思いがけず夫とセックス…レズビアンに開発された体は敏感に

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-10-29 06:00
投稿日:2021-10-29 06:00

押し倒されたけど、ペニスを握ることができず

――えっ、ダンナ様がセックスをしようと?

「はい、ずっとセックスレスでしたし、夫とは家族愛になっていました。でも、夫は『最近のW子を見て、色っぽくなったと感じていた』と言うんです。

 もしかしたら、A美というレズビアンのパートナーを持ち、セックスを重ねるごとに、フェロモン……みたいな何かを感じさせたのかもしれません。

 私がためらっていると、夫が抱きついてベッドに押し倒されました。造園業を営む義父の手伝いをしているせいか、夫は筋肉質で、A美に抱かれている時とはまるで違う感触。まさに『男』を体現していました。

 私はとっさに『やめて』と手で夫の体をはねのけようとしましたが、力では適いません。そうこうしているうちに、ルームウエアのボタンを外され、ブラジャーを引き上げられて……気づけば数年ぶりに夫に乳首を吸われていました。

 頭では拒絶していますが、体は敏感に反応しました。『ああ……ダメ……』と拒む声に甘さが滲んでいました。恥ずかしいけれど、A美に開発された体は、信じられないほど性感が研ぎ澄まされていたんです。

 夫に乳房を揉まれ、痛いほど乳首を吸われました。『W子、前より感じやすくなったんじゃないか』と言われて……私、恥ずかしいけれど、パンティの中が熱く潤ったのを今でも覚えています。

 夫は硬くなった勃起を私の下腹に押し当ててきました。『手で握ってくれ』と言われましたが、それだけはできなかった。レズビアンに慣れてしまったからでしょうか、ペニスだけは拒絶してしまうんです」

家族愛だったはずが強い快楽に…

――続けて下さい。

「私が勃起を握らずにいると、夫は黙々と私のパンティーとルームウエアのズボンを脱がしにかかりました。もう心臓はバクバクですが、心とは裏腹に、夫が脱がせやすいよう、ヒップを持ち上げる自分がいました。

 自分でも、なんてはしたない女だと思いながら促されるまま脚を広げました。

『あ……ン』と、私は熱っぽい吐息をつきました。夫の湿った息がヴァギナを撫でたのです。『すごく濡れてるぞ』と言われ、ネロネロと舐められました。

 女性の柔らかな舌とは違う力強い舌の動きに、私は尻を跳ね上げました。

 ふしだらな女だと思うほどに、ねっとりとした蜜があふれていくんです。心の中では『A美、ごめんなさい』と謝っていました。詫びる気持ちと同時に、久しぶりにA美以外の人にクンニリングスをされる新鮮な快楽を得ていたのも確かです。

 私のヴァギナをねぶり、唾液と愛液に濡れたことを確認した夫は、勃起を握って私の膣口にあてがいました。

『ひっ』と悲鳴を上げた時には、ズブズブ……ッとペニスが挿入されていたんです」

――そんなことに……。

「私も驚きです。あの野太いペニスが根元までねじこまれて……それが、予想外に気持ちよかった。夫とは『家族愛』という絆で結ばれ、性的なときめきはありませんでしたが、ペニスの挿入は思いがけない愉悦をくれたんです。

 夫はゆっくりと腰を振り始めました。声が出そうになったけれど、私は必死に押し殺しました。同じ階には義両親が眠っているから、バレてはいけないと……。

 でも、『声を出しちゃダメ』と思うほどに、感じてしまう。

 どうして? なぜ? と自分に問いかけましたが、答えは見つかりません。

 いや、答えなど必要なかった。今は、夫とのセックスに溺れたい。A美とのセックスとは違う快楽を味わいたかったのかもしれません。

 ひどい女と言われても、体は正直でした。夫の打ちこみに合わせ、いやらしく腰をくねらせていました。

 夫が『もう出る。出すぞ』と言いました。私はまだ絶頂に達していませんでしたが、『来て』と声を殺して射精を促しました。

 直後、膣奥深くまで叩きこまれたペニスからドクン、ドクン、ドクドク……とザーメンが噴射したのが分かりました」

スマホには彼女からの連絡が

――続けて下さい。

「夫は最後の一滴まで吐き出すと、そのままベッドに突っ伏しました。私もハアハアと息を乱しながら、セックスの余韻に浸っていました。

 ヴァギナからトロリ……と白濁液がこぼれるのを感じて、うまく言葉にはできませんが、体は悦びに浸っているのが分かりました。

 夫婦の寝室は別ですが、その日はそのまま夫のベッドで眠りに就いたのです。

 翌朝、自室に戻りスマホを見て驚きました。

 A美からLINEが何度も入っていたんです。

『どうしたの? 返信ないけど大丈夫?』『心配で眠れないよ』と1時間おきに送られたメールに、私は慌ててLINE電話をし、『ごめんね、義理の両親とモメていて……』と濁しました。A美が『何の件で?』と突っ込んできたので、私はとっさに『介護の件で……』と言うと、それ以上は問い詰められません。

