恋と愛の違いって? 恋が愛に変わったと自覚する4つの瞬間♡

リタ・トーコ ライター
更新日:2019-09-09 16:58
投稿日:2019-09-09 06:01
 好きな彼に対して「愛してる」と言っているとしても、「この気持ちは恋なの? それとも、愛なの?」って、ついつい考えてしまいませんか? でも実は、恋が愛に変わった瞬間って自覚できるようなんです。
 今の自分の感情がどっちであるか、確認してみませんか?

「恋」と「愛」とはどんなもの? 決定的な違いは?

 普段当たり前のように使う、「恋」と「愛」の言葉。共通しているのは、“相手に対して好きな気持ちがある”ということですが、実はこの2文字には決定的な違いがあります。

「恋」とは

 恋とは、“特定の相手に強く惹かれて、ずっとそばにいたいと思う感情”のこと。

 好きな人ができると、「◯◯してほしい」「◯◯と思わせてくれて幸せ」と思う方は多いはず。つまり、恋とは、自分主体で「好き」と思う一方的な気持ちのことなのです。

 また、恋とは突然燃え上がったかと思えば、次の瞬間に冷めることもある、不安定なものでもありますね。

「愛」とは

 愛とは、“相手を可愛がって、慈しむ心。守りたいと思う感情”のこと。

「愛」は、特定の相手だけではなく、子どもやペットへ向けてなどにも幅広く使われる言葉です。「◯◯してあげたい」「◯◯と思ってくれて幸せ」と思う、無償で相手を優先して考える気持ちのことだと言えるでしょう。

 愛は恋のように、冷めるものではありません。じんわりと温かくて、安定した感情なのです。

恋と愛の決定的な違い

 恋と愛については、哲学者や作家など先人たちも言葉を遺してきました。

 星の王子様の著者である、サン・テグジュペリは「愛する。それはお互いに見つめ合うことではなく、一緒に同じ方向を見つめることである」と。シェイクスピアは「事情が変われば己も変わるような愛、相手が心を移せば己も心を移そうとする愛、そんな愛は愛ではない」と綴っています。

 考えてみると、恋と愛の決定的な違いは「恋は1人でも作れるけれど、愛は2人でしか作れない」ということではないでしょうか。自分ありきの「恋」、相手ありきの「愛」。だから、1人から2人になり恋愛が始まる時、恋と愛が混ざるからこそ、「恋愛」と言うのかもしれませんね。なんて思ったり。

恋?それとも愛? 恋が愛に変わったと自覚する4つの瞬間

「これは恋、それとも愛?」と恋愛中の女子の80%くらいが自問自答するんじゃないでしょうか。「愛」だと確信している世の女性たちは、どんな時に自覚しているのかを見てみましょう。

1. 相手を疑わなくなった時

 恋をしている時には、何かと不安になります。たとえば彼と連絡を取れなかっただけで、「何をしているのかな?」と思ったり、ちょっとした喧嘩で「別れたらどうしよう……」と、心配になってしまったり。これは、自分が傷つくのを怖れているからこそ。まさに自分本位な「恋」の考え方です。

 でも「愛」になると、この不安は不思議と消え去ります。相手を疑わなくなるのは、自分が相手を好きでいるのであればそれで良いと、心に強い気持ちが芽生えるからでしょう。相手を自由にさせること、それでも信じられる気持ちを「愛」と言うのかもしれませんね。

2. 相手の気持ちを優先したくなった時

 ギブ&ギブというのは、理想的な愛の形だと言われます。惜しみなく与えられるようになったり、相手の気持ちをまず優先に考えられるようになった時、それは、「愛」に変わったサインかもしれません。

 たとえば、「相手のためなら死ねる!」は、一見強い愛のように見えますが、実はこれは、その後の相手の気持ちを度外視してのこと。つまりは、自己満足の「恋」なのです。対して、「愛」は、相手が悲しまないために「相手よりも1日でも長く生きる」と思うこと。と、例が極端ですが。

