出会いはナンパ!他とは比較にならないほどカラダの相性が…

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2021-01-19 11:03
投稿日:2021-01-12 06:00
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男女の事情を深堀りする「40代50代の大人婚」です。

渋谷・宮益坂での運命の出会い

case6-2.冴島凛さん(仮名/41歳)

 橋本マナミさん似の妖艶な雰囲気を持つ冴島凛さん(仮名/41歳)は、昨年3月に入籍しました。旦那様との出会いはなんと……。

「渋谷の宮益坂で、信号待ちをしているときにナンパされたんです。『今、何時ですか?』と聞かれたので時計を見ながら答えたら、『よかったらお茶でもしませんか』と誘われました。

 誘われるまでは顔すら見ていなかったのですが、なかなか青信号にならなくて一瞬、顔を見たら意外とタイプだったんです。小柄で、私好みの堺正章さん似でした」

凛さんの出会いを2つの視点から考察

 凛さんの言葉をもとに、ここで2つのトピックにふれておきます。

1.結婚相手との出会いがナンパ

「ナンパをする男性は軽薄そう」というイメージを持つ女性も多いかもしれませんが、株式会社シグナル社の調査によると、男性がナンパをするときの勇気は、バンジージャンプに匹敵するそう。

 筆者は女性ですが、雑誌の取材で幾度となく女性をナンパした経験があるので、気持ちが痛いほどわかります。男性スタッフに「あの子に行け!」と背中を押されても、「断られたら、自分の人格を全否定された気分になって落ち込んでしまうのよ。というか、私の背中を押すならあなたが行って!」と尻込みしてしまい、何十人もの女性を見送った過去があるからです。

 凛さんは、そんな男性の胸中を理解しているようで、勇気に敬意を表しているとのこと。

「見ず知らずの相手にいきなり声をかけるのはものすごく果敢な行為だと思うので、私はナンパを否定しません。声をかけられたら『ありがとうございます。お声がけいただいて』という謙虚な気持ちで、無視はしないで話を聞くようにしています。もちろん、『ごめんなさい』というパターンもありますけど」

 相手が誰であろうと、謙虚に話を聞く。社会人にも通じるような格言は、恋愛や結婚にも活きると筆者は思います。実際に凛さんはナンパで旦那様と出会い結婚していますが、筆者の友人女性も数名、お相手からナンパされて結婚に至っているからです。結婚相手とは、どこで出会うかわからないという一例です。

「運命の相手とはどこで出会うかわからないからこそ、髪型とメイク、服装は『つねに(ここ大切です)』自分至上最高ランクをキープしたほうがいいかもしれないわよ」

 恋愛や婚活相談を受けると、筆者は必ず伝えています。繰り返しになりますが前例のように、運命の相手とは、どこで出会えるか自身では予測不能だからです。

2.低身長な男性は仕事で大きな成果を上げるかも!?

 凛さんは、「都内で奥様と歩いている堺正章さんを見かけたのですが、カッコイイなと思いました」と、言っていました。堺さんはテレビで拝見するかぎりは小柄な印象を受けます。厚生労働省の「平成29年国民健康・栄養調査報告」によると、40~49歳の平均身長は171.2センチ、50~59歳は170.2センチ、60~69歳は167.3センチで、70歳以上が162.5センチ。現在74歳の堺さんは平均身長よりやや上回っているかもしれませんが、40~50代の頃は小柄といわれる部類だったかもしれません。

 男性が持つ見た目のコンプレックスは、「薄毛・おデブ・低身長」などが挙げられます。低身長にかんして以前筆者は、身長175センチ以上の男性数名に、「もし自分が低身長だったら?」と聞いたところ。「かなりコンプレックスを抱えていたと思う。薄毛は治療できるしおデブはダイエットできるけど、身長は変えられないから」と、全員が答えていました(ラスベガスにあるクリニックでは800万円で15センチ身長を伸ばす手術に予約が殺到したそうですが、ここでは別とします)。

 現在は、「コンプレックスが頑張るバネになる説」と「コンプレックスをバネにするのは危険説」の2説にわかれていて真相は定かではありませんが、低身長だけを理由に結婚対象外と結論づけるのは早計かもしれません。結婚はお金がすべてではありませんが「芸能人 低身長」で検索すると、ブレークした人は枚挙にいとまがないですし、筆者は経営者や企業の役員に出世した人を知っています。

70歳の男性と交際するということ

 凛さんは交際後に知ったそうですが、旦那様は資産家。都内で地価が高い場所に複数のマンションを所有し、そのうち1室を売却しては新たに物件を購入して、引っ越す生活を送っているそうです。

 旦那様の経済実態を知らないまま、凛さんは「15分ぐらいいいじゃない」と口説かれお茶をしました。そのときに初めて、旦那様の年齢を知ります。

「あとどれぐらい一緒にいられるんだろう」

「彼は私より29歳年上の、70歳でした。見た目と声が若々しいので、50代後半か60代ぐらいだと思っていましたが、驚きはなかったです。ファザコンではありませんが年上男性と交際する機会が多く、20歳年上の方とおつき合いしたこともあるので。ただ、彼と交際してから初めて、『あとどれぐらい一緒にいられるんだろう』と考えると同時に、健康寿命を気にするようになりました。介護も覚悟しています」

 健康寿命とは、心身ともに自立し健康的に生活できる期間。厚生労働省が発表した平均の健康寿命年齢は、男性が72.14年。女性が74.79年。旦那様は健康寿命の終幕に近い年齢で、凛さんには直近の課題となるかもしれませんが、筆者は結婚を決める際、「相手を介護できるか」も基準に含めたほうがいいと考えます。人生、いつなにが起きるかわからないからです。

