自分らしく生きる!コロナ禍での“気づき”で離婚を決めた女性

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-11-09 06:00
投稿日:2021-11-09 06:00
 長引くコロナ禍では「コロナ離婚」と呼ばれる不測の離婚に至った夫婦も珍しくなくなっています。これまで水面下に問題を抱えていた男女ほど問題があぶり出され、その結果として別々の道を歩む選択を迎えているのも現実です。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とするメンタル心理カウンセラーの並木まきが、コロナ離婚を経験した人たちにその実態を聞くこの連載。今回は、「自分らしく生きること」を選択した結果、離婚に至った女性の事情をご紹介します。

コロナ禍で自分の人生を考えるように

 友美恵さん(仮名・33歳女性)は、ふたりの子どもを育てるシングルマザー。コロナ禍に入って2年目の春に、7年をともに過ごした夫と離婚しました。

「コロナ禍に入る前は、夫と離婚するなんて考えてもいなかったですね。と言うのも、コロナ前は、とにかく子育てや家事、パートに義父の介護に……といろんなことに追われていて、まるで自分の時間がなかったので、自分のことを考える時間すら取れていませんでした」

 そんな友美恵さんがコロナ離婚をしたきっかけは、“自分の人生を見つめた結果として”だそう。自分と向き合う時間が増えたことで「これからの人生をどう生きるか」を考えたときに、離婚という決断が出てきたのだと言います。

人生を謳歌している友人たち

「もともと夫婦仲は、あまりうまくいっているほうではありませんでした。けれど私は田舎暮らしなので、都会に暮らすバリキャリ女性とは違って、“結婚したらその人と添い遂げるのが当たり前”みたいな価値観の世界で生きてきていたんですよね。

 ところが、コロナ禍になって久しぶりに学生時代の友人とオンラインで会話をする機会も増えてきて、私のように田舎で結婚している女と違って、友人たちは都会でいきいきと人生を謳歌している姿に衝撃を受けたんです」

 友美恵さんは東京の大学を卒業後、東京でそのまま就職して1年ほど勤めたのちに故郷へUターン。中学時代から知っている先輩にあたる男性と、授かり婚をしました。

「都会に未練があったわけではないのだけれど、東京で仕事を続けている友人たちの自立した価値観には、憧れしかありませんでした。しかも仕事も子育ても同じくらい頑張っている姿が、とにかくかっこよく見えて……。

 私はと言えば、夫の浮気や浪費癖、出産後ずっと続いているレスに意地悪な義母と、とても幸せとは言えない結婚生活を送っていて、彼女たちと比べたら虚しさしかなく、とても情けない気持ちになりました」

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「ゴムに穴を開けておいた」重すぎる“闇深”恋愛相談LINE3選
 よく人から恋愛相談をされる人は「信頼してくれている」と感じ、親身になって相談に乗っている人が多いでしょう。でも中には、...
恋バナ調査隊 2023-04-15 06:00 ラブ
アルバイトがきっかけで恋愛関係に♡ 年下男子や留学生とも
 アルバイトが恋愛のきっかけにならないと思っている人は、もったいない! 少し見方を変えると、出会いのきっかけはどこにでも...
恋バナ調査隊 2023-04-14 06:00 ラブ
四六時中ハッハッと呼吸する「筋トレにハマった夫」がうざい
 筋トレに励む男性って、身近に多くなっていますよね。コロナが流行して自宅で過ごす時間が長かった影響か、筋トレにハマる男性...
恋バナ調査隊 2023-04-13 06:00 ラブ
男女逆転?「女装男子」増殖のワケ&彼らの恋愛対象者に納得
 綺麗な女装男子が増えています。スリムな美男子がウィッグを付け、可愛いワンピースで装うと、女性に見えてしまうこともしばし...
内藤みか 2023-04-13 06:00 ラブ
奥手男子にアプローチして付き合いたい!避けたいNG行動は?
 気になる男性が奥手だった場合、どう皆さんはアプローチしていますか? グイグイ来てくれる人だったら、飲みに行ったり出かけ...
若林杏樹 2023-05-01 21:01 ラブ
愛称の“たん”がマシマシに…いつまでもラブラブな両親に共通する秘訣4つ
 年を重ねても仲の良い両親は、見ていて幸せな気持ちになりますよね! 自分もこうなりたいと憧れている人も多いでしょう。いつ...
「姪っ子の運動会で悟りました…」40代女性が結婚を諦めた瞬間に共感
 これまで必死に婚活してきた女性でも、40代に入ると「なんでこだわってたんだろう? 結婚しなくてもいいじゃん!」と悟る瞬...
恋バナ調査隊 2023-04-16 10:25 ラブ
稼いでよ…出世しない男性の特徴と操縦術、やる気スイッチは存在する?
 世の中には、同じスタートを切ったのに出世する男性としない男性がいます。出世しない男性と付き合っている彼女の立場になれば...
恋バナ調査隊 2023-04-11 06:00 ラブ
AV男優本が想定外にイケてた!レスの“3大悲痛”を軽減させるヒントあり
 最近とても興味深い本を読みました。  森林原人さんの「イケるSEX」という本で、AV男優である著者が一般女性から...
豆木メイ 2023-04-11 06:00 ラブ
パートナーの心と体を盛り上げる「夜のお誘い」言葉5選
 最近、ご無沙汰です。夜のお誘いをしたいけれど、断られないかが心配……。そんなとき、魅惑的な言葉で相手の心を操れるとした...
恋バナ調査隊 2023-04-10 06:00 ラブ
秘密主義な彼氏にモヤモヤする 彼女なのに信用されてない?
 秘密主義な彼氏を持ち、悩んでいる女性もいるのではないでしょうか? 「彼女なのに信用されてない?」と不安にもなるはず。い...
恋バナ調査隊 2023-04-10 06:00 ラブ
「別れる」なんて嘘! 彼女持ち男の思わせぶりな手口&心理、なぜする
 気になる彼からアプローチされて喜んでいる中、その彼に彼女がいると分かったらあなたはどうしますか? 彼女持ちの男性が思わ...
恋バナ調査隊 2023-04-09 06:00 ラブ
謝らない?謝れない? ごめんなさいが言えない男たちの屁理屈LINE3選
 喧嘩をしたり、ミスをしたりした時に謝らない人っていますよね。特に男性は、「男は強くあるべき」という教育を受けてきた人や...
恋バナ調査隊 2023-04-09 06:00 ラブ
「かっこいい女性がモテる」説を検証! 男性が語る4つの条件
 男性にモテる女性といえば「可愛い」「綺麗」「優しい」といった印象がありますよね。でも、実は「かっこいい女はモテる説」が...
恋バナ調査隊 2023-04-08 06:00 ラブ
「子育ては夜の生活と交換条件ですと?」夫の要求に限界突破な35歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-04-08 06:00 ラブ
「妻はいつも被害者ぶる!」義姉からの別居提案に激昂する男
「冷酷と激情のあいだvol.137〜女性編〜」では、子育てや家事への協力の条件として、夜の生活を強要してくる夫に悩む妻・...
並木まき 2023-04-08 06:00 ラブ