Hする関係だけど…“掛け持ちパパ活”に開き直る45歳バツ1男

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-05-09 10:44
投稿日:2022-04-02 06:00
冷酷と激情のあいだvol.84〜女性編〜」では、13歳年上の恋人であるタダシさん(仮名)の素行が気になっているという女性・美優さん(仮名/32歳女性)の悩みをお届けしました。美優さんは、恋人に対して浮気かパパ活をしているのではないか……と疑っていますが、本人に尋ねても答えがなく、苛立ちを抱えながら苦しんでいるとのこと。
 では、恋人であるタダシさんは、13歳年下の彼女との関係について、どう考えているのでしょうか。

友達以上恋人未満のはずが

「えーっと……、美優は女友だちのひとりってだけで、恋人ではありません。だからまず、そこは勘違いしないでください。

 まぁ、女友だちって言っても何度もエッチはしているので、友だち以上恋人未満ってやつですかね!?」

 美優さんとの関係は認めつつも「恋人ではない」と、否定をしたタダシさん。聞けば、美優さんには「僕から告白もしていないし、向こうからも“付き合ってほしい”と言われたこともない」と言います。

「美優がひとりで突っ走っているだけじゃないですかね? 僕には、美優以外にも仲良くしている女の子が何人かいますし、みんなに平等に対応していますよ。

 食事もデートもプレゼントも、誰かひとりだけに偏ってお金をかけることもないし、みんなに平等です。それに、僕のSNSを見てくれればわかりますが、そういう子たちとの関係を隠すこともしていません」

認識にズレ…再婚願望はゼロ

 いわゆる“パパ活”と呼ばれるような関係にある女性が複数いると認めているタダシさん。「お互いに理解したうえでの関係です」とキッパリ言い切りますが、美優さんはそんなタダシさんの「恋人」だと認識しているようで、どうやらズレが生じています。

「美優は贅沢が好きな女の子なので、僕と結婚して贅沢な生活をしたいんじゃないですかね? でも僕は、美優にもちゃんと『結婚願望はない』って言っていますよ。

 僕は前妻との間に娘がふたりいるんですけど、娘たちが成人するまでは誰とも再婚しないって決めています。

 今でも娘たちとは数カ月に1回は会っていますし、前妻とも連絡をとっています。そんな状況なので、特定の恋人をつくるのもわずらわしく、いろんな女性たちと食事をしたりデートを楽しんだりしています。美優にはこのあたりを細かく話したことはないので、ひとりで舞い上がってしまっているのかもしれないですね」

楽しい関係に戻れないなら別れも視野

 タダシさんとしては、美優さんとの関係をすぐに終わらせるつもりもなければ、現状以上に進展させるつもりもなく「なんで美優が僕らの関係に対して悩んでいるのか、よくわからない」と口にします。

「そんなふうに美優の悩みのタネになるほど、深い付き合いをしているつもりはないんですけどね」と困惑した様子です。

「今はいろんな女の子と会って刺激をもらっていますので、僕と関わってくれる女性たちみんなに感謝しています。でも美優は、少し思い詰めるところがあるのかもしれないですね。ちゃんとケアしてあげたいって思っていますが、結婚を期待されても困るし、僕への期待が大きくなるほど関係もどんどんおかしくなりそうですよね。

