縁起が悪いっていうけれど…実はご利益たっぷりな「菊の花」

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-09-08 07:05
投稿日:2021-09-08 06:00

四君子にも名を連ねる菊

「君子」とは教養や人格に優れた立派な人のことを指し、要は「理想的な人ってことだよ~」という意味でございます。

 植物の世界でも気品高く高貴で美しい「蘭・竹・菊・梅」が「君子」の特徴に似ていることから、この4つの植物を「四君子」と呼び、四季を表す東洋画の題材としても認知されているのでございます。

「秋」を表す菊は、草木が枯れ始めた晩秋に咲き始め、美しく高潔な佇まいとみずみずしく放つ香りがまさに君子の趣を思わせる……とのことですが、品種改良を重ねてきた近年の菊は、新たな魅力をワタクシたちに見せてくれております。

 古の「君子」と呼ばれた方々が「え~!これ俺?」とツッコミを入れたくなるほど、「高貴」というより「プリティ」なゴン攻めっぷりでございますのよ。

「マム」って呼んで

「最近、菊のことマムっていうんでしょ?」

 猫店長「さぶ」率いる我が花屋の店頭に飾られた変わった種類の菊を見つけたお客様から、そんな嬉しいお言葉をかけていただくことが多くなりました。

 菊の正式な和名は「家菊(いえぎく)」学名は「クリサンセマム」と言い、略して「マム」と呼んでおります。実はこの「クリサンセマム」は「黄金の花」という意味。アナタもお気づきでしょう。

 えぇ、もちろん、開運、運気が爆上がりするお花でございます。「邪気を祓い、福を呼ぶ」とされる菊の花は、飾ることで健康運・恋愛運・金運などの全体運を上げるといわれているのでございますのよ。

 花言葉も「高貴」「高潔」「高尚」ですし、皇室ゆかりの神社が多いことで、目にする機会の多い紋章も菊の花。なんだか爆裂ご利益ありそうなこのお花を、アナタのおうちにお迎えしてみてはいかがでしょうか。

菊のトップシーズンはまだこれから

 実は旧暦でいうところの「重陽の節句」は、本来は新暦では10月でございます。

 そして、菊がもっとも輝く季節はまだこれから、晩秋のお話でございます。

 とはいえ、年間通して安定供給の菊の花。「重陽の節句」も、そして「良いマムの日」と語呂合わせで決まった本当の菊の日、11月6日も、アナタのお家に素敵な菊をお迎えするきっかけになれたらいいなぁ~と思うワタクシでございます。

 ぜひお試しあれ。

 邪気を祓う菊の花が、アナタに健康と福をもたらすことを、遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


BIGな“にゃんたま”ライバル出現!おにゃんこを巡る壮絶な三角関係ぼっ発
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
通り過ぎた季節、むせかえるほど深い秋景色の中を歩いた
 何層にも重なった、むせかえるほど深い秋景色。  通り過ぎた季節を想うとやたらと切なくなるのはなぜだろう。 ...
【45歳からの歯科矯正】医療費控除の手続き、確定申告で役に立つアレ
【これまでのお話し】 45歳で歯科矯正を始めようと思ったワケ(#1)/45歳女、5年越しにワイヤー矯正を決断!(#...
ほっこり癒し漫画/第67回「おかえり銀ちゃん」
【連載第67回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
私「あ、大丈夫よ?」勘違い女「なんとか調整する」いや誘ってないから!
 自意識過剰だったり、自分に自信があったりする女は“勘違い女”になりがち。そんな女性からのLINEには、思わず「いやいや...
ペラペラさが逆に良い!100円均一のトラベルグッズが海外旅行で重宝した
 コロナが落ち着いて旅行する機会が増えた方も多いのではないでしょうか。  トラベルグッズを買い揃えるために100...
ババア(婆)と言われ、架空の48歳妹になりすました73歳女に思うこと
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ミス日本は不要? 開催意義と椎野カロリーナ不倫発覚で“分不相応”の根拠
「ミス日本コンテスト2024」に選ばれたウクライナ出身のモデル・椎野カロリーナさん(26)が2月5日、グランプリを辞退し...
2024-02-10 06:00 ライフスタイル
酒豪の友達を持った宿命? 飲み会で「割り勘負け」を防ぐ6つの賢い方法
 友達との飲み会は楽しいけれど、気になってしまうのが大酒飲みとの割り勘。お酒を飲まない人なら、会計時に「ソフトドリンク1...
“子供部屋”を出てチヤホヤされて 36歳女性が勘違いから気づいた現在地
 西荻窪の実家で母親と2人で暮らし、工場でパート勤務をしているかおり。平坦な毎日だったが何気なくインスタに投稿していたシ...
工場での単純作業は悪くないが…恋愛経験ゼロの女に起きた“タグ付け事件”
 西荻窪の実家で母親の信美と2人で暮らし、工場でパート勤務をしているかおり。彼女は今の生活に特別な不満もなく、趣味のカフ...
私は子供部屋おばさん?彼氏ナシ・非正規でもシフォンケーキで満ちる日常
 工場内に終業のチャイムが鳴った。  機械の停止音とともに「お疲れさまでした」が飛び交う。  同じロゴの入っ...
蛙化現象わかったフリしてない?恋愛中でもどこか冷静な若者のリスク管理
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
うんざりするけども!目上の人の苦労話は“秒”で遮断するのはもったいない
「今の人は恵まれてる、昔はさ~」から始まる目上の人の苦労話、みなさんもうんざりするほど聞いてますよね。  その苦労話で...
台湾最高!くまのプーさん気分も味わえる「40女激オシ台湾産ビール」3種
 仕事の後のビールは、全てを忘れさせてくれる大切な存在。そんな1日の終わりに飲む1杯にはこだわりたいですよね。  そこ...
2024-03-07 18:25 ライフスタイル
戦うべき相手は過去の自分 時には昇ってきた階段を振り返る
 時には昇ってきた階段を振り返る。ずいぶんと上がった、と誇りに思うこともあるし、まだこんなところか…と凹むことも。 ...