今年は森七菜・岡田健史…日本アカデミー賞新人賞“先輩”の今

こじらぶ ライター
更新日:2021-03-06 15:00
投稿日:2021-03-06 06:00

第38回(2015年)上白石萌音、小松菜奈、能年玲奈、池松壮亮、登坂広臣、福士蒼汰

 14年公開の「ホットロード」で受賞の能年玲奈さん(現・のんさん、27)。13年NHK朝ドラ「あまちゃん」でブレイク。15年には事務所独立騒動があり、一時休業状態に。16年に「のん」に改名後、「この世界の片隅に」で主人公の声を演じ大ヒットを収めると、以降も映画やCMには多数出演。昨年、映画「私をくいとめて」で「あまちゃん」の親友役以来、実に7年ぶりに橋本愛さん(25)と共演しました。27歳の今でもあの透明感は健在です。

第39回(2016年)有村架純、土屋太鳳、広瀬すず、藤野涼子、野田洋次郎、山﨑賢人、山田涼介

「海街diary」で受賞した広瀬すずさん(22)。あえて台本を読まず、ほぼアドリブだったというだけあって、新鮮で純度の高い感情表現を見せていました。17年に「ちはやふる-上の句-」で優秀主演女優賞および「怒り」で優秀助演女優賞を、18年に「三度目の殺人」で最優秀助演女優賞を受賞。ここ最近は連ドラの出演は遠ざかっていましたが、19年前期NHK朝ドラの「なつぞら」でヒロインを務めて以来、2年半ぶりに、4月期クールの「ネメシス」(日テレ系)に主演することが発表されています。

第40回(2017年)杉咲花、高畑充希、橋本環奈、岩田剛典、坂口健太郎、佐久本宝、千葉雄大、真剣佑(現・新田真剣佑)

 アイドル時代に公開した「セーラー服と機関銃-卒業-」で受賞の橋本環奈さん(22)。彼女の迫力ある眼差しと“圧倒的ヒロイン感”は、当時から際立っていました。以降、少女漫画実写版の正統派ヒロインもこなしつつ、衝撃の“鼻ほじ”を見せた「銀魂」やぶりっ子な女番長役の「今日から俺は!!劇場版」などでコメディエンヌとしての才能を開花させています。

第41回(2018年)中条あやみ、浜辺美波、北村匠海、竹内涼真

「君の膵臓をたべたい」で受賞の浜辺美波さん(20)。その後も数々の映画・ドラマに出演。現在放送中の「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」では、浜辺さん演じる“空”が筋金入りのヲタクという設定に無理があるとして視聴者からツッコミが殺到しています。筆者が見てきたヲタク現場では、あれだけ可愛ければ堂々と「ヲタクさいこー!」と振り切ってるパリピが多かったです。

 同じく「君の膵臓をたべたい」で受賞の北村匠海さん(23)は、ももクロの弟分的存在としてデビューしたDISH//のメンバー。昨年は同グループの「猫」が大ヒットする一方、初単独主演映画「とんかつDJアゲ太郎」は、新型コロナで公開が延期されている間に19年新人賞受賞者の伊藤健太郎さん(23)含む出演者2人が逮捕され、北村さんに同情が集まりました。作品自体は原作同様、とんかつもフロアもアゲていくスタイルで大好きです。

第42回(2019年)上白石萌歌、趣里、平手友梨奈、芳根京子、伊藤健太郎、中川大志、成田凌、吉沢亮

「響 -HIBIKI-」で受賞の平手友梨奈さん(19)。欅坂46脱退後、初出演し今年公開された映画「さんかく窓の外側は夜」では呪いを操るヒロイン役。人を呪う際は女性俳優陣随一の低い声色を出し、普通の女の子らしく振舞う時は、“かつての芦田愛菜ちゃん”のような可愛らしい口調になるという怪演ぶりを見せています。

「リバーズ・エッジ」で受賞の吉沢亮さん(27)。19年にはNHK朝ドラに「なつぞら」で初出演、同年公開の「キングダム」では美しすぎる顔面と圧巻の馬術、殺陣で最優秀助演男優賞を受賞。今年スタートの「青天を衝け」で大河初主演し、好調な滑り出しを見せています。

第43回(2020年)岸井ゆきの、黒島結菜、吉岡里帆、鈴鹿央士、森崎ウィン、横浜流星

「カツベン!」で受賞の黒島結菜さん(23)は、これまでも「マッサン」(朝ドラ)、「花燃ゆ」(大河)、「スカーレット」(朝ドラ)といったNHKの二大看板ドラマに多数出演。今月になって、22年前期放送予定の朝ドラ「ちむどんどん」でヒロインを務めることが発表されました。

