【渋谷編・上】“いきなり恋人”からカジュアルに宗旨替え!

高輪らいあん 街コンライター
更新日:2019-04-22 23:05
投稿日:2019-03-05 06:00

そもそも友達がいない…

 もたもたしてる間に、幼なじみは結婚して子育てするなど教科書のような人生を歩み始めた――。アラサーに突入して焦燥感が高まり、体当たりで恋人探しをスタートさせた。

 もちろん、マッチングアプリは試したけれど、付き合ったと思ったら連絡つかなくなるなど様々な恐怖体験を経験し、アプリ恐怖症になってしまった。素性の知れないオトコとやりとりするのって不気味だわ。そんな私がポチったのは街コンサイトだった。

  ◇  ◇  ◇
 
 今回はいつもと趣向を変えて、「友達作りの決定版!新しい友達に会いに出かけよう♪グループ単位で会話するから1人でも2人参加でも盛り上がれる」という企画に参加することにした。渋谷という土地柄といい、これぐらいカジュアルだったらなんとかなる(?)と街コン師・みなみちゃん(23)に力説されたのだ。なんか嫌な予感がするが、わがまま言ってられないアラサーの哀しみが背中を押した。

 渋谷駅から徒歩7分の雑居ビル。受付では番号と用紙が配られ、生年月日、アピールポイント、ニックネームなどを記入する。サッカーイベントの際にたくさんのサポーターが観戦できる屋内施設で、広めのフロアの中にはバーが設置されている。壁際に沿って長いベンチがあり、恥ずかしがり屋ってことで端のほうにみなみちゃんと座る。ベンチの向かい側にはパイプ椅子が等間隔でセッティングされていて、男性陣はそっちに座るスタイル。

 まず始めにバインダーとボールペンが配られた。バインダーには自分が会話する男性の番号、名前、年齢、性格が書き込めるリストが挟まっていた。これじゃあ、なんだか企業の面接官みたいだな、と辟易するも、名前と職業が覚えられない私にとっては、まーありがたい。

 お酒ではなく全員にウーロン茶が配られると、いざ"面接"がスタート。どうやら2人ずつ男性が回ってくるスタイルらしい。思ったよりも若い人が多く、すぐにドッカンドッカンと"パリピ"張りに盛り上がる隣のグループを見ると、私にはムリ。絶対ムリ! と帰りたい気持ちに。お互いの自己紹介を済ませると1ターン目が終わってしまった……。

 そんなこんなで全8ターンを事務的にこなして全員との自己紹介&顔合わせが終了。バインダーには名刺サイズのペアリングカードも挟まっていて、自分の「イチオシ!」「知的」「面白い」「トーク力NΟ.1」の項目が並んでいる。この数分の間にこれだけ自分をアピールできる人とかいんのかな? コミュ力ありすぎて逆に怖いんだけど。

記入して提出するとPCで自動マッチングしてくれるのだという。とりあえずテキトーに埋めて提出した。

“すすきの”ってだけで2割増しにみえる

 お酒や鍋が出てきてフリータイムの時間に。みなみちゃんに声をかける男性がいたので、おじゃま虫はソロ~っと離席。バーカウンターにお酒を取りに行くと、私が「イチオシ!」した男性がいるではないか! 目が合ったので、なに飲んでるんですか~? みたいな会話から少しお話しすることに。

 その彼は、すすきの生まれの29歳で、温泉好きというほんわかした感じの男性。札幌で建設会社の課長をしていたものの、転職して今月から東京に来たのだとか。今回の街コンには、東京に縁もゆかりもないため友達が欲しくて参加したのだという。東京のオススメスポットなどを紹介してあげるとすご~く喜んでくれた。

 でもって、しばらく話をしていると、その男性も私を「イチオシ!」したと告白してくるではないか! でもって、でもって、

「よかったらこのあと食事行きませんか」

 すすきの超好きだし、行くしかねぇ! 断る理由がないので、みなみちゃんを駅まで送ったら連絡するという約束をしてフリータイム終了。

 席に戻ると、「天使カード」と「相性診断&星占い」なるものが配られる。「天使カード」には自分を「いいね!」してくれた人の番号が記入されていた。人気が薄い私にも、めずらしく5~6人が「いいね!」してくれたようだ。誰が「いいね!」してくれたか名前を確認しても思い出せないけど、なんか嬉しいな。イチオシカップル同士には<☆>がついてあり、すすきのボーイの言葉は嘘でないことがわかった。

 その後も、街コンDJが本日一番人気の男女を紹介したり、告白タイムがあったりとイベントは大盛況だった。しかし、こんなにお膳立てされた街コンは初めて。ウラを返せば男性が頼りないってことだ……。そんな人と出会う意味あんのかなぁ? やっぱりオトコが草食化しているというのは本当なのかもしれない。

 帰宅の準備をしていると、「いいね!」してくれたその他男性に声をかけられるもそそくさと撤退。すすきのボーイとの待ち合わせ場所に走ったのだったーー。

(後半戦へつづく)

