結婚前提で交際中も…男性が女性にプロポーズしない理由

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-02-05 06:00
投稿日:2022-02-05 06:00

まだ結婚への気持ちが湧いてこない

 トモヤさんは「きちんと約束したことはきちんと守るほう」だと自分の性格を分析していて、樹里さんに対して過去に言ったことと行動が矛盾するときには「何かしらの理由があるとき」だと言います。

「樹里が一番怒っているっていうか、僕に文句を言ってきているのは“結婚”に関することなんですけど、これも実際に樹里と付き合ってみて『まだ時期じゃない』『今、樹里と結婚はしたくない』って思ってしまっているんだから、それを無理してまで結婚しようって言うのは、おかしな話じゃないですか?

 確かに、付き合いを始めるときに樹里は『結婚前提で』って言ってきたのは覚えています。だから、基本的には僕もそのつもりでいます。

 だけど、“1年以内にって言ったのに!”と今になって罵られても、それは違うって思うんですよね。だって、実際に樹里と付き合って1年経ったときも、今も、僕の中では『樹里と結婚しよう』って気持ちが湧いてこないんですよ。

 そんな気持ちで結婚したとしても、きっと離婚に至ると思うし、そういう妥協みたいなので結婚はしたくないっていうのが僕の本心です」

お互い様なんじゃないの?

 恋人に対して、朝令暮改的な態度になってしまうことが多々あるのは認めているトモヤさん。しかしその言動の一つひとつには、それなりの理由があるのだと強調します。

「樹里は僕のことばかり責めますけどね? じゃあ自分はどうなんだよって感じですよ。彼女だって、付き合って最初の頃は『●●の資格を取りたい』とか『△△ができるようになりたい!』とかいろいろ言っていたんですが、3年間見てきたけれど、何もかも中途半端で、何かを成し遂げているのを見たことがありません。

 そんな彼女から、僕の言動がどうのこうのって文句を言われたくはないですよね」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「奥さんになるための…」彼氏悶絶!策士な彼女の可愛いLINE
 今や「LINE」は、カップルの毎日のコミュニケーションに欠かせないツールですよね。実際に会った時に甘えるだけではなく、...
恋バナ調査隊 2022-06-04 06:00 ラブ
友達と夫がこたつの中で…靴を脱ぐとパンツを脱ぎたくなる!?
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。友達の夫や彼氏だろうがだれかれ構わず男性を誘惑してしまう癖のあるオトナ女子も...
山崎世美子 2022-12-10 21:47 ラブ
「彼女にぞっこん男」の特徴 態度を観察すれば一目瞭然です
 彼氏がどのくらい自分にぞっこんな状態なのか、知りたいと思ったことはありませんか? でも、彼氏に直接聞くのはなんだか恥ず...
恋バナ調査隊 2022-06-03 06:00 ラブ
“キス慣れしている女性”モテとは限らない?男心ってやつは…
 恋人とのキスは、とても大切なもの。恋愛上級者でキス慣れしている人は、ここぞとばかりにテクニックを見せつける人もいるかも...
恋バナ調査隊 2022-06-03 06:00 ラブ
恋愛中でも“やんごとなき秘密”だらけ?彼氏が隠したがるワケ
 彼氏との交際が長い女性は、「彼氏のことならなんでも知ってる!」という自信があるかもしれませんね。しかし、男性には「大好...
恋バナ調査隊 2022-06-02 06:00 ラブ
年下男子になぜガツガツしちゃう? 失敗例から検証してみた
 年下男子と付き合いたい! という女性は大勢います。けれど、いざ年下男子を目の前にすると、ガツガツしすぎてドン引きされる...
内藤みか 2022-06-02 06:00 ラブ
年上女性からの告白は“仕込み”次第…必死な印象も与えません
 年下の彼といい感じになっているのに、なかなか告白してくれない……。そんな悩みを抱えている人は多いようです。でも年上女性...
恋バナ調査隊 2022-06-01 06:00 ラブ
“俺ら合わない”発言の一撃!それでも別れたくない時の対処法
 自分は相手のことを好きなのに、「俺らって合わないよね……」なんて言われたらショックですよね。相手の気持ちが冷めたと思う...
若林杏樹 2022-06-01 06:00 ラブ
ブサメンこそメリット多数! 男も女も顔だけで判断しないで
 ブサメン男性に告白されたとき、「顔がちょっと……」と断ってしまう女性は多いようです。でも、ちょっと待ってください。実は...
恋バナ調査隊 2022-05-31 06:00 ラブ
不倫サレ夫の僕は悟った、女はシタタカで自立した生き物だと
 ステップファミリー5年目になる会社員ライターひでまるです。私は大学卒業と同時に、当時付き合っていた彼女と結婚→当時の妻...
クチャラー発覚!勝負デートで彼にドン引きされたエピソード
 大好きな彼とデートの日。致命的なミスをして彼にドン引きされた経験はありませんか? 女性からしたら普段何気なくしている...
恋バナ調査隊 2022-05-30 06:00 ラブ
「元彼から連絡来る」のはなぜ?秒でレスせず“理由”を考えて
 元彼から連絡が来たーー。そんな時はどう対処しようか考える前に「なぜ連絡をしてきたのか?」と、理由を探ることが大切です。...
恋バナ調査隊 2022-05-30 06:00 ラブ
「わざとFBを選んだんだけど?笑」サレ妻が送信した復讐LINE
 幸せな結婚をしたはずなのに、気づいたら夫に浮気をされる「サレ妻」になっていた……。  そんな悲しい思いをしている女性...
恋バナ調査隊 2022-06-01 12:35 ラブ
「だらしない彼氏」のトリセツ それでも好きならしゃーない
 付き合いはじめた彼氏のだらしない部分を見て、イライラした経験がある人も多いのではないでしょうか。でも、会うたびにだらし...
恋バナ調査隊 2022-05-29 06:00 ラブ
“モラハラ”に束縛まで…!突然変異した夫に困惑する41歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-05-28 06:00 ラブ
探偵つけて年下妻の浮気を確認!束縛夫に変貌した男性の悲哀
「冷酷と激情のあいだvol.92〜女性編〜」では、夫であるヒロシさんからの束縛が強くなってきていることに苦しむ妻・麻子さ...
並木まき 2022-05-28 06:00 ラブ