 安心しましたが、心がチクリと痛みましたね。

 不倫しているのはA美となのに、不実なことをしているって……。

 それ以上に、夫との思いがけないセックスの快楽がよみがえってきて、自分でもどうしていいのか分からずにいます」

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

エロコク 新着一覧


小さい“舌”が予想以上のハイパワーでクリトリスを刺激♡
 クリトリスに振動刺激を与えながら吸い上げる“吸引系グッズ”のブレークを受けて、いまクリ刺激に特化したグッズが花盛り! ...
桃子 2021-11-12 23:08 エロコク
夫の浮気に苦しみ…出張ホストとのデートで「ひとりの女」に
 愛はお金では買えないと言われるものの、トキメキを買うことはできる。自分好みのルックスの男性と「甘い非日常」を味わうこと...
蒼井凜花 2024-08-22 17:24 エロコク
中イキ未体験女性も初めてのオーガズムを経験できるかも
 今年最もホットな話題を振りまいている新進ブランドが「ROMP(ロンプ)」です。ほかにはないカラーリングが魅力。バイブレ...
桃子 2021-10-31 06:00 エロコク
アンダー3000円でも超優秀!ラブグッズ初心者にもおすすめ♡
 ラブグッズと価格の関係には、悩ましいところがあります。海外ブランドが続々と上陸していますが、比較的高額になるのは致し方...
桃子 2021-10-24 06:00 エロコク
もう別れられない…裏切られ続けてもレズビアンの彼女が好き
 結婚10年目にしてレズビアンの彼女と付き合うことになったW子さん(41歳・パート・子供なし)。しかし、パートナーの女性...
蒼井凜花 2021-10-22 06:00 エロコク
強烈ハイパワーな電マ 時短でイキたい夜のお供にうってつけ
 強振動がお好みの皆さん、お待たせしました。かつて電マはパワーの強さを競い合っていましたが、最近はあまり聞かなくなりまし...
桃子 2021-10-17 06:00 エロコク
涙が頬を…彼女に見せられたレズビアンの元カノとの裸写真
 結婚10年目にしてレズビアンの彼女ができたW子さん(41歳・パート主婦・子供なし)。二人の幸せな時間はほどなくして消え...
蒼井凜花 2021-10-15 06:00 エロコク
脱・マンネリ! 自宅をラブホテル風に演出できるアイテム3選
 コロナ禍で、お部屋デートが続く今日このごろ、今週も彼が部屋に泊まりに来た……! と、戸惑う女性が少なくありません。時に...
内藤みか 2021-10-14 06:00 エロコク
先端を直接デリケート部分にあてたら…オーガズムは不可避♡
 ビビッドなオレンジ色で、形状はまるで糸切りバサミ。雑貨ショップの店頭にあってもおかしくない風貌の「サティスファイヤー ...
桃子 2021-10-10 06:00 エロコク
天国と地獄の繰り返し…豹変した彼女に身も心も傷つけられて
 結婚10年目にしてレズビアンの恋人ができたW子さん(41歳・パート主婦・子供なし)。一目ぼれした相手・A美さんとのセッ...
蒼井凜花 2021-10-08 11:43 エロコク
絶賛の声も 男性は年上女性とのセックスに何を求めている?
 年上女性と年下男性とのカップルが珍しいことではなくなっている今日このごろ、「年上の人とのエッチは最高!」と絶賛する男性...
内藤みか 2021-10-07 06:00 エロコク
カップルでのお出かけ羞恥プレーにも! 一石三鳥の活躍ぶり
 膣トレが盛んな昨今、グッズも多様化しています。骨盤の内側に張り巡らされた骨盤底筋群を刺激し、鍛えるためのグッズのことで...
桃子 2021-10-03 06:00 エロコク
同性とはいえ不倫…つらいのに彼女のキスは甘美で優しくて
 結婚10年目にして女性と恋に落ちてしまったW子さん(41歳・パート主婦・子供なし)。お相手の女性は、新宿二丁目のレズビ...
蒼井凜花 2021-10-01 06:00 エロコク
ローターでありバイブでもあり!女性の体に寄り添ってくれる
「完全防水 静音設計 ナカイキボールバイブ9」を輩出しているのは、人気ブランド「P×P×P」。防水仕様であること、作動音...
桃子 2021-09-26 19:12 エロコク
結婚10年目にして…運命の「彼女」との出会いでレズビアンに
 今やLGBTを公言できる時代となった。海外では有名人も同性愛者のパートナーや配偶者がいることを公表し、日本でも徐々に「...
蒼井凜花 2024-08-22 17:24 エロコク
一見すると口紅! すべての人に持ってほしい気配りローター
 これを見てすぐに「ラブグッズだ」と分かる人は少ないのではないでしょうか。「マジックモーション マジック ロトス」は、れ...
桃子 2021-09-19 06:00 エロコク