主役である大先輩・V6を差し置いて…
事実、V6解散ツアー公演後だというのに、彼らやライブそのもの以上にTwitterのタイムラインには見学席に来ていた後輩メンバーやグループの名前が目立ち、多数トレンド入りまでする始末だった。もしそのメンバーたちが、主役である大先輩を差し置いて自分たちのことでネットが祭り状態になっていると知ったらどんな気持ちになるだろうか。
さらに「開演前にツイートしていたのはスノ担ばっかり。キンプリファンのほとんどは終演後にツイートしてたよ」とか「キンプリ全員?仲良しアピールいいわ」といった見学グループファン同士の下げ合いも見られた。
今回に限らず、ジャニーズの先輩後輩の交流は事務所全体の活性化にも必要なものだが、メインではないグループやメンバーのファンが場を荒らしてしまうことは以前からあった。ジャニーズJr.ファンで、興味のない先輩グループのライブに、お目当てのJr.メンバーが出るかどうかも分からない段階で、いくつも公演を申し込むツワモノも普通に存在してきた。
落選した純粋なV6ファンの心情
百歩譲って、ステージに演者として出演する可能性のあるJr.のためのチケット購入は、そのファンにとっては意義のあることかもしれない。だが今回はV6のラストツアーであるのに、見学メンバーが多いことを見込んで、V6にはまるで興味のない後輩グループのファンが、連日のように見学席レポートを投稿しているという指摘もあった。その裏では数え切れないほどの純粋なV6ファンが落選し涙を飲んでいるにもかかわらず、だ。
今回は特に、デビューから同一メンバーで1人も欠けることなく26周年を迎え、美しく幕を降ろすと英断したV6だからこそ敢行できている“ラストツアー”だ。それはあの少年隊も、SMAPも、TOKIOも成しえなかった偉業といってもいいものだ。解散する11月1日の終演後には、V6の6人を心から応援するファンの想いが溢れるツイートでネットが埋め尽くされてほしい。
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