“子供っぽい”彼女が悪い! モラハラを否定する男性の言い分

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-02-19 06:00
投稿日:2022-02-19 06:00
冷酷と激情のあいだvol.78〜女性編〜」では、恋人であるユウイチロウさん(仮名・32歳男性)から子供扱いされることに苦しんでいる女性・静華さん(仮名・30歳女性)の苛立ちをお届けしました。
 周囲からは「モラハラ彼氏」と認定されることもあるほどのユウイチロウさんの振る舞いについて、本人はどんなふうに捉えているのでしょうか。

支配欲がないからモラハラではない

「モラハラ!? それはナイですね。モラハラって、支配欲とかそういうのがある人がやることですよね!? 僕は静華に対して、支配したいみたいな気持ちは一切ないんで。モラハラではありませんね」

 強い口調でモラハラ疑惑を否定したユウイチロウさん。そして周囲から静華さんがそういう目で見られていることも理解していて「静華の周りには、大袈裟な人が多いんですかね?」と首をかしげます。

本来は穏やか…悪いのは彼女

「実は、静華には精神的にガキっぽいところがあって、話しているとイライラすることは多々あります。付き合う前は、そんな感じはしなかったんですけどね、まぁアプリでの出会いなので、実際に付き合ってみてから本性がわかってきたってところなのかもしれません。

 僕はもともと穏やかな性格だと思っていますし、周りにもそう言われることが多いですよ。

 それなのに静華の前ではイライラして声を荒げてしまうことも多いですし、苦言のひとつやふたつは言いたくなる。これが、どういうことかわかります?

 それだけ、静華が僕をイラつかせることばかりするってことなんですよ……」

なんでわからないかなぁ、とまたイライラ

 モラハラ彼氏の疑惑をぶつけられて、やや苛立ち始めたのか、ふたりの間に問題があるのは、すべて“彼女のせい”だと主張するユウイチロウさん。

「僕と仲良くしたいなら、静華はもっといろんなことを学ぶべきです。ヘラヘラして、僕の話もろくに聞かずに、変な受け答えをするときもあるし、こう言ってはいけないかもしれないけれど、向上心に欠けるタイプなのかな? って思わざるを得ない部分もあります。

 でも、付き合ってまだ半年程度なので、静華という人間をジャッジして将来を判断するのは時期が早いかなという気持ちから、今は普通に付き合いを続けているんです。

 静華は他の女性と比べて、聞き分けはいいほうだと思うし、浪費家でもない。料理や洗濯などはちょっと腕が悪いけれど、そういうのはやっていくうちに上達すると思うから、あまり問題にはしていません。

 それよりも、とにかく子供っぽいところを直してもらいたいですね。ガキっぽい恋人といるのは疲れるってことを本人にも理解してもらいたいだけなんですよ。なんでそれがわからないかなぁ……ってイラつきますね。話していても、だんだんイライラしてきたので、このくらいでいいですかね?」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

ラブ 新着一覧


「私が悪かった…」自分が原因で離婚したことを後悔する妻たちのケース
 離婚をしてスッキリしている女性たちだけではありません。中には「自分が悪かった」と、反省し後悔している人もいるようです。...
恋バナ調査隊 2024-01-11 06:00 ラブ
マンネリ化はイヤ!パートナーとラブラブでいるための会話術
 ラブラブ具合が落ち着いてしまい、パートナーとの会話で、少し距離を感じる時はありませんか? 「あれ? 何となく会話...
若林杏樹 2024-01-10 06:00 ラブ
地味にストレス、気まずさMAX!家庭内別居中の在宅勤務どう対応する
 新型コロナウィルスの流行後から、働き方の主流になってきた在宅勤務。「出社せずに家で働けるなんてラッキー!」と喜ぶ人が多...
恋バナ調査隊 2024-01-10 06:00 ラブ
他に好きな人がいるまま付き合うってど?経験者が語る“後悔なしメンタル”
 あなたは、好きな人がいる中で他の男性から想いを告げられたら付き合いますか? きっと少なからず「他の人に気持ちがあるのに...
恋バナ調査隊 2024-01-10 06:00 ラブ
安易な同居は地獄! 姑との付き合いで大事なたった1つのこと
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  私は新婚当初、姑と二...
豆木メイ 2024-01-09 06:00 ラブ
ビジュよければ浮気もしゃーなし!彼の顔が好きすぎる女性が許せる5項目
「男は顔じゃなくて中身」なんて言葉がありますが、あなたはどう思いますか? 内面ももちろん大切ですが、「顔が好きだから許せ...
恋バナ調査隊 2024-01-09 06:00 ラブ
「好きだけどしたくない…」セックスを拒む心理&お預けくらった男の意見
 大好きな男性に対しては、自然と「セックスしたい」と思う女性が大半なはず。しかし、中には「好きだけどしたくない!」と拒ん...
恋バナ調査隊 2024-01-08 06:00 ラブ
「夫の顔は好みじゃない…」見た目以外で結婚した女性たち、何優先させた
「一生見るんだから、結婚相手のルックスはどストライクがいい!」と、“顔”で選ぼうとしている女性は少なくないはず。ですが「...
恋バナ調査隊 2024-01-08 06:00 ラブ
話しかけづらい女性オーラ出してる? 男性が寄りつかない人に3つの特徴
 合コンや婚活をした時など、男性にたくさん声をかけられる女性と、周りに男性が寄ってこない女性がいますよね。「もしかして私...
恋バナ調査隊 2024-01-08 06:00 ラブ
わかんない→なんで→てかさは危険フラグ 振られそうな時のLINEが沁みる
「私、そろそろ振られるかも…」と察した時、あなたは相手にしがみつこうとしますか? それとも別れを覚悟するでしょうか。 ...
恋バナ調査隊 2024-01-07 06:00 ラブ
「強い女」は敬遠される? 男ウケを気にするなら実践すべき3つのこと
 女性からすると「強い女」って憧れますよね。でも男性の中には「強い女が苦手」という人もいるそう…。とはいえ、強く生きてい...
恋バナ調査隊 2024-01-07 06:00 ラブ
3度目でも終わらせ方が迷宮入り コロナ禍で不倫の掟を破った50男の困惑
「冷酷と激情のあいだvol.176〜女性編〜」では、不倫相手とのセックスレスに悩み、それを理由に生活費が受け取れなくなる...
並木まき 2024-01-06 06:00 ラブ
不倫相手とレス…でも47歳女が本当に恐れているのは「固定手当の消滅」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-01-06 06:00 ラブ
コナン君張りの小さな名探偵参上!子供がきっかけで不倫がバレた衝撃エピ
 子供は素直で純粋。それが「不倫がバレるきっかけ」になる場合もあるようです。いったいどのようにしてバレるのか、経験談をご...
恋バナ調査隊 2024-01-06 06:00 ラブ
「浮気されて別れた」「私も…」出たー!悲劇のヒロインは話をかっさらう
 まるで自分が物語の主人公であるかのように振る舞う「悲劇のヒロイン症候群」を知っていますか?  周りの人に「かわ...
恋バナ調査隊 2024-01-06 06:00 ラブ
夫婦の会話にツッコミ要求までする? 大阪人の夫にストレスを感じた瞬間
 夫婦の出身地がどこかによって、家庭の雰囲気は変わるかもしれません。特にノリがいい大阪人の夫がいる家庭は、なんとなく明る...
恋バナ調査隊 2024-01-06 06:00 ラブ