男の褒め言葉「かわいい」は「ブスじゃない」と同義だった

並木まき ライター・エディター
更新日:2019-04-08 01:48
投稿日:2019-03-04 06:00
 合コンなどの前情報では、女性が「かわいい子を連れていくね!」と言っても、信じない男性が多いと聞きます。「女の言う“かわいい”と“きれい”は、アテにならない」は、もはや定説になっている感もありますが、男性が口にするこれらの言葉も、文字どおりに受け取ると赤っ恥を招きがちなデンジャラスワードです。

男の言う「かわいい」「きれい」はどんな意味?

 この言葉を用いる男たちを注意深く観察してみると、昨今、「かわいい」「きれい」は、「人並み」とほぼ同義語で使われている実態もある気がします。

 彼らは、誰もが認めるほどの美人には「本当にかわいいね」「めっちゃきれい」「びっくりするほど美人」などと、単なる「きれい」「かわいい」だけでは表現しない実情を感じるのです。

 他方、小ぎれいにはしているけれど、失礼ながらも顔立ちは“人並み”、あるいは“ブスじゃない”というときに、まさか「キミって、人並みだね」「ブスじゃないね」と面と向かって口にはできないことから、ここで「きれいだね」「かわいいね」を用いて、その場を流す男が多い実感があります。

 このあたりは、もはや男たちの中で、暗黙の処世術になっているのでしょう。

「タイプ」と言われていると勘違いしたらダメ

 ところで飲み会界隈では、ふだん「かわいい」「きれい」を言われ慣れていない女性ほど、男からこのセリフを吐かれると「タイプ」と言われていると勘違いする傾向も見受けられます。

 そしてそのうちに「私って、かわいいんだ」「私って、実はモテるのかも?」と勘違い路線に突っ走ってしまう女性も数知れず。

 本来、これらの言葉はれっきとした“褒め言葉”なはずだけに無理もない話ですが、先述のように昨今においては、このセリフは「人並み」「ブスではない」といった消極的な褒め言葉として用いられがちな実情もあるため、ここで舞い上がってソノ気になってしまえば、男たちから嘲笑されるリスクがつきまといます。

 このセリフを吐いてくる男たちの前では、こなれた笑顔を見せつつ「ありがと」と軽く流すに越したことはありません。

まとめ

 特定の言葉を発する際の真意は、時代やシチュエーションによっても多少、変化します。

 今どきの「かわいい」「きれい」は、もはや「今日は、天気がいいね」程度のポジティブさしか持ち合わせないワードにもなりつつあるのだなと、飲み会に出席するたびに感じてやまない次第です。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


勢いだけで突っ走ったら後悔のもと! 離婚を考えたら準備すべき5つのこと
 夫婦関係がうまくいかなくて、離婚を考えている人もいるでしょう。一度きりの人生、誰だって後悔のない道を歩みたいはず。 ...
恋バナ調査隊 2023-07-20 06:00 ラブ
夫とHなしでも不倫しないと言い切れますか? レス妻が“崩壊”した3選
 あなたは、夫とセックスレスになっても「絶対に不倫しない」と言い切れますか? 溜まる性欲、求められない寂しさが限界に達し...
恋バナ調査隊 2023-07-19 06:00 ラブ
オスを引き寄せるフェロモンジャッジ!貴女の度数は?【7月後半】
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-07-18 06:00 ラブ
好きになる気持ちは止められない…バレない!? 不倫デートスポット4選
 ダメだと頭で分かっていてもなかなか泥沼から抜け出せない恋愛、不倫。不倫カップルが燃えあがるのはイケナイことをしている背...
恋バナ調査隊 2023-07-18 06:00 ラブ
玉の輿だと羨ましがられたけど…別れたい!つらい格差婚になる原因3つ
 地位や収入、家柄などに大きな違いがある「格差婚」。一見、玉の輿のようでうらやましく感じますが、実は格差婚は離婚率が高い...
恋バナ調査隊 2023-07-17 06:00 ラブ
相手を知りたい!「好きな女性のタイプは?」より気の利いた質問4つ
 マッチングアプリや結婚相談所経由で男性と初デートをする時、初対面だとなかなかうまく会話ができないもの。「手っ取り早く相...
恋バナ調査隊 2023-07-17 06:00 ラブ
「体の相性が運の尽き…」不倫に溺れた男女の“どっぷり失楽園”LINE3選
 作家・渡辺淳一センセイの「失楽園」は、1997年に映画化もされ日本中の話題になりましたよね。「失楽園」は不倫を主題とし...
恋バナ調査隊 2023-07-16 06:00 ラブ
過剰な床演技、ベタベタお触り…彼に見破られた「黒歴史の恋愛テク」4選
「こうすればモテる」と、自分流の恋愛テクを用いて男性を落とそうとしているあなた、お気をつけください! その恋愛テクが裏目...
恋バナ調査隊 2023-07-16 06:00 ラブ
「添加物に固執する彼女こそ病的」伴侶探しでババ引いたと悔いる50代男
「冷酷と激情のあいだvol.151〜女性編〜」では、健康維持のためにお金を使うことにパートナーから理解を得られないと悩む...
並木まき 2023-07-15 06:00 ラブ
「健康かお金か」パートナーとの価値観のズレに悩むアラフィフ女の悲痛
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-07-15 06:00 ラブ
いつまで経っても婚活で自分を出せない? 私らしさを引き出す5つの方法
 婚活の場での出会いは生涯を添い遂げるパートナーになる可能性があり、気になった男性から嫌われないよう、なかなか素の自分を...
恋バナ調査隊 2023-07-15 06:00 ラブ
許されない恋だからこそ…既婚者と付き合うなら死守すべき4つのルール
 社会的に許されない、既婚者との恋愛。絶対にいけないと頭では分かっているのに、既婚者の彼との恋愛をどうしてもやめられない...
恋バナ調査隊 2023-07-14 06:00 ラブ
これはないわの違和感、当たってます!婚活中に遭遇した気分最悪な男達
 婚活をしていても、なかなかいい出会いがなく時間だけが過ぎていくと徐々に焦ってくるでしょう。  とはいえ結婚は一生の問...
恋バナ調査隊 2023-07-13 06:00 ラブ
好きから大嫌いに急降下!恋愛を妨げる「蛙化現象」の対処法
 最近SNSなどでよく話題になっている、蛙化現象。蛙化現象に悩まされている女性はかなり多く、読者の皆さんの中にも「蛙化現...
恋バナ調査隊 2023-07-13 06:00 ラブ
資格勉強や仕事山積で会えない…多忙な彼をキュンキュンさせる逆転テク
 大切な試験や繁忙期、プレッシャーのかかる仕事があると、恋人に会える時間は少なくなってしまいますよね。  付き合っ...
若林杏樹 2023-07-12 06:00 ラブ
チャラ男かと思いきや将来有望株!? 恋が芽生えるギャップ萌えLINE3選
 男性と仲良くなると「彼はきっとこういう人だろう」と、ある程度相手の性格や人間性をはイメージできるでしょう。そのイメージ...
恋バナ調査隊 2023-07-12 06:00 ラブ