キンプリ平野は過労で限界寸前?蘇る元KAT-TUN赤西の“悲劇”

こじらぶ ライター
更新日:2021-12-11 09:06
投稿日:2021-11-27 06:00

脱退&退所した元KAT-TUN赤西仁も…

ファンからスケジュール調整に疑問を持たれているジャニーズ事務所/(C)日刊ゲンダイ
ファンからスケジュール調整に疑問を持たれているジャニーズ事務所 /(C)日刊ゲンダイ

 気がかりなのは、年末も紅白を含め数々の音楽特番が控え、再び心身に支障をきたさないかということだ。いまの平野の状態を見て思い出されるのは、デビュー後に人気が大爆発し多忙を極めた元KAT-TUN赤西仁(37)の例である。キンプリメンバー同様、デビュー前から大人気だったが、正式デビューを機に彼のキャパシティーを超える忙しさに苛まれた。活動休止を挟みデビューから4年でグループを脱退、8年で事務所を退所している。

 赤西の退所は、忙しさだけが原因ではない。赤西は無理にカッコをつけて、女の子にキャーキャー言われ愛想を振りまくアイドルでいることに疑問を覚えていたことを隠さなかった。大物音楽プロデューサー小林武史とタッグを組んだ「LANDS」名義での音楽活動以降、本格派アーティスト志向になり、グループを脱退。そして退所しソロとなった彼が、自分のやりたい音楽を突きつめ、自由な活動をしていることからもそれが分かるだろう。

 現在のスタイルは自身にとっては最良のものだろうが、亀梨和也(35)と並んでツートップの一角だった赤西を失ったことは、KAT-TUNにとって大きな損失といっていい。

正統派キラキラ王子様系との“ギャップ”

平野が望む方向性と思われる「Magic Touch」はキンプリイメージと違うと賛否両論/「Magic Touch / Beating Hearts」(初回限定盤A)
平野が望む方向性と思われる「Magic Touch」はキンプリイメージと違うと賛否両論/「Magic Touch / Beating Hearts」(初回限定盤A)

 キンプリは正統派のキラキラ王子様系アイドルとして、「シンデレラガール」でデビューした。だが、平野が現在やりたい楽曲やダンスの方向性は、本場アメリカでも通用するような本格派Hip Hopだと思われる。それを体現した今年5月発売の7枚目シングル「Magic Touch」では、振り付けを平野が敬愛するHip Hopの世界的ダンサー・振付師であるメルビン・ティムティムが担当。平野は同曲MVについて「デビューしてから一番達成感のあるMVだった」との想いも口にしている。

 しかし、ファンの間ではキラキラでなければキンプリではないとの意見が多くあがったのも事実。次の8枚目シングル「恋する月夜に君想ふ」は映画「かぐや様――」の主題歌でもあり、同映画がラブストーリーであることから、キラキラ王道王子様ソングでメンバーはド派手なドピンク衣装に身を包んだ。これこそが多くのキンプリファンが望んでいたものかもしれない。

 ただ、多忙に加え、自身が思い描く理想と、求められるグループ像があまりに乖離すると、平野が赤西のように暴発する恐れもある。

岩橋に続く脱退を“絶対阻止”するためにも…

 KAT-TUNにいま、かつてのエース格・赤西がいたら、4人で現状以上に大人気グループだったことは容易に想像できる。紅白出場もより早く、より多く、達成できていたかもしれない。

 すでにキンプリからは、平野と並んでジャニーズJr.時代に絶大な人気を誇った岩橋玄樹(24)が体調不良を理由に脱退している。5人となったキンプリは、エース平野を絶対に失いたくないはずだ。

 事務所はスケジュール管理の徹底やグループが目指す方向性について、しっかり平野らメンバーと意思疎通をしていくべきだろう。

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