高輪らいあん
記事一覧
街コンライター
港区高輪生まれの“陰キャ”独女27歳。都内の花屋で勤務している。プライベートでは黒髪、色白、そしてモヤシのような華奢な身体というモテ要素?を装備し、恋人を作るべく街コンで奮闘する日々。いかんせん顔がマヌケで人の気持ちを逆なでする声のため、他人からは「やる気がない」と思われがちで、男女問わず罵倒されることも……。

関連キーワード

ラブ 新着一覧


同棲だからこそベッタリしたい!性生活を拒む彼女に不満な男
「冷酷と激情のあいだvol.117〜女性編〜」では、同棲開始と同時に夜の生活に積極的になった恋人・ソウイチさん(仮名・3...
並木まき 2022-12-03 11:04 ラブ
最低最悪彼氏実録エピ~人の財布からお金を抜いてパチンコ!?
 恋愛は、人の数ほどストーリーがあります。胸が熱くなるような純愛エピソードもあれば、時には信じられないくらいの最低最悪彼...
恋バナ調査隊 2022-11-19 06:00 ラブ
贅沢な悩み?「人が良すぎる彼氏」とのお付き合いってどうよ
 人が良すぎる彼氏。一見メリットだらけに感じる男性ですが、意外とそうとは限らないようです。  今回は、人が良すぎる...
恋バナ調査隊 2022-11-18 06:00 ラブ
「同じ出身地の人」と結婚!幸せ夫婦になりやすい5つの理由
 結婚相手に求める条件はいろいろありますが、「同じ出身地」を挙げる人は少ないかもしれませんね。でも実は、同じ出身地の人と...
恋バナ調査隊 2022-11-17 06:00 ラブ
高学歴男性と結婚するには?東大卒と結婚して感じたメリット
 高学歴の男性と結婚したいと考える女性は少なくありません。  必ずしも学歴が高いイコール高収入というわけではないのです...
内藤みか 2022-11-17 06:00 ラブ
もうすぐクリスマス…なのに本命彼氏ができない理由と解決策
 年齢を重ねていくにつれて、なかなか本命彼女になれない……。見た目や言動に気をつけているはずなのに、なぜか彼氏ができない...
若林杏樹 2022-11-16 06:00 ラブ
フリーランスの人との結婚は大変? 成功させる“決め手”とは
 結婚したい相手がいるけれど、仕事がフリーランスの人だった場合、「本当に結婚してもいいのかな?」と不安になる人は多いよう...
恋バナ調査隊 2022-11-16 06:00 ラブ
彼氏に嘘つかれたら「嘘つく理由&判断基準」で精査しましょ
 彼氏に嘘をつかれたら、あなたはどうしますか? 将来を考えているとしたら、彼氏の嘘に気づいたとき「もう信用できない……...
恋バナ調査隊 2022-11-15 06:00 ラブ
「40代の恋愛」で別れました 失恋の傷から立ち直る3つの方法
 女性にとって40代の恋愛で失恋するのは、心身ともにとてもつらいものですよね。だからこそ、失敗から学んで次の恋愛こそは幸...
恋バナ調査隊 2022-11-14 06:00 ラブ
「家持ち独身男性」でババを引かないために確認すべき点は?
 婚活中に家持ち独身男性に出会ったら、あなたはどう思いますか? 少し前までは「持ち家は財産」と考えられていましたが、今は...
恋バナ調査隊 2022-11-14 06:00 ラブ
大人女性の「あざとLINE」3選~私はこれで彼を落としました
 同性から嫌われがちなぶりっこが、男性からモテるのは謎ですが事実。“あざとさ”は、恋愛するうえで多少は必要なのかもしれま...
恋バナ調査隊 2022-11-13 06:00 ラブ
「上司が好きかも!?」その気持ちには“勘違いフィルター”が…
 毎日顔を合わせる男性上司に「好きかも」と感じているそこのあなた……! もしかしたらそれは、単なる勘違いかもしれません。...
恋バナ調査隊 2022-11-13 06:00 ラブ
夜のベッドもねちっこくて…婚約者の豹変ぶりに悩む35歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-11-12 06:00 ラブ
「妻になる自覚ある?」妥協で決めた年下婚約女に辟易する男
「冷酷と激情のあいだvol.116〜女性編〜」では、婚約後に性格が豹変した恋人・タカオさん(49)に困惑する理沙さん(3...
並木まき 2022-11-12 06:00 ラブ
実録・合コン失礼発言集「女の子紹介して」って何でやねん!
 素敵な出会いを求めて合コンに行ったのに、失礼なタイプの人に出会ってしまった時、本当に嫌な思いをしますよね。今回は、女性...
恋バナ調査隊 2022-11-12 06:00 ラブ
アラフォー妻達の“夫”後悔録 結婚相手を妥協したばっかりに
 結婚している女性を「羨ましい」「勝ち組」と思う人もいるでしょう。でも、現実はそうでもないようです。  結婚相手に妥協...
恋バナ調査隊 2022-11-11 06:00 ラブ