厳しい残暑に清涼を!ウコンの花「クルクマ」の美しい花姿

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-09-01 06:00
投稿日:2021-09-01 06:00

クルクマってなんですか?

 クルクマとは初夏から秋にかけて咲く、熱帯アジアやアフリカなど暑いお国が原産の、ショウガ科の多年草のお花でございます。およそ4,50種類といわれるクルクマは、白やピンク、紫、緑など色も豊富。

 大きさや形状も豊富で、観賞用として、あるいは食用として栽培をされております。属名の「クルクマ」はアラビア語で「クルクン kurkum (黄色)」が由来。和名では「薑黄(キョウオウ)」とも呼びます。

 薑黄の薑とはショウガという意味。クルクマの根はあまりにもショウガにそっくりで間違えちゃいます。俗名「春ウコン」とも呼ぶのがこちらでございます。

 そしてもう一つの和名「ウコン」と申し上げれば、クルクマをご存じないアナタもお気づきになられたかと思います。つまり「クルクマ」と呼ぶものは鑑賞用で育てられたものを指し、「ウコン」と呼ぶものは食用・薬用・着色料として育てられたものをさすのでございますのよ。

 お酒を飲まれる方への健康飲料のCMでも注目されているあの「ウコン」。

 ショウガによく似た塊根は肝臓機能を強化し、胆汁の分泌を促すといわれておりますし、カレーなどの黄色い着色料として使用される「ターメリック」とは実は「ウコン」のことで、初秋に花を咲かせる俗名「秋ウコン」と呼ばれるのが、こちらでございます。

 そして、「ウコン」の根の乾燥粉末は沢庵漬けやバターの色付けだけでなく、布などの染料にも用いられ、その効果は染色だけでなく防虫効果もあると言われております。

「鬱金色(うこんいろ)」という色の名前も、クルクマ(ウコン)の根っこで染めた色から名づけられた、と言われておりますのよ~。

 鬱金色だなんて……漢字で書けばおめでたい気がいたしますが、平仮名で文字の順番を間違えるとたいへんなことになります故、お気をつけくださいませ。

 とはいえ、クルクマ(ウコン)の花姿は、上品な蓮の花や可愛らしいチューリップにも似て、幻想的かつ魅力的でございます。クルクマの花言葉「あなたの姿に酔いしれる」とは、不思議な魅力の花姿が由来でございます。

 色も豊富なクルクマのまるで重なった鱗のように見える部分は、苞葉(ほうよう)と呼び、苞葉につつまれた「おや?」ってな感じにひっそりと咲く小さなお花が本当のお花でございますのよ。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


絶対安心の贈答花…幸せを呼ぶ「胡蝶蘭」の置き場所は?
 神奈川でも屈指の老舗旅館の店内装飾を担当させていただいおりますワタクシですが、こちらの旅館では胡蝶蘭と観葉植物など生き...
物欲が止まらない! 部屋に物を散乱させないためのルール4つ
 社会人の楽しみといえば、自由にお金を使えること。  ということで、学生時代より財布の紐が緩み、ついつい「これ可愛...
子宝・安産祈願にご利益? 梅宮大社の有難い“にゃんたま”様
 京都市右京区にある「梅宮大社」で、有難いにゃんたまω様に出逢いました。  こちらの神社、冬は見事な梅が咲き、春は...
子どもの嘔吐処理の方法! 間違えると感染源が広がる恐れも
 夏も終わり、季節も移りゆくこのごろ。子どもたちの間ではノロウィルスやRSウィルスなど感染病が流行ってきています。感染病...
助けになりたい! 認知症の初期対応で気を付けるべきこと3つ
 親や身近な人が認知症だと診断されたら、多くの人が戸惑うでしょう。人によっては「本当に認知症なの?」と、疑いたくなるほど...
昭和のアッシーの令和版「ウーバーおじさん」の生態とは?
 古き良き昭和の時代、アッシーと呼ばれる種族が存在していました。  アッシーとは女性が移動手段=足として利用する男...
恐怖のリンパ浮腫疑惑と73歳卵巣がん患者に励まされた晩婚話
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
心身を鍛錬して精神統一…“にゃんたま”師匠に学ぶヨガ精神
 にゃんたマニアのみなさんこんにちは。毎日、快適で安定した心でお過ごしでしょうか?  きょうは、ヨガにゃんたまω師...
外見のことばかり指摘してくる男性にイケメンはいません!
 自分の見た目は、自分が一番よくわかってますよね? 「もう少し目が大きくなりたい」「小顔になりたい」「太ももが痩せた...
身も心もスッキリ♪ 楽しく踊ってストレスと運動不足を解消
 今回おすすめするアフターワークの過ごし方は「HIPHOPダンスを踊ろう!」です。週に1回でもダンスを踊れば、ストレスと...
秋の香り「金木犀」は女性の味方!エイジングケアにも期待
 9月の終わりに差しかかり「もう衣替えかぁ」なんて思い始める頃、ワタクシのお花屋さんの店先では、秋の風に乗ってどこからと...
目が腫れた時の対処法! 泣きたい夜&翌朝にできる7つのこと
 悲しいことや嫌なことがあった時、女性は思い切り泣いて消化し、次へと進んでいくもの。でも、翌朝にボコボコと目が腫れてしま...
ごはんを食べたのは誰? 空のお皿に“にゃんたま”が迷推理
 ええー! ごはんの器が空なんですけどー!  にゃんたま君専用のごはん皿が空っぽ。誰かが盗み食いしたようです。 ...
ポカンと開いたお口…閉じさせるためには何をしたらいい?
 こんにちは。小阪有花です。子どもが歩いてる時やテレビを見ている時、「うちの子ずっと口が開きっぱなしかもしれない……」と...
台湾人と日本人ママの違い…子供への対応次第で育児が楽に!
 台湾人の両親に育てられた私は、無意識に台湾式の教育法になりがちです。今回はどちらが正しい育児法かとか、どちらか正解かを...
がん日記から読み解く更年期障害「ホットフラッシュ」の脅威
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...