幸運の花はいつも太陽を見つめてる!何事にも強靭“スナップ”

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-12-01 06:00
投稿日:2021-12-01 06:00

スナップってなんですか?

 スナップとは冬から春、初夏にかけての長期間、白や赤、黄色、ピンクなどのフワフワとした花を茎いっぱいにつけている、地中海原産の一年草のお花のことでございます。

 日向性の特徴を持つスナップはいつも太陽に向かって頭を向けております。 

 花の形が、まるで金魚が口をパクパクしているように見えることから、日本では「金魚草」と呼ばれ、英名では空想上の生き物ドラゴンの口に似ているとのことで、「噛みつき竜」の名前を持つスナップドラゴンと言われております。

 和名・英名いずれも由来は“何かの口に似ている”とのこと。茎いっぱいに何かの口がパクパクとが並んでいるように見える様を、可愛らしいととるか、騒々しいととるかで、花言葉も「優雅」や「おしゃべり」「騒々しい」など両極端でござんすな。

 園芸品種としても人気で、こぼれ種でも増えていく強健さ。割と「ほっぽらかし園芸」でも育ちます。

 以前、たまたま通り掛かった河川敷で、赤や黄色の可愛らしい小さなお花が広がっている様を見たことがございます。「なんじゃろか」と近づいてよく見れば背丈の低いスナップ。

 どうやら、どこからともなく飛んできた種で辺り一面に広がったようです。あまりにキレイで、ワタクシ思わず小躍りしてしまいましたわよ。

ストックって呼ばないで

 スナップはどちらかと言うと切り花としての印象が強いかもしれません。春の花の中でも大人気のスナップは、春にふさわしい独特な香りがございます。

「香り」が特徴のスナップと同じ時期に出回るお花「ストック」は、一見スナップに似ています。

 同じラインフラワー(茎の線状にたくさんの花が咲く)の特性を持ち、花姿もまぁまぁ似ております。 

 猫店長「さぶ」率いる我が花屋にやってくるお客様の中にも、スナップを見ながら「ストック大好き!」とおっしゃる方がとても多い……というか、同じものだと思ってらっしゃる方が大変に多いのでございます。

 スナップはストックではございません。

「ストックは知ってるけどスナップなんて名前は聞いたことがない」とおっしゃるお客様に「スナップという呼び名は略語で、金魚草ですよ」と申し上げるとご納得いただけます。 

 香りといえば、ヨーロッパでスナップは悪魔と病気を追い払う花として信じられており、昔からヨーロッパ各地で栽培されておりました。

 香りの強い草は魔除けや病魔除けになるというドイツの古い言い伝えから、昔の農家ではスナップを家畜に食べさせたり家畜小屋で燃やす習慣があったと申します。

 日本では江戸時代には既に導入されておりましたが、栽培されたのはずっと先、昭和の頃から。

 人気商品だけに品種改良が次々と行われており、定番は一重咲きですが八重咲きなども楽しめ、冬から春にかけて全てのシーンでフル活用ができる、お花屋さんではなくてはならない商材の1つでございます。 

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


お正月にしめ縄って必要かぃ?「しめ縄」と「しめ縄飾り」の違いも解説
 今年もあと2週間を切りました。年末だというのにあまりの暖冬、ここ数日は少しは寒くなったものの更年期のワタクシは、本職の...
「女は見た目がすべて」の思い出に悶々…容姿いじりのトラウマの克服法
「女は見た目がすべて」なんて言葉が昔からあるように、男性よりも女性の方が外見を厳しく見られる傾向です。そして残酷なことに...
落ち込んだらシーラカンスのことを考えるといいかもしれない
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
人生初のぎっくり腰なぜ発症? 40女の激痛を救った意外なコスメは…
 齢46、人生初のぎっくり腰になりました。腰が砕け、身動きがまったく取れない状態に陥るって本当にあるんですね。  デス...
韓国は「ひとり飯」ほぼタブー! おひとり様=みじめな人認定で苦労した
 ちまたでは『孤独のグルメ』(テレビ東京系)や『ひねくれ女のボッチ飯』(テレビ東京系)、『めんつゆひとり飯』(BS松竹東...
2023-12-19 06:00 ライフスタイル
“たまたま”とももうすぐお別れ…去勢前のおやつシーンを激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
自然の石を積んだ石垣でできた江戸時代から続く「棚田の村」
 見知らぬ土地で、山道を越えて現れた見事な石垣に圧倒される。ここまで積み上げる労力を想像すると途方に暮れるし、これが自然...
妙齢って何歳? 三省堂 現代新国語辞典のいまっぽい凡例に注目
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
#3 結婚で“輪”から去る友人への寂しさ。心地よい独身生活で失ったもの
【#2のあらすじ】  ミュージシャンの沙恵は高円寺に暮らし、毎晩芸人の卵や音楽仲間と飲み歩いている。高円寺はうんざ...
#2 友達の結婚、喜べないのはなぜ? 勝ち組を裏切りだと感じてしまう記憶
【#1のあらすじ】  ミュージシャンの沙恵は高円寺に暮らし、芸人の卵や音楽仲間と毎日飲み歩いている。高円寺はうんざ...
「最終的には学歴!」すごいですねー(棒)高学歴義母のマウントLINE3選
 義母が高学歴だとなんとなく上品でスマートな人柄が連想されますが、現実では学歴の高さと人格は比例しないようです。実際には...
2023-12-16 06:00 ライフスタイル
#1 夢を諦めきれない32歳の女。高円寺で燻る芸人らと酒に溺れる日々
 この街は、まるでネバーランドだ。  いつもの店に行くと、いつもの仲間がいて、相変わらずのバカな話で盛り上がれる。...
母親が施設から帰ってくる夢…認知症の予兆を「ボケたな」で済ませない
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
おひとり様全盛時代でも? 老後こそ“コミュ力”がものを言う
 ぶっちゃけ、私はあまり人づきあいが得意なほうではありません。一人のほうが気を遣わなくていいし、楽だから。  これから...
ムーミン好き必見!ESSEの時短レシピ&開運グッズ付録など使いこなす術
 今回ご紹介する雑誌付録は、「ムーミントラベルポーチ3点セット」と「別冊付録:保存版!ESSEのBest時短ベストおかず...
同僚のボールペン“カチカチ”に敏感反応!繊細すぎる人へのLINEどう返す
 世の中には、人一倍豊かな観察力や感受性を持つ人も存在します。そうした人は「優しい」「気遣いができる」などの長所をたくさ...