猫飼いたいけどお金が心配…固定費用は?ペット保険は必要?

コクリコ 編集者
更新日:2021-06-20 12:00
投稿日:2021-06-13 06:00

月々の固定費は意外とかからない

「猫を飼うのにどのくらいお金がかかるの?」とたまに聞かれますので、改めてまとめてみようと思います(野良猫譲渡時のお迎え費用等についてはこちらをご覧ください)。

 頭数にもよるかと思いますが、2匹いるわが家では、トイレの猫砂、フード、おやつ、おもちゃでだいたい月に1万円にしないくらいです。

 それもうちの猫砂は海外製のちょっといいもので(セレブ気取りですみません)、かつ、フードも腸の悪い猫のための療法食なので、やや高いんです。ですので、すべてのグレードを下げれば月5000円以下に収めることも可能かと思います。

トリミングもシャンプーも“不要”

 というのも、室内飼育の短毛の猫はトリミングやシャンプーの必要がないので、サロンに行かなくていいんです。犬のように毎月トリミングに行かなくてもいいので、意外とお金がかからないんです。猫は自分でグルーミングするので、シャンプーしなくても清潔なのだそう(ただし、長毛猫は毛がからむことがあるので、トリミングしてもらった方がいいと聞きました)。

もしも病気やケガをしたら…

 月5000円ならいけるかな? と思ってしまうのですが、これは健康であることが大前提。病気やケガをした途端に桁が変わってきます。

 わが家の場合は、腸が弱いメスの虹ちゃんがうちに来た日からひどい下痢をしていて、原因究明のための検査、診察、薬代でしょっぱなから2万円超えの医療費がかかりまして。さらに紐の誤飲やら血便などで2年弱でトータル25万円がかかっています。

 この原稿のために計算したのですが、恐ろしいことに天ちゃんの分と合わせると30万円でした。住んでいるエリアや病院の方針にもよるかと思うのですが、めっちゃ金かかるー! 欲しかったsacaiのワンピースが3着も買えちゃうねぇ……。

保険利用と自腹の分岐点をシュミレーション

 一応ペット保険にも入っています。猫0歳では1匹につき約1万8000円の保険料ですが、年齢を重ねるごとに保険料もあがっていく仕組みで、14歳がMAX。その後は同じ料金なのですが、MAX金額は1匹につき約4万4000円です。2匹で9万円弱! おかあさん働いても働いても貧乏だわー。

 私が契約しているプランは治療額の7割、1年で最大70万円を保証してくれるものではありますが、利用している病院では、保険の書類を書いてもらうのに書類代として3000円かかるんです。だから、4500円以下の治療に保険を使おうとするともれなく損するんですね。ですので、5000円を超えたら書類をもらうようにしています。

「ペット保険」「自分で貯金」どっちが得?

 そんななか、知り合いのご夫婦のところの高齢猫2匹が心臓病と糖尿病になり、毎月10万円も医療費がかかると聞いたのです。一気に不安になりました。そちらはご夫婦(2人)で10万円ですが、こちらはシングルで10万円になっちゃうんでー! 保険で年70万円までしか保証されないとなると50万円は自腹。14歳まで支払うと保険料だけで150万円ちょっと払うことになるので、いっそ保険をやめて、自分で貯めておいた方が得なような……。

 でも自分で貯金しておくならいくら必要なのか、どのタイミングで保険をやめようか? などシミュレーションにいそしんでいますが、偉い人に教えてほしい!