 そう考えると、ギブ&テイクのような「与えられるから与える」という条件つきの関係は、まだ「恋」にすら発展していない状態なのかもしれませんね。

3. 相手のどんなところも許せるようになった時

 相手の欠点を見つけた時、がっかりしたり冷めてしまったという経験がある方は多いはず。「リードしてくれなかった」、「私服がダサかった」、「ケチだった」などなど、よく聞く話。でも、この気持ちは、まだ「恋」の枠組みの中にあります。「良いところだけを見ていたい」「こんなところを直して欲しい」と思うのは、自分の都合で相手を変えようとしたり、相手に望むことであるから。

 でも、恋が愛に変わると、不思議と欠点すら愛おしく思えてしまいます。これは、欠点も含めたその人を愛しているからでしょう。ただし、愛は2人で作るもの。お互いが許し合い、ありのままでいられることが愛を育てるポイントになるため、自分が自然体でいられるかという視点を持つことも重要だと思います。

4. 相手の幸せのためなら無条件で動ける時

 母親は、子どもが笑っていようと泣いていようと喚いていようと、いつでも無条件に幸せにしてあげたいと思うもの。このように「愛」というのは、相手の幸せのためなら犠牲になってでも、自分のことは二の次で動ける力のことだと思います。

 もしかしたら、あなたは「幸せになりたい!」とか「幸せにしてほしい!」という気持ちを持って、相手とお付き合いを始めたかもしれません。でも、始まりはどうであれ、「恋」が「愛」に変わると、見返りを求めずに無条件で思いやりを持てたり、行動できたり、など、相手がいかに幸せでいてくれるかに注目するようになります。

 笑わせてくれるから好き、ではなく、笑ってくれるから好き、と感じられたら、それは「愛」に近い感情なのかもしれませんね。

彼は恋or愛? そんなことを考えているうちは「恋」!

 歴史上の人物たちも思いを巡らせたであろう、実態のない「恋」と「愛」。正直、自分自身の気持ちですらどっちか分からないのに、彼の気持ちは「恋なの? 愛なの?」なんて思っても、分かるはずはないと思うのです。

 でも、1つだけ分かるのは、彼の気持ちがどうなのかを考えているうちは、あなたの気持ちは「恋」であるということ。なぜなら、その気持ちの奥には、きっと「愛であってほしい」という気持ちがあるから。つまり、自分が求めているものだからです。(恋愛体質すぎて、ドキドキだけを求めている方には該当しませんが)

 まぁ、恋でも愛でも人を好きになるのは素晴らしいこと。個人的には「愛」なんて死ぬ直前にしか分からないかも、とも思っていますが。「愛してる」という言葉って、本当に単純なのに難しいですね。

リタ・トーコ
記事一覧
ライター
引きこもり既婚ライター。夫とのゆるい幸せを楽しみつつ、つい浮つく。類は友を呼ぶのか、周りに似た友人が多い。人生1回きり。興味に負け続ける女。好きな言葉は「自己責任」。

