怒りで我を忘れてしまう…この激情を鎮める方法ってあるの?

七味さや 漫画家・イラストレーター
更新日:2021-03-22 07:02
投稿日:2021-03-22 06:00
 怒りで我を忘れた経験はありますか? 悲しみ、失望、後悔……離婚にはさまざまな感情がつきものです。その中でも怒りは特にコントロールが効かなくなる、最も厄介な感情と言えるでしょう。
 第42話のバーベキュー会で、初対面の男性に失礼なことを言われたリコちゃん。その後も思い出すたびに怒っているようです。前回のお話では母親とケンカして、またまた怒って家を飛び出したご様子。近所のカフェに気分転換に来てみたのですが……。

(漫画:七味さや)
(漫画:七味さや)

結局あなたが幸せになることが一番の仕返しになる

 大切にしてもらえない。不倫をされた。話し合いすらさせてもらえない。そういった不当な扱いを受けたときに、怒りの感情は生まれます。怒りは自分を守る防衛本能とも言えるでしょう。

 怒りを覚えたとき、人は無意識のうちに「私は怒ってもいい!」と自分を正当化します。それを自分の中で留められればいいのですが、正当化が過ぎると相手を攻撃してしまうことも。その攻撃によって相手も怒り、また報復され……怒りは新たな怒りを呼んで、収拾のつかない泥沼化を招くことさえあります。

 私が怒りで我を忘れていたときに、友人がかけてくれた言葉があります。

「怒りは寝て忘れろ。報復は報復を呼ぶし、いいことがひとつもない。何もしないのが一番だよ」

 悔しいけれど、結局これに尽きるのだと思います。怒りは本当に苦しい激情です。でも、いつまでも怒りに執着していても人生は前に進みません。そして、誰かを攻撃したことは回り回って自分に返ってきます。

 もちろん不当な扱いを受けたときは怒るべきですが、我を忘れるほどの強い怒りに変わってしまった場合は、攻撃する前にやり過ごす方法を模索した方がいいのかもしれません。

 一番の仕返しって、きっと自分が幸せになってやることです。もうどうにもならないことや過去の人間に貴重な時間とエネルギーを使うくらいなら、人生を前に進めることに使いましょう。なんて、私も自分に言い聞かせながらこのコラムを書いています。

登場人物紹介

(漫画:七味さや)
(漫画:七味さや)

リコ
離婚から立ち直りたいアラサー。いや、最近立ち直ってきた気がする。この失礼男、ほんとに失礼の塊で頭に来ちゃう!!でも怒るってことは、痛いところを突かれてるからなのかもしれないな……謝ってくれたし、もう許してあげようかな。

風太くん
シンちゃんのフリーランス仲間で、グラフィックデザイナー。初対面のリコに「バカなの?」と毒舌をお見舞いした(42話参照)。あのときは酔ってたから口が滑った……と思ってたけど、どうやらシラフでも毒舌らしい。

七味さや
記事一覧
漫画家・イラストレーター
離婚済アラサー漫画家。不注意型ADHD傾向ありの綱渡り人生。世界中からゆるされたくて、「ゆるし系」漫画やキャラクターを描いています。やさしい世界をつくりたい。Xでも随時漫画更新中。お仕事実績はこちら:https://shichimin.com/

