離婚→再婚はセット? 再婚願望のないシングルマザーが考える

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2021-12-06 21:28
投稿日:2021-11-30 06:00
 はじめまして。シングルマザー3年目の孔井嘉乃です。私には、6歳になる息子がいます。
 家庭の事情はそれぞれあって、離婚に至った経緯なんて誰とも分かり合えません。でも、「シングルマザー」になった女性に共通する思いは、きっとあると思います。
 まだまだシンママ歴が浅い私ですが、日々の中で感じていること、自分の中で消化できたこと、解決していないこと、そんなことをこの連載「シングルマザーもいいじゃない」で、綴りたいと思います。

「離婚→再婚」はセットなの?

「離婚をした」と言うと「再婚しないの?」と、聞かれることがとても多いです。世の中、「離婚→再婚」はセットのように思われているようにも見えます。

 適齢期になったら「結婚は?」と聞かれ、結婚したら「子供は?」と聞かれ、一人目を産んだら「二人目は?」と聞かれ、離婚したら「再婚は?」と聞かれる……女性はなにかと大変ですよね!

 リサーチしたところ、離婚した男女の再婚率は約4組に1組(厚生労働省:人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」の概況)。このデータには子供がいない人も含まれていますが、シングルマザーの再婚率は上昇傾向にあるそうですので、「離婚→再婚」と思う人が多いのは、仕方のないことかもしれません。

「再婚したい」と思っていたとして…

「再婚しないの?」と聞く人はきっと、「きっと再婚したいよね?」「シンママは大変だよね?」という気持ちが前提にあるのでしょう。

 でも、「再婚したい」と思っているか否かにかかわらず、離婚後は仕事や育児で忙しくしているシングルマザーがほとんど。「恋愛する暇も余裕もない!」という人も多くいます。子供を持たずにバツイチ独身になった男女、そして、親権を持たずに独身になったパパとは、まったく違うのです。

 それに、再婚相手を見つけるために行動したとして、そもそも「再婚したいくらい好きになれる相手と出会えるか?」はもちろん、「シングルマザーを受け入れてくれる相手か?」「子供との相性はどうか?」「今後、子供を作るor作らない?」「同居するorしない?」など、たくさんの課題&選択を乗り越えないといけないのが現実。

 それでも、多くのシングルマザーが「子供にパパを作ってあげたい」「経済的な安定がほしい」と考える気持ちもわかる気がします。子供を幸せに育てていけるのか、老後は孤独死か、と不安を感じることはありますから。

再婚願望のないシングルマザーが思うこと

 そんな私はというと、再婚願望がなぜかまったくありません。一度経験して、結婚の良し悪しがわかったからこそ興味がないですし、もともと結婚願望が薄く、元夫からも冗談まじりに「結婚に向いていないよね!」とよく言われていたので、自然なことかもしれません。

 ただ「流れにまかせて再婚もあるかも?」ではなく、「再婚しない!」と言い切れるのは、ママになったこともたぶん大きいです。

 再婚をするということは、別居再婚ではない限り、再婚相手+私+息子の3人で同居することになるでしょう。まず、これが考えられません。

 再婚相手を見つめるハートの目を息子に見られたくもありませんし、息子を怒っているときの般若のような顔を再婚相手に見られたくもありません。何度考えても、「ママ」と「女」は、私の中で同居しないのです。息子の前ではいつまでも「ただのママ」でいたい。これは、価値観によるんでしょうね。

 さらに言うと、再婚相手が父親ぶって息子を怒ろうものなら、「私の息子に何言ってるの!?」と、きっと激しい拒否反応を起こすことが容易に想像できます。だって、元夫が息子を怒るだけでも、イラッとするのですから(笑)。

 そんなわけで、先のことは断言できませんが、少なくとも息子が巣立って手を離れるまで、再婚を考えることはありません。

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


男性との性交もうダメ?子宮と卵巣を失ったがんサバイバーの限界突破記
 42歳未婚で突然、ステージ1B1期の子宮頸がん宣告。悪性度が高いとされる「子宮頸部腺がん」の疑いで、5年前に「広汎子宮...
2023-06-17 06:00 ライフスタイル
楽しい街で見つけた張り紙の文字にドキリ 2023.6.16(金)
 あぁ楽しい街だ。ビリケンさんも笑ってる。  だけど、さすがに実弾撃つ客はいないよね……?  そうとも言い切...
「投資額ゼロ円」でも効果絶大!仕事運UPのきっかけを作る5つの心がけ
 仕事で成功している人は、仕事のスキルだけでなく、目に見えない風水や運勢なども大切にしている場合が多いですよね。今回は、...
お豆腐メンタルでいいんです!独在住で学んだ天気とメンタルの深~い関係
 みなさんはメンタル不調が起きやすいシーズンや条件を、自分で把握できているでしょうか?  もしもイマイチよくわかってい...
40代女友達の誕生日どうする? デパコス以外に喜ばれる贈り物&過ごし方
 何歳になっても、誕生日をお祝いされるのは嬉しいものですよね。でも、自分が友達の誕生日祝いをしようとした時、「何すると友...
肉汁とチーズが♡ ガストで背徳モーニング!2023.6.15(木)
 一日の計は“朝ごはん”にあり――。今回は、ファミリーレストラン「ガスト」のモーニングに行ってきました。
お呼びじゃない? “たまたま”の胸キュンシーンにひょっこり
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
“イガイガ”の利用価値は∞!元気と金運を呼び込む「紅花(ベニバナ)」
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべき花屋が商売をさせていただいている地域にも、雨と仲良しにならなければならない季節になりま...
新宿立ちんぼ女性に異変…進む売春のフリーランス化、コスパと開業の裏側
 東京最大級の歓楽街・新宿では、昔から街を歩く男性に対し、女性が性交渉を含む売春を目的に声かけを行う「立ちんぼ」が存在し...
食べたいものを食べるって意外と難しい 2023.6.14(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
結婚5年子なしで不妊断定の過干渉にイラMAX!職場の深入りLINE3選
 あなたの周りには、人の「プライベート」に関する質問をズバズバ聞いてくる人はいますか? 人には「パーソナルスペース」があ...
「絶対いらない」便利グッズ5選 いいね! に乗っかり買っちゃったけど…
 100年前から比べると、時代はどんどん便利になっていますね! 今日も日本中で便利グッズが生み出されています。でも、中に...
ワイヤー矯正装着2週間、バゲット食らうコツを取得 2023.6.13(火)
「冷やし中華はじめました」の張り紙に心踊る今日この頃。「歯科矯正はじめました」の46歳女が、矯正中の食事について綴ります...
ポケモンカード強奪事件で私がとった行動 息子と上級生宅に乗り込むと…
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
尊い! カリカリタイム中の3つの“たまたま”が青空に映える~
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ひとりでもふたりでも 夕暮れ時の過ごし方 2023.6.12(月)
 カップルもおひとりさまも、気持ちよく生きられる社会になったらいいな。  いま相手がいるからって、来年も一緒にいる...