身長150㎝のセンターはハンデになるのか?
もちろんアイドルとして4年半で伝説級の功績を残した平手と、グループ加入から約2年経過していながら未だCDデビューを果たしていない森田を単純比較することは避けるべきだろう(今月7日発売の欅坂46ベストアルバム収録曲でようやくCDデビュー予定)。森田が置かれた状況を鑑みれば、今回のライブで彼女のもつポテンシャルの高さがさらにうかがい知れた。
森田センターで時に指摘されてしまうのは150㎝と小柄であるという点だ。しかし、国民的アイドルAKB48の傑作ヘビーローテーションのセンターだった大島優子(31)も152㎝だ。櫻坂46で、小柄ながらに機敏でダイナミックな動きをする森田が映えるような楽曲が用意されれば、代理センター時のような違和感は払拭されるだろう。
ただし、櫻坂46で重要なポジションを任されるであろう森田を、潰すようなことがあってはならない。大人たちが固執しすぎたために4年半センターの重責を担った平手はまだ欅坂46への想いが強い中、心身の限界で脱退という苦渋の決断をしなければならなかった。森田は藤吉や田村ら他の2期生と、あるいは1期主力メンバーとセンターポジションを分け合いながら慎重にその才能を開花させていって欲しい。
キャプテン菅井友香の心からの笑顔
櫻坂46の路線の試金石となるような「10月のプールに飛び込んだ」で躍動する森田ら2期生の後ろで、キャプテンの菅井が頼もしい後輩を見守るように、心からの笑顔でパフォーマンスしていたことがとても印象的だった。いつからかグループの重たい雰囲気の中、事あるごとに説明を強いられてきた菅井があれほどの笑顔をライブで見せたのはいつぶりだろうか。
櫻坂46にはこれまでの“クールでカッコいい”欅坂46の路線を受け継ぎつつ、同時に彼女たちが等身大で心から楽しいと思えるパフォーマンスをして欲しい。それが振り幅となって櫻坂46の魅力になっていくだろう。
元アイドルの肩書きの遥か斜め上を行く無双ぶりを見せる平手と、その偉大な先輩を排出した欅坂46の遺伝子を継ぐ櫻坂46の輝かしい未来に期待したい。
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