「いい人そうだったけど、断った。『学歴も会社も申し分ないのに、なんであんな良い物件断るの!』と紹介してくれた友達に非難されたけど、だって……」
「最近出会った彼はやさしくてルックスもそんなに悪くない、店の選び方やデートが終わった後のフォローも完璧。だけど、4回目のデートで断ってしまった。だって……」
そう、どうしてもだめだったから、付き合えなかった。それは「ピンとこなかった」せい。男性は出会いに対して「抱ける相手が欲しい」と考えていて、女性は「運命の人と出会いたい」と夢を見ている、という風にも言われています。
たくさん出会って、連絡先を交換して、デートして、でも、ぴんとくる人が一向に現れない。それはどうしてなのか?
「高望みしていない」と言う彼女たちの本音
婚活しているのにまだ彼がいないの?と聞いてくる人はニヤニヤしながら続けてこう言いますよね。「選り好みしてるんじゃないの?」と。
学歴は少なくとも早慶がいい、なんて思ってない。イケメンだと遊ばれそうだから、わたしのような並のルックスにはフツメンがちょうどいい。お金持ちじゃなくてもいい、仕事に対して誠実な人であればそれでいい。高望みしてるわけじゃない。自分の身の丈にあった人を探しているだけ。
どうせ付き合うなら、結婚相手にするなら「この人だ」と思える人がいい。そうじゃないと、きっと長い結婚生活を耐えられないから。そう思っているうちに、たくさんの手札を使い果たして、「まだ運命の人は現れないの?」と立ち尽くしてしまう、というわけです。
ぴんとくる、こないの正体は“自分の値段”
高飛車に条件を釣り上げているつもりはない、玉の輿を狙って高望みをしているわけじゃない、ただ、ぴんとくる人じゃないから今日のデートも途中からは接待モードになってしまった。次のデートに誘われてもフェードアウトするかもしれない……。
残念ながら「運命の人との出会い」「雷が落ちたみたいにビビッときた恋」を探しているうちは、一生自分の相手を決めることができません。あなたがその相手にぴんとこないのは、「わたしはこの人よりは値段が高い」と無意識のうちに天秤にかけているからです。
どんな人も、自己評価はそう高いわけではないかもしれませんが、自己愛が低い人はいません。自分かわいさに、「わたしはもっと高い」「わたしにはもっと価値がある」「この人に釣り合いが取れているのはわたしではない」と思っている、というわけです。相手を鏡にみたてて、自分の点数を測っている……言葉にするとあまりにも身も蓋もないですが、思い当たる人も多いのでは。
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