運命の結婚相手とは相性が悪いという少しスピリチュアルなお話

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2021-05-01 12:56
投稿日:2021-05-01 06:00
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。出会って一緒になった運命の相手。結婚披露宴は人生で一番と言っていいほど“自分が主役”のイベントです。これから幸せな生活がスタートすると期待感もマックスですが、人生はそう甘くありません。気を引き締めて新婚生活に臨むぐらいが、ちょうどいいのです。結婚相手って実は相性が良くありません。今回は人生においての結婚の深い意味について触れてみたいと思います。

恋は魔法にかかった状態

 同じ相手とこれといった問題もなく、仲良しの状態でも、「トキメキ」という恋愛感覚は長くとも約4年で消滅することが脳科学的にわかっています。このドキドキする「トキメキ期間」が魔法にかかっているわけなのです。

 自分の思い通りにならない相手の場合は、刺激が長く続きますし、逆に1年ぐらいで魔法が解ける人もいます。そうなると、別の相手を無意識で探し始めます。別れてからもう何年もたっているのに相手を忘れられない人は、事情があって別れなければならなかった人か、振られた人がほとんどです。

 自分の執着心がそうさせています。それ以外の人は「なんで、あんなに好きだったかわかんない~」「一生の不覚だわ」と、消してしまいたい思い出になっています(笑)。

 魔法が解けると、一度は盛り上がった気持ちもこんなものなんです。

関係が安定期に入ると魔法は解けてくる

 安定期(倦怠期ともいいます)に入ると、相手のいろんな面を冷静に分析できるようになります。

・そういえば食事マナーが悪い
・そういえばお金の使い方が荒い
・そういえば酒癖が悪い
・そういえば仕事が長続きしない
・そういえばウソが多い
・そういえば浮気性だ

「そういえば」と考え出しますが、実は問題視しなかっただけで、前からわかっていたことなのです。

 魔法が解けたことによって、本来の判断力がよみがえります。

 交際開始からプロポーズするまでの期間が平均3.2年。そして約70%が4年以内に結婚しているデーター(ゼクシー調べ)から、結婚後すぐに魔法が解け出すカップルがほとんどっていう計算になります。

 恋愛結婚がほとんどを占める中、大好きで仲良しで結婚したはずなのに、離婚事由の第一位は男女とも性格の不一致なのもうなずける結果です。

相性が良くない人と結婚する意味

 この世に生まれてきた意味をスピリチュアル的に言いますと、「どれだけ心が成長し成熟できるか」という課題に取り組むため、なのだそうです。

「苦労は買ってでもせよ」ということわざがありますが、子供のころと違い、人生には我慢や辛抱がつきものです。それが自分を鍛え、必ず成長に繋がります。

 一番身近な赤の他人——配偶者こそ、心の成長のためにはなくてはならない存在なので、実は“相性の悪い人”と結ばれているんです。

 稀に数パーセント、ずっと仲良しのご夫婦もいますが、子供がいない人たちが多く見受けられます。

必ず課題がやってくる

 人生は長い学生生活のような物で、常に課題が与えられます。

 辛くて嫌で逃げたとしても、また目の前に壁が立ちはだかるように出来ています。言葉で言うならば、これが「苦労」ということでしょうか。

 私的な解釈で言えば、「苦労は買ってでもしなくていい」と相談者さんたちには申し上げています。

 買わなくても苦労は誰にでも平等にあります。ただ避けて通らず、どう解決するかを考え乗り越えましょうとアドバイスしています。

 踏ん張れば、苦しかったことを先々に振り返り「あんなこともあったな~」と笑って言える時が来ます。その時は、確実に心が成長しているのです。

 自分が痛い思いをしないと人の痛みもわかりません。経験の多い人ほど言葉にエネルギーを持っていますし、乗り越えてきたので晴れ晴れとした明るさがあります。 

 そうした人は、常に苦労を背負っていても、本人は苦労だと思っていない場合がほとんどです。

結婚しない人生の人

 ここで、自分は結婚していないです!と言う人のために一言書いておきましょう。

 人生で結婚しなかった人は、結婚して心の成長を促すという課題が免除された人らしいです。つまり、もうすでに結婚生活において学べる実習は履修済み。結婚している人たちより上のクラスにいると思ってください。ですが、仕事や健康状態などで、きちんと課題は用意されているので粛々とこなしてくださいね。

 そう考えると、結婚がどうのこうのという思いは意識から外してもいいかもしれません。

まとめ

「愛している」という感情を具体的に説明するのは、非常に難しいと思っていましたが、最近しっくりくる言葉がみつかりました。「相手を決して見放さない気持ち」です。

 何があっても見捨てず、手を差し伸べ、許し合い、歩む——。

 まだまだ未熟な筆者ですが、「愛」ってとても深いですね。

山崎世美子
記事一覧
男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
公式HPブログInstagramTikTok