 こんなふうになっちゃうと、なかなか前みたいに楽しい関係には戻れないような気もしますし、美優とはぼちぼち距離を置いたほうがいいのかなぁ……?」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「LINEやってない」は嘘バレバレ。教えたくない時の“角が立たない”かわし方6つ
「LINEを聞かれたけど教えたくない…。どうにかしてかわしたい…!」このように、連絡先を教えたくない相手からLINEを聞...
恋バナ調査隊 2025-05-08 06:00 ラブ
熟年離婚する夫婦の「残念な共通点」。今から回避する術はあるの?
 長年連れ添ってきた夫婦でも、些細な出来事がきっかけで「熟年離婚」に至るケースも。今回は、熟年離婚する夫婦の特徴と回避す...
恋バナ調査隊 2025-05-06 06:00 ラブ
不倫女に直撃! ズバリ「相手の奥さんへの罪悪感」ってあるんですか?
 夫の不倫に頭を悩ませている女性もいるはず。中には「相手の女はいったいなにを考えてんの⁉」と、夫の不倫相手のふてぶてしさ...
恋バナ調査隊 2025-05-05 06:00 ラブ
忘れたい…好きピへの「黒歴史」LINE3選。深夜のポエムで恋は終わった
 あなたには、好きな人へ送ったLINEで後悔しているものはあるでしょうか?  恋愛経験が少なかったり年齢的に若かったり...
恋バナ調査隊 2025-05-04 06:00 ラブ
義両親とは「同居NG」のはずが…夫からの要望を“離婚せずに”拒否したい(45歳・パート勤務)
 首都圏在住の45歳パート勤務です。夫は52歳の会社員、高校生の息子と中学生の娘の4人暮らしです。  夫とは結婚相...
植草美幸 2025-05-03 06:00 ラブ
「物価高でねぇ~」じゃない! バブル時代が抜けない49歳男の浪費癖。アルバイト生活が目の前に…
「冷酷と激情のあいだvol.244〜女性編〜」では、事業が下降の一途でも浪費を続ける夫・ヨシツグさん(仮名)に強い不満を...
並木まき 2025-05-03 06:00 ラブ
夫が「パパ活」してるかも…赤字でも生活水準を下げられない44歳妻の苦悩。高級車やゴルフ三昧にウンザリ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-05-03 06:00 ラブ
「バレたら、一生終わり」義弟との情熱的な密会。介護で疲弊する中、身も心も慰められて… #2
 直美さん(45歳主婦/子供ナシ)は、水商売から保険会社を経て、34歳のときに資産家の勝久さん(55歳)と結婚。しかし、...
蒼井凜花 2025-05-02 06:00 ラブ
これぞ「ぽっちゃり」街コン! 黒沢かずこ似の30女が参戦したら、鬼のように楽しかった話。色気より食い気よね
 はじめまして、世田谷乃たらこと申します。30歳でフリーランス(とは名ばかりのフリーター寄り)ですが、この度婚活を始める...
わかってるのに…なぜ“都合のいい関係”を続けるの? 女たちの切ない言い分
「曖昧な関係を終わりにしたい」と思いながらも、なかなか別れられずにいるそこのあなた。その背景には、満たされていない思いや...
恋バナ調査隊 2025-05-02 08:35 ラブ
上京して人生変えたい…アラサーが陥る「勘違い」と「モテるため」のファイナルアンサー
 人生をやり直すために東京に行く! という人が時々います。中にはノープランで上京するケースもあります。  アラサー...
内藤みか 2025-05-01 06:00 ラブ
大人の男が悩殺された6つのセリフ。「私がいるじゃん!」「やだ♡」は疲れた社会人に刺さるのよ…
 いったい男性はどんなセリフにキュンとしたりメロメロになったりするのでしょうか?今回は、大人の男性が悩殺されるセリフを中...
恋バナ調査隊 2025-04-29 07:22 ラブ
それ、デートDVを受けてない? 束縛や避妊なし…日常に潜む8つのパターン
 交際相手から受ける暴力のことをデートDVといいますが、その暴力の中には精神的な暴力や性的な暴力なども含まれます。しかし...
恋バナ調査隊 2025-04-28 06:00 ラブ
地雷踏んだ? 気になる彼とのLINEが途切れてぴえん。嫉妬させるはずが大失敗!
 気になる男性とのLINEが急に途切れた! 脈なしだから? それとも送った内容に問題があった? 3つの例とともにその理由...
恋バナ調査隊 2025-04-27 06:00 ラブ
ノリ悪すぎてつまらん! 夫婦間の「関西人vs 東京人」バトル。妻が夫に感じる“地域差”あるある
 出身地域によって、常識や価値観が違うのは当然です。当たり前だと思っていたことが通じないと、イライラが溜まりますよね。夫...
恋バナ調査隊 2025-04-26 06:00 ラブ
「甘い言葉はバカバカしい」行為嫌いな46歳夫、妻に“演技で”求めた時に気付いたこと
「冷酷と激情のあいだvol.243〜女性編〜」では、夫婦間のレス解消への努力を始めた早織さん(仮名)の迷いをお届けしまし...
並木まき 2025-04-26 06:00 ラブ