緊急調査 8割強が「恋愛禁止違反を許せる」
ここまでメンバーを追い詰める恋愛禁止が女性アイドルにだけ課せられているのは理不尽と感じた筆者は、48Gと坂道のファンを対象に「恋愛禁止ルールについてどう思うか」とアンケートを取ってみた。結果は総投票844票中、
1. 恋愛禁止は必要、破るのは許せない…14%
2. 恋愛禁止は必要だが、バレない、謝罪ありならOK…24%
3. メンバーを失うくらいなら恋愛禁止は不要…22%
4. 恋愛は自由、恋愛禁止不要…40%
と、選択肢4の恋愛自由が最も多い結果となった。また条件付きの選択肢2,3を合わせた計86%が恋愛禁止違反を許せるという。
ただ大事な点として恋愛禁止ルールが必要という意見の中には、「ファンサービスを好意と勘違いして付き合いたいと迫ってくるファンや、つきまとい・ストーカーといった行為からメンバーを守る側面があるから」というものが多かった。
なるほど、この観点からみると、男性アイドルの恋愛が比較的許されていることとも合点がつく。ファンに襲われそうになったときに、いくら男女平等であるべきといっても生物学的体格差はどうしようもないものがある。男性アイドルなら自分の意に反する女性ファンとの接触は自分で振り払えることがほとんどだろうが、女性アイドルの場合は不可能なことの方が多いだろう。
「恋愛禁止違反を許せない」理由にある思い
また2つ目のアンケート「恋愛禁止違反を許せるかについて、自身(ファン)の性別と合わせて教えて欲しい」という問いには、総投票604票中、
1. 「男性:許せる」…39%
2. 「男性:許せない」…13%
3. 「女性:許せる」…39%
4. 「女性:許せない」…9%
と、ファンが男性であるか女性であるかでそこまで大きな差はないようだ。
恋愛禁止は秋元氏の発言にあったアイドル活動に専念するという目的以上に、男性ファンの握手などメンバーと直接触れ合うことによる疑似恋愛体験、総選挙の投票など高額な支援への裏切りをしない(要は処女性を求める男性客がガッカリして減らないように)という意味合いが強いと感じていた。だが、男女でそこまでの差がないのであれば、恋愛禁止違反を許せないというファンにとっては他に要因があるはずだ。
彼らの意見をまとめると「他に真面目に頑張っているメンバーも怪しまれたり、グループのイメージダウンなど全体にも迷惑がかかる」という声が多かった。
上記2つのアンケート結果や意見を見るにつれ、恋愛禁止ルールは“きちんとした理由付け”のもと必要なのではないかと感じるようになった。理想としては、48Gや坂道は“女性であるメンバーを守るため”に恋愛禁止ルールを設け、一人が違反しても、他のメンバーやグループとは切り離して受け止められるべきだ。
その場合、恋愛禁止はメンバーを守るためのものであって違反しても犯罪ではないのだから、該当メンバーへの過度な誹謗中傷、言葉の暴力はなされるべきではないし、弁明・謝罪や謹慎などを経てグループに戻ることは許されるべきだろう(もちろん、“社会のルール”違反や著しくモラルに欠ける行為に対しては適切な処分が下されるべきだが)。
これによって、週刊誌の報道一つでメンバーの人生が狂わされたり、ファンにとっても大切な“メンバー同士の関係”や“グループの絆”が壊されることが少しでもなくなるよう切に願う。
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