散財癖のある妻とケチ夫のケース
妻「あのね、私。前回の出張で化粧品一式忘れてきちゃったみたいで……。新幹線の中でお化粧しようと思って、バッグの中を確認してびっくりしたわ。なんにもないの。すっぴんのままクライアントに会うわけにもいかないし、自分で化粧品を買う時間もないから、現地の友人にお願いして、代わりに調達してきてもらったの」
夫「……。ふーん……」
妻「化粧水やら口紅やらプチプラのフルセットで9000円ぐらい。プチプラって神~」
夫「で、なくした化粧品は見つかったの?」
妻「え? 私、なくしたって一度も言ってないよね。家に忘れてきただけなの!」
◇ ◇ ◇
夫の解釈ミスか妻の伝え方不足なのか、こちらのご夫婦の間には不穏な空気が流れました。
お金をパッパッと使う妻に日頃から不満を持っていた夫は、化粧品を忘れた=なくしたと勘違いし、機嫌が悪くなったのですね。「まーた、要らんお金を使った」という感じでしょうか。
もし仮に、ケチ夫さんが散財癖のある妻の発言に対し何も返答せず、〈新幹線に化粧品を忘れてきたわけか〉と心の中で呆れ、自己完結させたとすれば、どうなるか。ええ、そうです。お金遣いの荒い妻への不満がさらに蓄積されるわけです。
このようなやり取りが繰り返されると夫婦仲が冷え切るのは、時間の問題かもしれません。
嫌なことは溜め込む前に処理する
前出の散財癖のある妻とケチ夫のケースに限らず、相手が発した言葉の真意は正直なところ、判断がつきません。
ですが、こんなことを言われた、あんなことを言われたと心に不満を溜めたまま関係を続けると、必ず相手に違和感を覚えます。最初から苦手な人なら疎遠になっても問題ありませんが、良好だった関係であればあるほど、きちんと解決する必要があります。
散財癖のある妻なら、たとえば、「先日あなたが言ってたことだけど、私ってそんなところあるのかなあーって悩んじゃった」とソフトな言い回しで、素直な思いをぶつける勇気を持って欲しいのです。
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