離婚→再婚はセット? 再婚願望のないシングルマザーが考える

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2021-12-06 21:28
投稿日:2021-11-30 06:00

両親が離婚しているママ友の言葉で気づいた

 少し前、仲の良いママ友と子供を含めて遊んだ時に「再婚って考えているんですか?」と聞かれました。「ないない! 興味がなくて(笑)」と答えると、「◯◯くんのためにも、それがいいと思います〜」と、ちょっとほっとした顔をしていました。

 そのママ友は小さい頃に両親が離婚したそうで、のちに母親が家に“彼氏”を連れてきた時に「お母さんを取られちゃう」と、寂しい気持ちになったことを話してくれました。

 もちろん、大人になった彼女は「シングルマザーだって恋愛をする」ということくらいわかっています。でも、子供のうちはそんな大人の事情を理解することができません。寂しい思いをしたり、拒絶したくなったり、いろんな感情が湧いてしまうのかもしれません。

 それを聞いて気づきました。私は、息子にどう思われるかが、正直言って怖いのです。だって、世界で一番大切な子供ですから、嫌われたり、仲が悪くなったりしたくありません。だから、「再婚」なんて、わざわざしたくないのです。

恋愛はいいんじゃないでしょうかね!

 とはいえ「恋愛」はいいんじゃないでしょうかね! 人生、まだまだ長いですし! もっとも、「結婚はしたくない」「子供は作らない」「一緒に住みたくない」「だけど適当にしてほしくない」と、NOばかりの私ですから、そもそも相手を見つけるのは大変そうですが……。

 でも、シングルマザーだからというわけではなく、誰にだって理想の相手像ってありますよね。「収入はこれくらいがいい」「身長は自分より高いほうがいい」「浮気をしない人がいい」「次男がいい」「できれば細マッチョがいい」などなど。

 私の場合も、それと同じだと思ってもらえたらと。全部受け入れてくれる奇特な人とのご縁があれば、もちろん前向きに考えてみます(笑)。

再婚せずに育て上げたシングルマザーたち

 最後に。私の周りには、たくましく魅力的なシングルマザーの先輩がたくさんいます。そんな彼女たちの多くは、恋愛をしながらも再婚の道を選ばず、女手一つで子供を立派に育て上げています。

 みなさん、とにかく若くて強くて、そして、子供との関係がとても良好なのが共通点。

 私が離婚を報告した際、「とにかく子供第一よ!」「男の子はママがいればいいんだから!」「次の恋をするならこういう相手がいいわよ!」「独立記念日おめでとう!」と、圧倒されるくらいの力強い言葉をかけていただきました。

 つい悩んだ時、時に弱くなる時、私はいつも彼女たちを思い出し、そして、勝手に勇気をもらっています。いくつになっても眩しいくらいに輝くシングルマザーの先輩たちは、本当に素敵。私もいつか、そんな女性になりたいものです。

 シングルマザーは「独身」です。ただ、“独り身”ではなく、“子供ありきの身”です。そのうえで、再婚するもしないも自由。どれも人生です。全部噛み砕いて消化して、いつか振り返った時に後悔のないように生きていければなぁ、と思います。

(文;孔井嘉乃/作詞作曲家 イラスト:こばやしまー/漫画家)

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


母が急病、社長の「帰りなさい」に涙…一生ついて行くと決めたLINE3選。元カレの言葉にホッ
「この人だけはどんな自分も受け入れてくれる」「この人だけは失いたくない」など、絶対的な信頼や必要性を感じる人に出会えると...
【マジかよ】ごま油×ミルクコーヒーに反響。老舗メーカーの“推しレシピ”にネット困惑「ヤバそう」「勇気でない」
「金印純正ごま油」などで知られる老舗メーカー「かどや製油」。企業公式X(旧Twitter)が2025年10月1日に投稿し...
「夜職だって立派な仕事」それ、本気で言ってる? 水商売への “本心”に気付いてしまったスナック嬢の独白
 最近は本当に“キラキラ夜職”が表に出る時代になりましたね。が、私は本当に危ないと思っています。 「そんなことない...
私が『愛の、がっこう。』に重ねた親との苦しい関係。振り返ってわかる“完璧じゃない”からこそ得られたもの
 フジテレビ系で放送されたドラマ『愛の、がっこう。』を観ながら、ふと「わたしの親も、今で言えば“毒親”だったのかもしれな...
スター猫になれるかな? 夢見るハチワレ“にゃんたま”の練習風景をチラリ☆
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
浮気を警戒したら逆ギレ!?  私が「絶対に謝りたくない」と思った瞬間7選。何でこっちが悪者なの?
「仕方なく謝ったけど…これ私、悪くないよね?」誰しもそんな気持ちになったことがあるのではないでしょうか。  今回は...
30代はご褒美ボディケア、中年女は塗り薬まみれ。色気から進化した風呂上りの「おばケア」事情
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
定時で帰っていいよ→役立たずってことですか!? 職場で出会った「めんどくさい女」図鑑。扱いに困るよ~
 あなたの周りに“めんどくさい女”はいませんか? 今回は体験談を交えながら、接し方に困る女性の7つのケースをご紹介します...
女性の“性”は「下ネタ」なのか? タブー視する社会に言いたい、語り合うことで生まれる安心感
 性の話題は「恥ずかしい」「隠すもの」とされがちですが、思い切って触れてみると、不思議と距離が縮まります。普段は口にしづ...
45歳、いつになれば楽になる? 自由に生きてるはずの私が、定食屋の秋刀魚で涙を滲ませた理由
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
月経不調はストレスで悪化する? “脳疲労”と生理痛を軽くするセルフケア【専門医監修】
「生理痛はいつものこと、仕方ない」「PMSは気のせい」--などとガマンしてそのままにしていたり、鎮痛薬でやり過ごしたりし...
“推し”は最初から決まっていた…元芸能人が明かす「オーディション番組」の過酷な裏側と選ばれる子の共通点
 世間を揺るがす芸能界のさまざまな噂。ニュースとして報じられ、真実が明らかになることも増えました。現在は清浄化が行われて...
「お尻トントン、もっと~!」可愛すぎる“にゃんたま”の甘えに抗えない♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「寝てるカナ!」「ぁりがとぅ」それ、なんとかならん? Z世代が震えた“大人のクセ強”LINE6選
 流行り言葉は目まぐるしく移り変わりますが、やっぱり受け入れられない言葉はあるもの。今回は、どうしてもモヤモヤしてしまう...
「生理痛で婦人科に行くなんて大げさ」は間違い。月経不調の陰に潜む病気のリスク【専門医監修】
「月経前や月経中の腹痛がひどい」「頭痛や気持ちがわるくなったりする」「イライラが止まらない」…そんな月経にまつわる不調を...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第103回「みんなで百物語ニャーン!」
【連載第103回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...