両親が離婚しているママ友の言葉で気づいた
少し前、仲の良いママ友と子供を含めて遊んだ時に「再婚って考えているんですか?」と聞かれました。「ないない! 興味がなくて(笑)」と答えると、「◯◯くんのためにも、それがいいと思います〜」と、ちょっとほっとした顔をしていました。
そのママ友は小さい頃に両親が離婚したそうで、のちに母親が家に“彼氏”を連れてきた時に「お母さんを取られちゃう」と、寂しい気持ちになったことを話してくれました。
もちろん、大人になった彼女は「シングルマザーだって恋愛をする」ということくらいわかっています。でも、子供のうちはそんな大人の事情を理解することができません。寂しい思いをしたり、拒絶したくなったり、いろんな感情が湧いてしまうのかもしれません。
それを聞いて気づきました。私は、息子にどう思われるかが、正直言って怖いのです。だって、世界で一番大切な子供ですから、嫌われたり、仲が悪くなったりしたくありません。だから、「再婚」なんて、わざわざしたくないのです。
恋愛はいいんじゃないでしょうかね!
とはいえ「恋愛」はいいんじゃないでしょうかね! 人生、まだまだ長いですし! もっとも、「結婚はしたくない」「子供は作らない」「一緒に住みたくない」「だけど適当にしてほしくない」と、NOばかりの私ですから、そもそも相手を見つけるのは大変そうですが……。
でも、シングルマザーだからというわけではなく、誰にだって理想の相手像ってありますよね。「収入はこれくらいがいい」「身長は自分より高いほうがいい」「浮気をしない人がいい」「次男がいい」「できれば細マッチョがいい」などなど。
私の場合も、それと同じだと思ってもらえたらと。全部受け入れてくれる奇特な人とのご縁があれば、もちろん前向きに考えてみます(笑)。
再婚せずに育て上げたシングルマザーたち
最後に。私の周りには、たくましく魅力的なシングルマザーの先輩がたくさんいます。そんな彼女たちの多くは、恋愛をしながらも再婚の道を選ばず、女手一つで子供を立派に育て上げています。
みなさん、とにかく若くて強くて、そして、子供との関係がとても良好なのが共通点。
私が離婚を報告した際、「とにかく子供第一よ!」「男の子はママがいればいいんだから!」「次の恋をするならこういう相手がいいわよ!」「独立記念日おめでとう!」と、圧倒されるくらいの力強い言葉をかけていただきました。
つい悩んだ時、時に弱くなる時、私はいつも彼女たちを思い出し、そして、勝手に勇気をもらっています。いくつになっても眩しいくらいに輝くシングルマザーの先輩たちは、本当に素敵。私もいつか、そんな女性になりたいものです。
シングルマザーは「独身」です。ただ、“独り身”ではなく、“子供ありきの身”です。そのうえで、再婚するもしないも自由。どれも人生です。全部噛み砕いて消化して、いつか振り返った時に後悔のないように生きていければなぁ、と思います。
(文;孔井嘉乃/作詞作曲家 イラスト:こばやしまー/漫画家)
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