隠す必要なし! 自分の弱さを正直に吐き出す大きなメリット

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2021-06-18 06:00
投稿日:2021-06-18 06:00
 あなたは他人からどう思われたいですか? もしかしたら、現実の自分より良く見せたいと思っている人もいるかもしれません。でもそう思われたいあまりに見栄っ張りになっていないでしょうか。私にはそんな苦い経験があります。さて、どろんぱではモジョ子とコミがお客さんを迎える準備中。

”自信のなさ”を隠したい人ほど見栄を張る

 正直なところ、私は他人にどう見られるかをすごく気にします。もっと正直に具体的に言えば、頭がいいと思われたいし、性格が良い人間に思われたい。仕事もすべて順調で、恋愛面や身内との関係もすこぶる好調。そして何より自信がある人だと思われたいです(めちゃくちゃですみません)。

 でも、人間の感覚ってすごいですね。どんなにそう見えるように装っても、言葉や行動の端々からにじみ出る違和感を見逃さないんですから。そして「見栄っ張り」だと思われてしまうと、その印象を払拭するのはすごく難しくなってしまいます。だから、もし今あなたに「この人と長く付き合いたい」と思うような人がいれば、自信のなさを隠さずに吐露してみてほしいです。

 私がスナックでアルバイトを始めたころ、”若いのに大人と話せる賢さがある”と思われたいあまり、周りのお姉さんやお客さんに対して知ったかぶりをしたことがあります。最初はそれでもなんとかやり過ごせましたが、徐々に歯車が噛み合わなくなり、最後はお客さんに呆れ顔をされたこともあります。その時は焦ったし、繕うのに必死ですごく疲れたことは忘れられません。でも、自信がないことや知らないことを正直に言うようにしたら会話の幅も広がって、お客さんやお姉さんとの距離がすごく縮まったのです。あれはきっと見透かされていたんですよね。

 もし同じように、自信のなさから見栄を張ってしまった経験がある方がいれば、どこかでぽろっと「本当は自信がない」と吐き出してみてください。きっと人とかかわるのが少し楽になるはず。まずは独り言からでもいいと思いますよ。

登場人物紹介

モジョ子
自信がほしい主人公。自信がある人を見ると自分と比べてしまって凹みがち。トラ見沢さんが苦手だったが、ちょっと仲良くなれそうな予感。

コミ
モジョ子の先輩。トラ見沢さんの指名ホステス。酔っ払ったトラ見沢さんの姿を見ると「ネコみたいだな」と思っている。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ほっこり読み切り漫画/第62回「おとこまえ ダンシ会」
【連載第62回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
少し冷たくなった空気 気候の変化と人間の進化の夢と現実
 天気はよくても空と運河の青が寒々しい。向こうに見える高層ビルに入ったオフィスは、きっとガンガンに暖房を効かせているんだ...
見事!家事育児丸投げ上司を黙らせた ナイフ張りにキレッキレなLINE3選
 思ったことをはっきりと発言する人は、「きつい人」と誤解されやすい傾向にありますよね。  でも、嫌味を感じないほど...
寿司か、シミ取りレーザーか。
 ストリッパーの仕事は10日単位である。会社員時代は7日単位で、そのうちの2日は休む習慣だった。だから10日なら3日くら...
男性同士は褒め合わない?男女で全く違う「褒め文化」の話
 先日、友だちが彼氏とケンカして家出し、我が家にやってきました。とにかく怒ってたので話を聞くと、「私は彼氏を褒めるけれど...
1泊14万円 天国にふさわしい館「ハレクラニ」に泊まってみた
 旅行でハワイに行くとなったら、まず始めに「どこのホテルにするか問題」が浮上します。ラグジュアリーな海向きのホテルにする...
ポカポカ毛布の上でたまたまを披露!初々しさにきゅん♡です
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
いい夫婦? 出会った頃と見た目が変わっても変わらないもの
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
葬儀代は減り、ペットのお悔やみ花は“予算度外視”…弔いは何で図る?
「ありましたっけ?」。今年の秋もそう思うぐらい短こうございました。異常に長い夏は11月のはじめまで続き、いきなりの冬……...
どこにたどり着くのか分からない こんな気持ちのときがある
 あっちでもないし、こっちでもないし、でもやっぱりこうだし……。  行って戻ってこんがらがって。結局は同じ場所に戻...
異次元の入り口かにゃ? 興味津々の“たまたま”をロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「すっぴん」と“シミ撃退”韓国旅行の話
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
春巻ではなくハルマキ?自炊疲れでも10分&大さじ4の揚げ焼きで“天国”へ
 餃子サンや焼売サンに比べて、どことなくハードルの高さを感じるのが、春巻サマです。  餡作りからしておっくう。だか...
「写ルンです」が流行る若者のレトロブームは、何を写しているのか
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
喪中はがきが届いたら? 寒中見舞い等で相手に心を伝えるためのマナー集
 年末が近づいてくる頃、突然「喪中はがき」が届いて慌ててしまった人もいるはず。  特に、日本の季節やイベントにまつわる...
「股間を狙え」夜道の一人歩き対策で元ヤンバレ!過去のやんちゃがポロリ
 若い頃にヤンキーだった人も、大人になればだんだんと落ち着いてくるものですよね。  社会に出ると、若気の至りだった...