ラブ 新着一覧


「介護費用のATMにされそうで」自分の老後でも義父の世話は無理! 49歳バツイチ男の痛々しい本音
「冷酷と激情のあいだvol.269〜女性編〜」では、アプリで知り合った恋人のタカオさん(仮名)との結婚が目前に迫っている...
並木まき 2025-10-25 11:45 ラブ
「どうして理解してくれないの?」48歳女性、結婚の条件は“老父”との3人暮らし。決断しない彼に募る苛立ち
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-10-25 11:45 ラブ
【漫画】#3 「アタシが教えてあげる」妻が覚醒! “夫婦喧嘩の極意”で戦えるか?『我慢の限界~ずっと黙ってきたけど今日から旦那にやり返します』
【『我慢の限界~ずっと黙ってきたけど今日から旦那にやり返します』あらすじ】  美菜保と祐一は結婚5年目の共働き家庭。夫...
【漫画】#2「出来損ないと結婚したなー」冷酷な夫の一言。優しい言葉が欲しいのに『我慢の限界~ずっと黙ってきたけど今日から旦那にやり返します』
【『我慢の限界~ずっと黙ってきたけど今日から旦那にやり返します』あらすじ】  美菜保と祐一は結婚5年目の共働き家庭...
【漫画】#1「家事サボるとかダメ人間じゃん」妻に暴言…夫は変わってしまった?『我慢の限界~ずっと黙ってきたけど今日から旦那にやり返します』
【『我慢の限界~ずっと黙ってきたけど今日から旦那にやり返します』あらすじ】  美菜保と祐一は結婚5年目の共働き家庭...
「10分以内に返信」って重すぎ! 恋愛観がヤバすぎるLINE3選。38歳で「異性の連絡先は消して」はアリ?
 今回は、友人や異性に対して「アラフォーでその恋愛観はやばくない?」と感じたLINEをご紹介します。どんな恋愛観を持つか...
恋バナ調査隊 2025-10-25 08:00 ラブ
「一生独りかも…」諦めた女性が“地方×年下男子”に辿り着くワケ。バリキャリが見つけた新しい幸せ
 近頃、地方出身年下男子と都会の年上女性とのマッチングが増えています。年上女性が何かと教えてあげる関係なのかと思ったら、...
内藤みか 2025-10-24 11:45 ラブ
「魅力的な男はシェアしてもいい」ラテン講師に10人のマダムが陥落。閉経後の女性が溺れた歪な“ハーレム恋愛”
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-10-24 16:06 ラブ
カップ麺は10秒!? 夫の“せっかち&かまって”エピソード6選。病んでるアピも可愛いけど…正直めんどくさ!
 人によって性格は千差万別。せっかちで1秒も待てない人もいれば、いつでも自分に注目してほしいかまってちゃんも。たまに会う...
恋バナ調査隊 2025-10-24 08:00 ラブ
心が壊れそう…“女遊び”が治らない夫、それでも愛しています。どうすれば?(50歳、主婦)
 旦那の女遊びがなおりません。色んな女と関係してその中の1人とは5年くらい繋がっていました。全部遊びでお金は発生してます...
植草美幸 2025-10-24 08:00 ラブ
夫にわかってほしかった…でも無理だった!妻が訴えるリアルな“離婚”体験談4つ
「夫がわかってくれない」、その不満は離婚につながる原因の1つです。離婚を経験した女性たちに、夫になにをわかってもらいたか...
2025-10-23 08:00 ラブ
旦那LOVEが止まらない! 夫が好きすぎる妻の“暴走エピ”7選。トイレにもついて行く♡
 結婚後、夫への愛が増していく人はどれだけいるでしょうか? 今回は夫への愛が溢れすぎて、“好きすぎるあまりにしてしまう行...
恋バナ調査隊 2025-10-22 08:00 ラブ
「察して」じゃわからん! 妻に言いたい男の本音7選。お小遣い減額、母とバトル…夫からの切実なSOS
 今回、本音を語ってくれたのは、普段尻に敷かれている男性陣! 妻に逆らったり意見したりできない男性たちの“切実なお願い”...
恋バナ調査隊 2025-10-21 08:00 ラブ
妥協するんじゃなかった…! 後悔だらけの「結婚」失敗談。バツイチ女性の経験からの3つの助言
 結婚している女性を「羨ましい」「勝ち組」と思う人もいるでしょう。しかし、結婚相手に妥協し、後悔しながら生活している女性...
恋バナ調査隊 2025-10-20 08:00 ラブ
交際0日婚しちゃえ!→やっぱり無理でした。女たちが泣いた4つの失敗談。外見で選んだ私がバカだった
 交際ナシで結婚する0日婚って本当にうまくいくの…!? と疑問を感じる皆さん、お察しのように後悔するケースもあるようです...
恋バナ調査隊 2025-10-19 08:00 ラブ
「妊活代なんて出したくない」30代夫が“親に請求すべき”と主張するトンデモ理屈
「冷酷と激情のあいだvol.268〜女性編〜」では、5歳年下の夫が両家の親に“タカリ”をしているようで「幼稚」と感じてい...
並木まき 2025-10-18 11:45 ラブ