別れ話をしなくちゃダメ?男性が突然連絡を絶った意外な理由

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-06-26 06:28
投稿日:2021-06-26 06:00

猫アレルギーの話はしていなかった…

「婚活もしていないし、恋愛に焦ってもいないので、いい人とご縁があれば自然にっていう感じで過ごしていたところで、Hさんと出会いました。

 相性が良さそうだなって思ったし、実際、何度か会ってみて居心地もよかったので、3回目のデートで僕から告白して交際することに。

 それで、家に招かれたので楽しみに行ったんですけど……。入ってみて、ギョッとしました。

 僕は過去にひどい猫アレルギーになっているのですが、なんとHさんの家には、猫が2匹もいたんですよ。

 その話を事前に聞いて知っていたら、Hさんの家には絶対に行かなかったと思います。

 家に行っているときに、僕からアレルギーの話をしようと思ったんですけど、Hさんがやけに猫を可愛がっている話も出ていたし、猫が心のよりどころだって言っていたし。

 僕のアレルギーを話したところでHさんと猫との生活は続くでしょうから、僕としては『これは、この次はないな』ってことで、その日はなるべく猫と近づかないようにして、とにかく酷いアレルギーが出ないように気をつけて過ごしました」

 幸いなことに、2匹とも人懐っこい猫ではなかったため、“新参者”であるMさんの近くに猫が寄り付くことはなかったそう。それでも、猫を飼っている家に長時間いたことで、喉の痒みや軽い蕁麻疹は出てしまったMさん。

本音は「このままやり過ごしたい」

「症状が出てきたので、深夜にこっそり帰ろうかとも思ったんですけど、そうなれば絶対にHさんから理由を聞かれるだろうし、その話になれば『これから、私たちはどうするの!?』とかって面倒な話にもなりそうだなって思ったので、とにかく朝が来るまで我慢しました。

 それで、始発電車が走り出したことを確認して、朝食を食べずにHさんの家から失礼して、そのまま……っていうのが、ここまでの経緯です。

 Hさんからその後も連絡は来ていますが、猫アレルギーの件はまだ話していません。カラダの関係があるわけでもないので、このままフェイドアウトできればいいなって思っているのですが、それって都合がいいですかね?

 告白したのは僕なので、やっぱり別れ話もするべきなんでしょうか……。

 でも、折り入って別れ話をするほど深い関係でもなければ、付き合ってから時間が経っているわけでもないので、僕としてはこのままやり過ごせたらいいなって思っちゃっているんですよね……」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


40歳で人生と男女の仲を悟った男、恋人を抱けなくなった意外な理由
「冷酷と激情のあいだvol.174〜女性編〜」では、円満な関係ながらも半年以上にわたり夜の生活が最後まで進まない恋人・ユ...
並木まき 2023-12-23 06:00 ラブ
おやすみのキスはある。でも最後までできない恋人に不完全燃焼な36歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-12-23 06:00 ラブ
治らない? 浮気癖のある夫の共通点3つ、その妻が幸せになるための選択肢
 夫の浮気や不倫癖に悩む女性は多いようです。芸能人でも、ミュージシャンの降谷建志さんとタレントのMEGUMIさん夫婦に関...
恋バナ調査隊 2023-12-23 06:00 ラブ
40代人妻探偵のキケンな性欲…不妊治療がきっかけで夫以外の男と #1
 現在、子供が欲しくて「不妊治療」をしている夫婦は、10組に1組とも、5組に1組とも言われている。  今回取材に応...
蒼井凜花 2024-01-03 11:03 ラブ
うちの旦那、いい人ではあるけどね。物足りない夫の特徴と妻ができること
 夫に対して「すごくいい人なんだけど、なんか物足りない」と感じる妻は多いようです。はたから見れば幸せな悩みのように感じま...
恋バナ調査隊 2023-12-22 06:00 ラブ
「起業するからお金を貸して」と彼に言われたらどうする?
 ある日突然「起業する」と宣言した彼。なにやらいろいろ準備を頑張ってる様子です。 「起業資金が足りないので支援してほし...
内藤みか 2023-12-21 06:00 ラブ
上原多香子も?「不倫クセ」がある人のヤバすぎる6つの特徴
 1度目の結婚時に阿部力さんとの不倫騒動があった上原多香子さん。2度目の結婚中である今も、新たに年下男性との不倫が報道さ...
恋バナ調査隊 2023-12-21 06:00 ラブ
彼氏にすると地獄!パートナーに選ばない方がいい男性の特徴
「なんでこんな人と付き合ってしまったのか…」  そんな後悔をした経験はありませんか?  恋愛は、時に楽しく...
若林杏樹 2023-12-20 06:00 ラブ
寝ても覚めてもX漬け…スマホを抱えた「SNS依存症気味の夫」どうする
 仕事から帰ってきて寝るまで、ろくに会話もせずにずっとSNSを覗いている夫…。こちらは、家事や育児に大忙しなのにイライラ...
恋バナ調査隊 2023-12-20 06:00 ラブ
これってDVなのでは?レス妻が夫にセックスを強要しないワケ
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  私自身、夫が行為を拒...
豆木メイ 2023-12-19 06:00 ラブ
貴女に合う年末年始の幸運下着色&香り術は?フェロモンジャッジで解説
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-12-19 06:00 ラブ
なぜ妻を女として見れないの? 夫の目線で考えた3つの理由
 恋愛中は、あんなにお互いときめいていたのに、「まったく夫を男として見られない」と思う女性は多いですよね。でも実は、男性...
恋バナ調査隊 2023-12-19 06:00 ラブ
友達の紹介で恋愛を成功させるのに必要な事前情報&厄介な断り方のコツ
 恋人がほしい時、結婚相談所やマッチングアプリを使うのもいいですが、一番信頼できるのは「友達の紹介」です。両者をよく知っ...
恋バナ調査隊 2023-12-18 06:00 ラブ
夫婦の無言は終わりの始まり?会話がなくても長続きする男女の共通点4つ
 会話がない夫婦と聞くと「冷め切っている」「きっと離婚する」など、ネガティブなイメージを連想しますよね。でも実は、会話が...
恋バナ調査隊 2023-12-18 06:00 ラブ
俺いるのに男と飲み会ってどの口が言う!不倫相手との不毛喧嘩LINE3選
「不倫」と聞くと、陰でこそこそイチャイチャしているイメージを抱く人も多いと思いますが、実際には喧嘩も少なくないようです。...
恋バナ調査隊 2023-12-17 06:00 ラブ
「パー活」って何?40代にぴったりな理由&3つの成功術、婚活との違い
 40代の未婚女性は、自由な時間を謳歌している反面、ふとさみしい気持ちに陥ることもありますよね。ひとりぼっちの将来を想像...
恋バナ調査隊 2023-12-17 06:00 ラブ