なにが違うの?努力して憧れの存在に近づける人と遠ざかる人

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2021-10-15 06:00
投稿日:2021-10-15 06:00
 皆さんには憧れの人はいますか? 仕事ができる先輩や上司、友人や家族、著名人の名前をあげる人もいるかもしれません。私はたくさん憧れの人がいるので、そういう人が言っていることは可能な限り取り入れるようにしていたのですが、ある日を境に少し抑えるようになりました。さて、どろんぱではコミがテキパキ指示を出し、モジョ子がそれをメモしていますが……。

憧れの気持ちがある時こそ冷静になって

 例えばものすごく可愛くてスタイルのいいモデルさんや芸能人がいれば、「どうやって体型を維持しているの?」「おすすめの化粧品は?」みたいなことを知りたくなりますよね。

 で、実際に同じことをやってみたり同じものを使ってみたり。そういう体験はきっとどんな人にもあるのではと思います。私も少し前までは憧れ人のSNSをチェックして、おすすめしているものがあればすぐ使ってみたりもしていました。でも今はそれをやめています。

 というのも、当たり前なのですが、やっぱり私とその人たちは別の人間なんですよね。性格、目標、家族構成、資産など全てが違います。私たちは自分以外の何者かにはなれないのです。

「俺はキ○タクにはなれないが、キム○クも俺にはなれない」という有名(?)な名言がありますが、まさにこれです!

 当然のことなんだけど、いつの間にか見失いがち。憧れの気持ちってとても厄介な面があって、強すぎると情報の選別ができなくなったりします。「あの人が言ってるんだからやらないと」と、ある種の強迫観念に変貌することもあるので怖いですよね。

 だから「自分は一体その人のどの部分に憧れているのか?」を考え、その要素を取り入れていく。これが一番良い憧れの人との距離感な気がします。信者になっちゃうとダメってことですね。

 自分が「好き!」と思っている人や物との距離感は見失ってしまいがちです。だから、もし皆さんに憧れの人がいるなら、一歩引いてみてくださいね。

登場人物紹介

モジョ子
自信がほしい主人公。コミみたいになりたいが、なかなかできない自分を責めがち。

コミ
モジョ子の先輩。仕事ができるホステスだが、お酒を飲むと暴走しがち。

ママ
どろんぱのママ。お店の女の子をいつもよく見て、適切なアドバイスをしている。モジョ子のことをからかうのが楽しみになってきている。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


透明ボードの下から失礼しますよ♡ 不思議&かわいい空飛ぶ“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
未来のような街の先に…
 未来のような街は、まるで先の見えないトンネルのよう。  その先にあるものは明るいものであってほしい。
ほっこり癒し漫画/第77回「もふもふサマー」
【連載第77回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【難解女ことば】蒲魚、何て読む? 予測変換出てこない…
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
8年前に“ゆるFIRE”した男 新NISAより確実なリターンは自分への投資
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
母親は夢を諦めなきゃダメですか?夫を「支えてあげて」の言葉が悔しい
 かつて漫画家を目指していた夫婦の絵里奈と拓郎。双子の子供ができたことを機に、夢を諦め堅気の生活をしている。  夜...
浮気より酷い夫の裏切り SNSには私の知らない「もう1人の彼」がいた
 かつて漫画家を目指していた夫婦の絵里奈と拓郎。双子の子供ができたことを機に、夢を諦め堅気の生活を暮らしている。 ...
妊娠妻の電話に出ない…いまだ夢見る漫画家志望の夫とワンオペ妻の軋轢
 初夏の印象が霞むほどの汗ばむ陽気の午前中。  林絵里奈は井の頭公園の池のほとりのベンチに腰を掛け、在りし日のデー...
「晩ごはん何?」焼肉、すき焼き却下でもやし炒め! 家族間攻防LINE3戦
 仕事で疲れて帰宅した時、一番楽しみなのは晩ごはんですよね! とはいえ、主婦としては毎日の晩ごはんのメニューを考えるのも...
【ファミマ】コンビニ衣類正直レビュー、ショーパンゆる履きはOKだけど
 ファミリーマートとファセッタズム(FACETASM)のデザイナー落合宏理氏が共同開発した衣類「コンビニエンスウェア」。...
【独自】すいかばか初の“夕方専用すいか”、気になる出来栄えは?
 すいか生産量全国47位、ごくごくレアな山梨県ですいか作りに情熱を注ぐ「寿風土(こどぶきふうど)ファーム」代表の小林栄一...
インフルエンサー退職願望のアラフォー、“発信=スキル”なる大きな勘違い
 普通の会社員を続けることに不安を感じる女性が増えています。周囲に自分の才能を活かして稼いでいるがいると、「自分も何か発...
職場やママ友“ケチな人”との付き合い方5選 1円単位で文句ブーブーは勘弁
「この飲み会、私はあまり飲んでないから、あなたたちが多めに払ってくれるよね?」「ここの料理、5,000円もするの? え〜...
背徳感がたまらにゃい♡ ガラステーブルの下から見る涼し気“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
夏場の観葉植物、様子が変!間違った育て方、救済法、最新便利グッズまで
 危険な暑さが続く夏。猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は古い平屋の建屋のため、エアコンをフル活用しても、毎日が熱中...
きっと、夫も気付いていた…40女が長年の“腐れ縁”にケリをつける日
 実は筆者には、結婚前から長く続いている“腐れ縁”があります。その相手を仮にP氏とします。