ペットの医療費は本当に高い

 とはいえ、メスの虹ちゃんの誤飲騒動を保険初年度に経験し、その医療費がトータルで17万円。そのうちの12万円ほどが戻ってきたと思うと……保険よ、ありがとうという気持ちになってしまうんですよね。保険で得することなんてない、という気持ちと、そのとき支払った保険料は1万8000円だったので、得しちゃったなという気持ちと。保険については引き続き考えていきたいと思います。

 人間のように国民健康保険がないペットの医療費は本当に高いです。避妊、去勢にも2~4万円ほどかかりますし、毎年の接種を推奨されているワクチンも3種混合(室内飼い向け)で1匹につき4000~6000円かかります。外に行く猫用の5種混合ワクチンはもっと高いです。それなりの覚悟をもって飼う必要があるのだな、と今さらながら思っています。おかあさん、メルカリがんばろっと。

 次回に続きます。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


定時で帰っていいよ→役立たずってことですか!? 職場で出会った「めんどくさい女」図鑑。扱いに困るよ~
 あなたの周りに“めんどくさい女”はいませんか? 今回は体験談を交えながら、接し方に困る女性の7つのケースをご紹介します...
女性の“性”は「下ネタ」なのか? タブー視する社会に言いたい、語り合うことで生まれる安心感
 性の話題は「恥ずかしい」「隠すもの」とされがちですが、思い切って触れてみると、不思議と距離が縮まります。普段は口にしづ...
45歳、いつになれば楽になる? 自由に生きてるはずの私が、定食屋の秋刀魚で涙を滲ませた理由
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
月経不調はストレスで悪化する? “脳疲労”と生理痛を軽くするセルフケア【専門医監修】
「生理痛はいつものこと、仕方ない」「PMSは気のせい」--などとガマンしてそのままにしていたり、鎮痛薬でやり過ごしたりし...
“推し”は最初から決まっていた…元芸能人が明かす「オーディション番組」の過酷な裏側と選ばれる子の共通点
 世間を揺るがす芸能界のさまざまな噂。ニュースとして報じられ、真実が明らかになることも増えました。現在は清浄化が行われて...
「お尻トントン、もっと~!」可愛すぎる“にゃんたま”の甘えに抗えない♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「寝てるカナ!」「ぁりがとぅ」それ、なんとかならん? Z世代が震えた“大人のクセ強”LINE6選
 流行り言葉は目まぐるしく移り変わりますが、やっぱり受け入れられない言葉はあるもの。今回は、どうしてもモヤモヤしてしまう...
「生理痛で婦人科に行くなんて大げさ」は間違い。月経不調の陰に潜む病気のリスク【専門医監修】
「月経前や月経中の腹痛がひどい」「頭痛や気持ちがわるくなったりする」「イライラが止まらない」…そんな月経にまつわる不調を...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第103回「みんなで百物語ニャーン!」
【連載第103回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...
【漢字探し】「鎌(カマ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
40代、気づいたらぼっち…まぁ、仕方がない3つの理由と“新しいつながり”の見つけ方
 40代を過ぎてから「友達が減った」と感じていませんか? 学生時代に親友と呼べるほど仲の良かった友達でも、気がつけば年賀...
メン地下「推し活」でメンタル崩壊、ストーカー寸前…沼りすぎた女たちの壮絶リアルな体験談
 いろんな意味で話題の「メン地下(=メンズ地下アイドル)」は、激しいハマり方をする女性ファンが多いことでも有名です。 ...
義母からの過干渉が「上司より怖い…」30歳新妻を追い詰めた“凶器”のようなLINE
 私の友人ユリ(30歳・事務職)が結婚して半年。幸せいっぱいの新婚生活を想像していた彼女を待っていたのは、思わぬ“監視網...
やってもた! 買って後悔した“便利グッズと家電”無駄遣いエピソード。バナナケースってマジで何で買った?
 今日も日本中で便利グッズや便利家電が生み出されています。でも、中には便利なはずなのに使ってみると「絶対いらないわ…」と...
マイメロがちょこん♡ 100均の“ワッペン”で服がめちゃ可愛くなった! 芸能人もハマる、手芸が密かなブーム?
 もともと裁縫が好きで洋服や小物を作るのを趣味としていたのですが、引越しのタイミングでミシンを仕舞い込んでから、すっかり...
おばば軍団から聞いた不思議な話。植物のパワーって本当にある? 花屋おすすめの“魔除けになる”飾り方
 ワタクシはいわゆる「スピなお話」が「都市伝説」関連と合わせて大好物でございます。  仕事柄、葬祭や宗教関係の方々...