 以前、テリー伊藤さんを取材したときに、「この年になると、来年も桜を見られるのかなって考えちゃうんだよ」とおっしゃっていましたが、健康な人は基本的に「明日も自分は生きている」と、根拠薄弱に信じがちです。ですが凛さんの覚悟を聞いて年齢差は関係なく、結婚するときに重視すべきは「いつなにが起きるかわからない現実」を前提に暮らすことだとあらためて感じました。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「一緒に行く?」にドキッ。忘年会は恋のチャンス? キュン♡が始まったエピソード4選
 年末の恒例イベント「忘年会」。お酒の力で普段は話せない人と距離が縮まったり、意外な一面にドキッとしたり…。実は、恋が始...
恋バナ調査隊 2025-11-26 08:00 ラブ
「援助するけど口は出さない」が最高~! 私たちが“結婚”で親に求めるもの7つ。たまには頼らせて…
 結婚の際には、お互いの両親や兄弟など、家族とも様々な関わりが生まれるものですよね。  今回の記事では、結婚に際し...
恋バナ調査隊 2025-11-26 08:00 ラブ
国際カップルってどう出会うの? 聖書の会がきっかけ、初対面まで5ヵ月…日本と違う「海外の恋愛事情」を聞いた
 昨今、グローバル化によって国際結婚や国際カップルが珍しくなくなってきました。しかし、恋愛の価値観は国や文化によってさま...
それ、本当にモテてる? エセ“魔性の女”の実態3つ。「フェロモン出てるのかな?」勘違いLINEに震えた…!
 自称 “魔性の女” を名乗る女性に限って、痛いエピソードはつきものだったりします。「恋愛相談なら私に任せて!」「男たち...
恋バナ調査隊 2025-11-25 08:00 ラブ
下ネタはOK?NG? 僕たちが“初デート”で避けて欲しい6つの話題「沈黙多くない?」は禁句です
 男性との初デート。そのデートを成功させて次につなげたいなら、話題は厳選したほうがよいかもしれません。  今回ご紹...
恋バナ調査隊 2025-11-24 08:00 ラブ
そういうとこだぞ!モテない女のガッカリLINE3選。「年収や家族構成を教えて」って聞くか?
 あなたの周りに「美人なのにどうしてずっと彼氏がいないんだろう?」と思う女性はいませんか? もしかしたらその女性、性格や...
恋バナ調査隊 2025-11-24 08:00 ラブ
「これは運命っす!」34歳男が10歳上の彼女にガチ求婚。反対されても離れない“子どもより彼女を選ぶ”覚悟
「冷酷と激情のあいだvol.273〜女性編〜」では、10歳年下の恋人からプロポーズされるも、親に猛反対にあい、求婚を受け...
並木まき 2025-11-22 11:45 ラブ
「結婚するなら勘当だ!」親が激反対…44歳バツイチ女性、年下彼の“求婚”に返事ができない理由
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-11-22 11:45 ラブ
大谷翔平夫妻は第5位!「理想の夫婦像」ランキングが発表に。令和の時代、大事なのは“経済力”じゃない?
 11月22日の「いい夫婦の日」。結婚記念日として選ぶ人も多く、毎年この時期になると「私たち夫婦の形って、どんなだろう」...
アラフィフ女性が「社会人サークル」でモテたわけ。恋に発展しやすい“穴場スポット”の見つけ方
 アラフォーやアラフィフの婚活でも、結婚相談所やマッチングアプリの利用をためらい、自然の出会いを求める人は少なくありませ...
内藤みか 2025-11-21 11:45 ラブ
「全ての罪を清算させる」信じていた親友に裏切られ…社長夫人の復讐計画。“Xデー”の瞬間はもうすぐ――
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-11-21 11:45 ラブ
私は彼氏もいないのに!? 妹や弟の結婚めでたいけど…独身女のフクザツすぎる本音
 妹や弟の結婚は、心から祝福したい一方で、自分が独身で先をこされた場合は複雑な感情が入り混じる出来事でもあります。「おめ...
恋バナ調査隊 2025-11-21 08:00 ラブ
自立を促すと逆上…44歳の娘が家を出ない。子育てが甘かったのでしょうか(74歳男性、69歳女性) 
 独身の娘(44歳)が家を出てくれません。2年前に離婚し、出戻ってきました。10歳になる息子のシングルマザーです。結婚を...
植草美幸 2025-11-21 08:00 ラブ
彼の“大事な場所”にマーキング!? 女たちのやりすぎ浮気防止策5つ。試してみる勇気ある?
 彼氏が浮気しないように対策するなら、あなたはどのような方法を用いますか? 今回はみんなの変わった“浮気防止策”をご紹介...
恋バナ調査隊 2025-11-20 08:00 ラブ
34歳夫&妻55歳! 20歳超え「年の差」カップル6人に聞いてみたら…むしろ“超”年上が優勝だった
 今回は、20歳以上年上のパートナーがいる方に“超年の差で良かったこと”を聞いてみました。これを知れば、あなたの恋愛対象...
恋バナ調査隊 2025-11-19 08:00 ラブ
カーナビ履歴にホテルって!? 浮気が発覚した「彼氏の怪しい行動」5つ。謎アプリの正体に愕然!
 信じていた彼氏がまさかの浮気! いったいどんなきっかけで発覚したのか、浮気された経験のある女性に経緯をうかがいました。...
恋バナ調査隊 2025-11-18 08:00 ラブ