あなたは大丈夫…? ”不幸中毒”になっていたお客さんの話

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2021-10-22 06:00
投稿日:2021-10-22 06:00
 自分のことを「不幸だな」「不運だな」と感じることはありますか?もちろん生活の中でそんなふうに感じる瞬間はあると思いますが、それがずっと続いているという人は危ないかもしれません。どろんぱは本日の営業を終了、モジョ子とコミが休憩にいくところですが、大変なお客さんが来ていた模様……。

不幸中毒のまま得られるものは少ない

 ”ミュンヒハウゼン症候群”という言葉をご存知でしょうか。ざっくり説明すると、他人からの気遣いや優しさ、注目を集めるためにウソをついてしまったりする病気の名前です。私は自分を含め、これまでこの病気を患っているという人に会ったことはありません。しかし、これに近い”不幸中毒”傾向にある人には会ったことがあります。

 スナックの常連さんだったその人は、これまでの生活習慣のせいで体がボロボロだというのですが、とにかくお酒をやめない。お医者さんに注意されてると周りに言いまくっていたので、私もお姉さんたちもみんな心配していました。だけど、お酒をやめないんです。自分の体がボロボロであることは言いまくる。

 しばらくして引っ越しされたらしく、来店されることはなくなりましたが、この人はおそらく”不幸中毒”になっていたのだと思います。

 他人からの優しさを感じる心地よさ、というのは私もよくわかります。だけどこれがクセになってしまうのは本当に危険です。不幸中毒に気づかないうちは、新しいことに踏み出せないし変われません。そういう人からは周りの人も離れていってしまいます。

 もし「あれ? 自分に当てはまるかも……」と思った方はぜひ少し意識してみて下さい。私も改めて気をつけたいと思います。

登場人物紹介

モジョ子
自信がほしい主人公。最近少しメンタルが強くなってきて、大変なお客さんの相手もできるようになってきたのが嬉しい。

コミ
モジョ子の先輩。鬼メンタルの持ち主。だけどやっぱり大変なお客さんが来ると疲れる。

おくげちゃん
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漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

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