甘美なキスの雨に抗えず…
――ベッドでうつぶせになったT子さんがオイルマッサージを受けていた時の詳細をお話しください。
「はい、初めこそ背中を中心としたマッサージでしたが、うつぶせ寝する私のヒップに、彼は唇をすべらせてきたんです。
チュッ……チュッ……とキスの雨を降らせるように……。マッサージとアロマ効果で、すでに体は火照っていましたが、まさか背中からヒップにかけて接吻なんて……。今思い出しても衝撃的な流れでした」
――続けて下さい。
「私は今まで以上に『あ……ぁあ』と恥ずかしい声を漏らしてしまったんです。これまで付き合った男性はもちろん、夫にだって『ヒップにキスをされる』などと言うことがなかったので……。
でも、恥ずかしさと興奮って紙一重ですね。
相手がイケメン出張ホストだと思うと、こばめなかった。柔らかな唇の感触が心地よく、大胆になっていいのかしら……と思ったんです。
それに、タクミ君は常に紳士的でした。キスはしても、それ以上は進んでこない。ギリギリのところで、女の欲望をお預けにしてくる。
だから、もっと欲しくなってしまう。
ずるい……と思いながらも、彼の甘美なリッププレイには抗(あらが)えなくて……」
「どうしてほしいの?」
――続けて下さい。
「うつぶせになったままの私は、シーツをギュッと握りしめ、ひたすら彼の愛撫を受けていました。汗が吹きだして、ヴァギナがさらにじっとり濡れていくのが分かりました。
でも、キスをするだけで、肝心な部分にはいっさい触れてこない。だから私、自然とヒップをせり上げて、彼の唇や舌を求めてしまったんです。
その瞬間、タクミ君はキスを止めました。
私の欲情を見透かしたように、『T子さん、大丈夫ですか? このまま続けます?』とクールな口調で言ってきたんです。
思わず、心の中で「ひどい、ずるいわ」と毒づいていましたね。
私の体がひどく火照っているのを知ったうえで、あえて、意地悪な言葉を浴びせてくるんですから。
でも、体は理性を保てませんでした。
私は『こんな中途半端なマッサージじゃ、逆に苦しい』と言ってしまったんです。
『どうしてほしいの?』と彼は言いました。
私は返す言葉に迷いました。アソコに触れてほしい、乳房への愛撫もしてほしい……でも、そんなことは口が裂けても言いたくありません。
いくらお客でも、最低限のプライドは捨てたくなかったから……」
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