. 目もからだと同じように労わって!
「ストレッチを試してみたら、少し目がスッキリした気がします」
「現代は、PCやスマホで目を使う機会も多くなっているわよね。でも、視力が低下すると足元が見えなくて転んでしまい、ねん挫や骨折を引き起こすリスクも高まるわ」
「そこまで考えたことありませんでした…。確かに、目はすごく大切ですよね」
「そうよ。集中して仕事やゲーム、読書をしているときも、意識的に目を休めてあげてね」
「はい! えりのボス、ありがとうございました!」
「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」
優しい表情でサロンを去っていくアヤノさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。
★サロン「コクハク」のオーナー えりの
顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。
(漫画/腹肉ツヤ子)
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<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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