「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?
「M-1」ファイナリストも…
オンラインカジノで賭けをした疑いがあるとして吉本所属の芸人が任意聴取を受けていた問題。警視庁保安課が同社所属のタレント6人を東京地検に書類送検した件で関係者に波紋が広がっている。
書類送検されたのは、お笑いコンビ・ダイタクの吉本大(40)、9番街レトロのなかむら★しゅん(31)、プリズンクイズチャンネルの竜大(31)と「最強の庄田」(35)、ダンビラムーチョの大原優一(35)、ネイチャーバーガーの笹本はやて(33)の6人。
いずれも容疑を認めており、今後、起訴されるかどうかが決まっていくが、吉本サイドは2月末の時点で、「事実関係が確定し、様々な判断が決するまでは、関係各所及び本人とも協議の上、順次、芸能活動を自粛させていただいております」と発表していた。
今回の書類送検では、令和ロマンの高比良くるま(30)やとろサーモンの久保田かずのぶ(45)は含まれていなかったが、ブレークし始めていた中堅芸人が多く、業界関係者からため息の声が聞こえてくる。
「もちろん違法性のあるオンカジに手を染めていたことは非難されるべきですが、名前が売れ始め、次世代芸人として期待が高まっていた矢先の芸人もいて、業界からは、残念だという声が上がっています」(スポーツ紙芸能担当記者)
中でもその筆頭は、昨年末の「M-1グランプリ」、双子の弟・吉本拓(40)と共に、ラストイヤーにして初の決勝進出を果たしたダイタクの吉本大(40)。さるお笑い番組制作関係者はこう話す。
「かねてネタの面白さ、ライブMCとしての評価も高く、後輩からも慕われているので、“あと一歩でチャンスを掴めない苦労人”というイメージでした。昨年のM-1ラストイヤーでファイナリストになって知名度も上がり、まさにこれからという時だった。コンビ揃ってギャンブル好きで知られ、よくギャンブル番組や企画にも出演していますが、だからこそ気をつけていれば株が上がったのに……と思います」
さらに同じ「M-1ファイナリスト」としては、ダンビラムーチョの大原も、今回のメンバーに入っていた。
「『M-1 2023』『キングオブコント2024』の決勝に進出した実力者として知られていて、今年日本テレビ・読売テレビが立ち上げた漫才・コント二刀流の賞レース『ダブルインパクト』での活躍も期待されていました。とくに大原は歌ネタ、ものまね、野球部あるあるなど持ちネタが多く、今後、より評価が高まるだろうタイミングだっただけに本当にもったいないですね」
さらに、もうひと組あげるとすれば、9番街レトロのなかむら★しゅんだと言う。
「最近地上波からFODに移行が決定した『ハチミツ‼』のレギュラー。劇場、メディアともに、いま最も注目される若手の1組ですから、コンビの活動が止まってしまうのは、業界にとっても、本当に痛手です」
書類送検は「見せしめだ」という同情論もあるが、こうした次世代期待の芸人も、せっかく巡ってきたブレークの機運を自らの脇の甘さで潰してしまうことになってしまった。
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