ラブ 新着一覧


不倫で残ったものは多額の慰謝料だけだった…シタ女が後悔する4つの瞬間
 大人の恋愛といわれる、不倫。「決して結ばれることのない、禁断の恋」をしている自分に酔って不倫に燃えてしまう女性も多いで...
恋バナ調査隊 2024-09-23 06:00 ラブ
セラピストが「とても綺麗な肌をしてるね…」社交辞令でも十分うれしくなる言葉だった
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。48歳で意を決して女風を予約し、セラピストと一緒に初のラ...
mirae.(みれ) 2024-10-08 11:46 ラブ
そうめんでいいよって何だよ! 夫婦喧嘩や離婚の原因になる「夫の無神経な一言」6選
 どうして夫という生き物は、無神経な一言を発してしまうのでしょう。最も身近な存在で理解してほしいのに、何気ない一言が容赦...
恋バナ調査隊 2024-09-22 06:00 ラブ
「離婚か義母と同居か、それが問題だ」究極の二択を迫られ右往左往する52歳男性
「冷酷と激情のあいだvol.213〜女性編〜」では、夫を連れて実母のもとで暮らしたい妻・有紀子さん(48歳・仮名)の心情...
並木まき 2024-09-21 06:00 ラブ
「そうだ、実母と同居すればいい!」夫とふたりきりの生活が窮屈な48歳女性の計画
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-09-26 10:52 ラブ
シンパパとの仲が「♡」に進展したLINE3選。距離を縮めたくなる女性にある共通点が!
 1人で子どもを育てるシンパパに、恋愛感情を抱いている女性もいるでしょう。ただ、気持ち的にも時間的にも恋愛する余裕がなさ...
恋バナ調査隊 2024-09-21 06:00 ラブ
真田広之も“シタ夫”組…裏切られたサレ妻が離婚後も「また一緒にいたくなる男」にある共通点
 9月15日、米ロサンゼルスで行われた「第76回エミー賞」で、俳優の真田広之(63)が主演・プロデューサーを務めたドラマ...
前代未聞の妻子&不倫相手とのW同時旅行。56歳眼科医が講じた計画は#2
 信一さん(仮名・56歳眼科医/妻子アリ)は、地元のスナックで知り合った美香さん(仮名・46歳無職/夫と死別・子供なし)...
蒼井凜花 2024-09-27 18:03 ラブ
夫婦喧嘩でも絶対に言わないほうがいいNGワード5選。破滅を招きます…
 夫婦喧嘩をしている時は相手の言動に心底腹が立つものですが、何を言ってもいいわけではありません。夫婦喧嘩にも絶対に使って...
恋バナ調査隊 2024-09-20 06:00 ラブ
子なし夫婦の老後の不安。後悔はなし、幸せな未来のために今からできること
 結婚をしてもさまざまな理由で「子なし夫婦」として生きていく人はたくさんいます。でもなかには「老後はどうしたらいいのだろ...
恋バナ調査隊 2024-09-20 06:00 ラブ
増えるアラフィフからの婚活。60代男性とお見合いした50代女性が悟ったことは?
 アラフィフで婚活を始める女性が増えています。同い年か年下の男性を希望する人が多いのですが、結婚相談所からはシニア層ばか...
内藤みか 2024-09-19 06:00 ラブ
40代独女が「彼氏欲しい」と思う瞬間、「やっぱりいらね」と思う瞬間
 40代でバリバリ仕事をこなし、自由な生活を満喫している独女たち。でも、ふとした瞬間に「あぁ…彼氏が欲しい」と実感するこ...
恋バナ調査隊 2024-09-19 06:00 ラブ
「彼氏→夫」呼び名チェンジに大照れ♡ 結婚の実感ない新米夫婦のほっこりLINE3選
 同棲期間が長かった人や、結婚式を挙げていない人などは「結婚したけど全然実感ないな」と感じる人が多いといいます。 ...
恋バナ調査隊 2024-09-19 06:00 ラブ
女性が好きぴにやりがちな激ウザLINE8選。「返事ちょうだい」で既読スルーをちくちく指摘とか!
 気になる男性に送るLINE。顔が見えない分、積極的にアプローチできるからと相手の気持ちも考えずにLINEを送っていませ...
恋バナ調査隊 2024-09-18 06:00 ラブ
令和世代の恋愛まではリバイバルならず? 昭和・平成との違いにびっくり
 時代の移り変わりとともに、恋愛観にも変化が出てくるもの。今回は令和世代の恋愛について、昭和・平成時代との価値観の違いを...
恋バナ調査隊 2024-09-18 06:00 ラブ
元夫とやり直して大丈夫? 明暗クッキリ「離婚からの復縁」経験者が語るリアルなその後
 一度関係が破綻した元夫と、再びうまくいくことはあるのでしょうか? 「元夫とやり直したい」と考えている女性は、経験談を参...
恋バナ調査隊 2024-09-17 06:00 ラブ