ブルーベリーを育てる3つのポイント
「ブルーベリーを育てているが、一向に実が収穫できない!」
このお悩み相談、実はとても多いのでございます。
「ブルーベリーは簡単」と聞いてせっかく購入したのに、「全然実の収穫ができないのなら、育てても意味なし!」といって処分してしまう方もいらして、ワタクシ、花屋の端くれとしては申し訳なく思っているところでございます。
ブルーベリー大収穫!をお望みならば、育ててみてわかったワタクシの思う3つのポイントをお知らせさせていただきます。
1. 気温って大事よ
意外と知られていないのが「ブルーベリーには系統別で暑さor寒さに苦手がある」ということ。
ワタクシが子供の頃、ブルーベリーは今ほどポピュラーなものではなく、なんとなくブルーベリーの存在と味を知ったのは「ブルーベリーガム」の板ガムぐらいなもので、生のブルーベリーを食べたければ「軽井沢」か「清里」にでも行って来いってな感じでございました。
つまり、ワタクシが住む関東のような温暖な地域というより、「寒冷地で収穫できるのがブルーベリー」というイメージでございました。
ですが、今ではブルーベリーはとてもポピュラーになり、日本の大半の地域での家庭菜園でブルーベリーを収穫できるような品種が出回っております。
系統は大きく分けて3系統。各々の系統に品種が多く分かれており、味も大きさも品種によって変わってまいります。
もしもアナタがブルーベリー鉢の購入をお考えであるのなら、以下のことを頭に入れてアナタのお家にお迎えするブルーベリーをチョイスしてくださいませ。
暖かい地域なら
・ラビットアイ系……暑さに断然強く、寒いのは×。成長も早い。苗木でも1~2年で結実可能)
・ノーザンハイブッシュ系……暑さに強く、寒さに弱い。味も良い品種が多い。成長が遅く、苗木でも3年以上で結実
涼しい地域なら
・サザンハイブッシュ系……暑さに弱く、寒さに強い。暖かい地域ではうまく育たない。成長は遅く、苗木なら2~3年以上で結実。ブルーベリーの最高峰はこの品種にあって、味、大きさともに「theブルーベリー」の系統。
「収穫するまで何年も待ってられるか!」というアナタ。ご購入するなら今でございます。
初夏から今頃のこの時期は、実付きの鉢物が出回っております。なんなら今季から収穫可能でございます!
来年以降は鉢植えでも、お庭に地植えでも収穫が楽しめます。ただし、今季の収穫を終える秋に植え替えが必要でありますことを念頭に置き、ご購入の際には、ブルーベリーの鉢についている札をよく見て、系統を必ず確認してくださいませ。
2. 勇気をもってバッサリ剪定
どの系統にも共通しているのは、「老化木は実が付きにくい」ということ。
お家にお迎えして6年以上経って老化している枝は小枝が多く、実がついても小さくて、正直あまり美味しくありません。若い枝に養分を行き渡らせるためにも、いっそ株元からバッサリ剪定してしまったほうがベター。
「枝を切ったら収穫量が減るじゃん!」と思っているアナタ。いえいえ、ご安心くださいませ。
ブルーベリーに必要なのは「風」と「太陽」。
ブルーベリーは旺盛に枝が伸びるので、すぐに株の中が込み合って風通しが悪くなり、日光を浴びづらくなってしまいます。
その中でも、小枝、内向的に生えた枝、枯枝、老化枝、サッカー(地下茎から伸びる枝)は無駄に養分を使ってしまうので、バッサリ切ってしまったほうが大きく美味しい実の収穫が見込めるのでございます。
また、実のつく枝物は養分をたくさん消費してしまうので、大収穫の年と少ない年は交互にやってきます。安定した収穫を確保するためにも、剪定は絶対に必要ですわよ。
剪定の時期は秋、落葉してからをオススメいたします。
3. もう1株増やしてみて
実はブルーベリーは、1株1品種では実が付かない、というのも特徴でございます。
買ってきたときには実が付いていたのに、「我が家に来た途端、実付きが悪い」というのは、「1株しかないから」なのも原因のひとつでございます。
我が家は1株しかありませんが、ラビットアイ系の株にノーザンハイブッシュ系を接ぎ木した株を購入したので、1株だけど違う系統品種が楽しめるので実付きは上々。
もう1株購入される場合は、同じ系統の違う品種がオススメでございます。
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