  ◇  ◇  ◇

 以上が過去10年分の日本アカデミー賞新人俳優賞受賞者のおさらいです。受賞当時から大人気だった方や、最近になって時差で大ブレイクに至った方もいますね。今年の受賞者の輝かしい未来にも期待したいと思います。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「ばけばけ」トキ(髙石あかり)と“もうひとつの親子”の姿にうるっ…。三之丞(板垣李光人)の行動が意味深?
 トキ(髙石あかり)が傳(堤真一)の看病をはじめて3週間。傳の具合は回復しない。工場では傳が戻るまでに経営状況を回復させ...
桧山珠美 2025-10-16 16:58 エンタメ
「ばけばけ」岡部たかしの“芸達者ぶり”に感心…。そして北川景子の夫・DAIGOの登場に期待したいわけ
 病に倒れた雨清水傳(堤真一)。トキ(髙石あかり)は日頃、お世話を焼いてくれる傳への恩返しのため、看病を買って出る。日中...
桧山珠美 2025-10-15 16:30 エンタメ
Snow Manが“客寄せパンダ”と物議も…無視できない多大なメリット。異様に高い“再生数”で海外の注目を集めるか
 韓国の人気音楽番組「ミュージックバンク」(KBS)が主催する12月の「2025 MUSIC BANK GLOBAL F...
こじらぶ 2025-10-14 11:45 エンタメ
【芸能クイズ】再始動のダウンタウンに期待の声。では「笑ってはいけない」第1回の“ペナルティー”は何だった?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
“超豊作”の秋ドラマがアツい! 大泉洋×野木亜紀子に期待爆発、三谷幸喜の“クセ強ドラマ”はジワ伸びの予感?
 夏の暑さが落ち着き、心地よい夜風が吹くこの季節。ドラマの秋がやってきました!  2025年の秋ドラマは、まさに「...
「ばけばけ」お見合い相手は“べらぼう”の29歳俳優じゃないか!過去“朝ドラ”女優も登場で今後が楽しみ
 両家の親同士も良好な雰囲気で、トキ(髙石あかり)と銀二郎(寛一郎)のお見合いはうまくいきそうな空気に。このままいけば結...
桧山珠美 2025-10-11 12:30 エンタメ
フワちゃんを許すことが“大人”なのか? 非常識な人にブチギレるのは当たり前ではないのか
 Xで芸人・やす子に対して、《おまえは偉くないので、死んでくださーい 予選敗退でーす》と揶揄する投稿をしたことをきっかけ...
堺屋大地 2025-10-10 13:06 エンタメ
永野芽郁、「お兄ちゃん」呼びの“癖”を暴露されて可哀想。“妹アピ”に騙される単純な男が多すぎる件
 今年4月、田中圭との不倫疑惑スキャンダルで世間を騒がせた永野芽郁が、3年ほど前の交際相手・坂口健太郎から二股をかけられ...
堺屋大地 2025-10-09 11:45 エンタメ
「ばけばけ」トキ(髙石あかり)の妄想に一瞬、脳がフリーズ。ほんわかテイストに賛否が分かれそう?
 ついに貧乏脱出のチャンス! はじめてのお見合いに挑む、トキ(髙石あかり)。  司之介(岡部たかし)やフミ(池脇千...
桧山珠美 2025-10-08 14:34 エンタメ
藤井風、92歳の黒柳徹子を“乙女”に変えるフェロモン。ついにシニア世代まで色気がバレたか
 最近、藤井風のことが気になって仕方がありません。9月5日に3rdアルバム『Prema』が発売。それに伴い、9月はメディ...
笑顔がこわい!「ばけばけ」トキ(髙石あかり)の“顔芸”が完璧だった。見どころの一つだと確信した回
 貧乏脱出のため結婚を目指す、トキ(髙石あかり)。しかし、チヨ(倉沢杏菜)とせん(安達木乃)と行った恋占いの結果は一人だ...
桧山珠美 2025-10-06 17:13 エンタメ
平野紫耀らの「脱退発表」から約3年…Number_iとKing&Prince、それぞれの現在地と課題。“二大天然ボケ”不在の影響はあるか?
 2022年11月、King & Prince(以下、キンプリ)から2023年5月をもって平野紫耀(28)、神宮寺勇太(...
こじらぶ 2025-10-05 11:45 エンタメ
「ばけばけ」は“聖地巡礼”したくなる朝ドラの予感。実際にある島根県・八重垣神社の“恋占い”してみたい!
 明治19年。トキ(髙石あかり)は、借金を返すために親戚の雨清水傳(堤真一)が経営する機織り工場で働いていた。しかし、膨...
桧山珠美 2025-10-04 10:42 エンタメ
「あんぱん」アンパンマンは粒あんか、こしあんか…“お遊び”が楽しかった特別編。蘭子の“その後”はモヤモヤだけど
「あんぱん」が終了したと思ったら、早くも翌週の9月29日(月)~10月2日(木)の四夜連続で、スピンオフが放送されました...
桧山珠美 2025-10-04 08:00 エンタメ
「ばけばけ」しめこ汁に“朝から残酷”の声もあるけど…ピーターラビットの話を思い出す
 突如、トキ(福地美晴)やフミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)の前から姿を消した司之介(岡部たかし)。何日経っても家...
桧山珠美 2025-10-02 15:48 エンタメ
「ばけばけ」は往年の名作を越えられるか? 「虎に翼」から続く岡部たかしの“父親”像が楽しみだ
 この世はうらめしい。けど、すばらしい。没落士族の娘・松野トキ(髙石あかり)と外国人の夫・ヘブン(トミー・バストウ)。怪...
桧山珠美 2025-09-29 17:50 エンタメ