ラブ 新着一覧


幸せにはなれないかも…体だけの「割り切った関係」を望む男たちの事情
「セックスする仲でも付き合うのは無理」と、割り切った関係を望む男性は一定数いるもの。そんな彼に悩んでいる女性もいるでしょ...
恋バナ調査隊 2024-02-17 06:00 ラブ
コスパもタイパもいいかも♡奢られ上手の女性がデートで実践するテク3選
 奢られ上手な女性は、本当に嫌味なく気持ちよく奢られていますよね。反対に奢られるのが苦手な人は、オドオドしたり、レジ前で...
恋バナ調査隊 2024-02-17 06:00 ラブ
隙あらば会話泥棒! すぐ「俺も」としゃしゃり出る“自分語り”男の心理
 会話中、すぐに「俺もさ〜」と自分語りに話を持っていく男性ってかなり多いですよね。  女性からすると「いや、聞いてない...
恋バナ調査隊 2024-02-16 06:00 ラブ
恋愛するとなぜかメンヘラ化…“病まない方法”を学んで幸せになりたいな
「恋愛になるとメンヘラになる」と自覚している女性もいるのではないでしょうか? 普段サッパリした性格であっても、好きな人が...
恋バナ調査隊 2024-02-16 06:00 ラブ
ラブorマネー…男性がカネより愛を選ぶ時はあるのか?
「愛かお金か」究極の選択を強いる恋愛リアリティー番組『LOVE CATCHER Japan』が話題です。  出演者は「...
内藤みか 2024-02-15 06:00 ラブ
20代という若さを失った…30歳でマッチングアプリを始めるのは遅い?
 女性にとって「20代という若さを失った…」と焦る年齢、30歳。でも、30歳からだって恋愛はしたい…!  今回は、「...
恋バナ調査隊 2024-02-15 06:00 ラブ
生き別れの妹?無理ありすぎ! 妻が呆れ果てた不倫のありえない言い訳
 妻から不倫を疑われて「してるよ!」と正直に話す夫はいませんよね。咄嗟に嘘をついたりごまかしたりと言い訳するでしょう。 ...
恋バナ調査隊 2024-02-14 06:00 ラブ
職場バレンタインは面倒です!ばらまく?廃止?賢い乗り切り方とNG行動
 いよいよ、バレンタイン。好きな相手を想ってチョコレートを準備するのは楽しい一方で、職場でのバレンタインはぶっちゃけめん...
恋バナ調査隊 2024-02-13 17:10 ラブ
堕ちる前に知っておきたい 既婚男性が結婚指輪をしない“多角的”な理由
 気になる彼が既婚者かどうかは、結婚指輪をチェックするのがド定番。  ただ、意図的に指輪を外す男性もいるため、指輪の有...
恋バナ調査隊 2024-02-13 06:00 ラブ
共働きの育児にモヤっ 妻と夫では家事と子育ての見え方がなぜ違う
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  家事や子育て...
まめ 2024-02-13 06:00 ラブ
男性は母親に似てる女性を好きになる? 脈あり判断方法とは
 恋愛においてよく言われるのが「男性は、母親に似てる人を好きになる」という説です。実際にはどうなのでしょうか?  ま...
恋バナ調査隊 2024-02-12 06:00 ラブ
カトちゃん夫婦は特例? 10歳以上の歳の差恋愛がうまくいく人の特徴6つ
 もし好きになった人が、あなたよりも10歳以上も歳の差のある人だったらどうしますか?  芸能人では、45歳差で結婚し...
恋バナ調査隊 2024-02-12 06:00 ラブ
夫の浮気疑惑助けて…!ラブホのライターは修羅場案件でも言い訳に納得
 夫が浮気をしているかもしれないけど決定的証拠や確信がない、そんな状況が続いたらつい誰かに助けを求めたくなりますよね。 ...
2024-02-11 06:00 ラブ
友達の彼氏と禁断のキス…今だから言える私のワンナイト物語
 一夜限りの体の関係を持つ“ワンナイト”。あなたには経験があるでしょうか? 「今だから言える」と、ワンナイトの経緯...
恋バナ調査隊 2024-02-10 06:00 ラブ
仕事で失敗した41歳独男 ホストにもなれず、元カノに金をせびる大転落。
「冷酷と激情のあいだvol.181〜女性編〜」では、半年ほど親密だけど曖昧な関係にあった男性・シンイチさん(41歳・仮名...
並木まき 2024-02-10 06:00 ラブ
42歳バツ1独女、昔の男が連絡してきた。セフレでもいないよりマシかも?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-02-10 06:00 ラブ