いざ離婚!公正証書作成で養育費月6万円、元夫は顔面蒼白に

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2022-06-30 18:46
投稿日:2022-04-12 06:00

公正証書を作って離婚条件の確約

 まず公正証書を作るために、当時別居中の夫と待ち合わせて公正役場に向かいました。夫は公正証書の作成をめんどくさがっていましたが、義母に説得されて渋々了承したようです。

 義母的にも孫と会えなくなるのは嫌みたいで、公正証書作成について後押ししてくれたのは、ラッキーだったかもしれません。そして、公証人の面前で離婚条件を話し合っていきます。

 私と当時の夫は、親権者(子どもに関する権利を持つ者)と監護者(一緒に住んで身の回りの世話をする者)の指定・養育費の金額、払い方・面会交流の頻度・財産分与の整理・年金分割・慰謝料について決めていきました。

 他にも、借金の清算や持ち家の場合の住宅の権利やローンの支払いについてなどを決める場合もあるそうです。

養育費は子どもが成人するまで払い続ける必要がある

 なかでも一番揉めたのは、養育費の金額です。なぜなら、子どもが成人するまで払い続ける必要があるから。毎月支払う夫側としては、少しでも安く抑えたかったのでしょう。

 それでも私が譲れなかったのは、2人分の養育費月6万円。当時の夫の給与から考えた上限ギリギリの金額です。子ども2人を育てていくのであれば、お金はいくらあっても困りません。最低でも月6万円は確保しておきたかったのです。

「養育費は子どもへの最大限の愛情ですよ」

 話し合いは平行線でしたが、公証人の「養育費は離婚した後も与え続けることが可能な子どもへの最大限の愛情ですよ」というアドバイスもあり、養育費は月6万円でまとまりました。

 その日は話し合いで終了し、後日出来上がった公正証書を取りに行きます。ここで重要なのは、初回、2回目ともに夫婦2人で公正役場へ行かなければならないこと。正直かなり気まずいですが、この時間を乗り越えれば「強制執行」という名の安心を手に入れることができます。

公正証書は心強いお守りになった

 また公正証書を作成することは、裏を返せば相手の権利を守ることにも繋がるのです。同じように、こちら側も約束をしっかりと守らなければなりません。そのことを肝に命じておきましょう。

 公正証書を受け取る際に、公証人が最後に読み上げた「もし養育費を支払い拒否した場合は、この公正証書を使って給与差し押さえをすることができます」という言葉に、当時の夫は顔色が青くなっていました。

 そんな様子を横目で見ながら、私には1枚の紙がとても心強いお守りに見えたことを今でも覚えています。

 子どものためにも自分のためにも、公正証書を作成してから離婚の手続きを進めていきましょう。

自分と子どものためにも不安要素はあらかじめ潰す

 離婚をするなら下準備は絶対に必要なプロセス。勢いのまま離婚をしてしまうのも、我慢をし続けて自分を壊してしまうのも得策ではありません。

「生活基盤」を整え→離婚の話し合い→公正証書の作成

 何よりも、子どもとの今後の幸せな未来を考えるなら、段階を踏んで準備することが大切。諦める前に、まずは「生活基盤」を整えてから本格的な離婚の話し合いに臨みましょう。

 そして、離婚が決まったら「公正証書」を作成することも忘れずに。離婚の際の約束を公文書にすることで、「もしかしたら約束を破られてしまうかもしれない……」といった不安要素を潰すことができるのです。

 あなたの明るい未来を願って……まずは一歩踏み出してみませんか。

 次回へ続きます。

本連載は離婚したくてもお金の問題で身動きが取れない“離婚予備軍”の方々に知って欲しい話をお伝えするものです。決して、離婚を推奨するものではありません。ただただ、素敵な未来への糸口やヒントになれば幸いです。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

関連キーワード

ラブ 新着一覧


気になる彼と初対面デートの沈黙を回避! 仕込んでおきたい4つのモテ話題
 マッチングアプリなどで知り合った初対面の男性と初デートをするとき、「どんな話をすれば盛り上がる?」「好印象を残せる話題...
恋バナ調査隊 2023-12-08 06:00 ラブ
色恋営業? マッチングアプリに潜むホストの見分け方3つ
 ホストクラブの高額な売掛金が問題になっています。そのせいなのか、ホスト達も集客に苦労している模様。一部のホストはホスト...
内藤みか 2023-12-07 06:00 ラブ
上原多香子の“子連れ不倫”が物議…子供は全部知っているかも
 テレビでは、女優の広末涼子さんや、タレントのMEGUMIさんの夫でDragon Ashの降谷建志さんなど、芸能人の不倫...
恋バナ調査隊 2023-12-07 06:00 ラブ
“身体の関係”から沼に…本命になりたい時はどうすればいい?
「あの日、彼と寝てしまったけど、今、私たちってどんな関係なのかな?」  どちらかがちゃんと告白して付き合う前に一晩...
若林杏樹 2023-12-06 06:00 ラブ
貴女の度数は? カレに好かれるクリスマスver.「フェロモンジャッジ」
◇  素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高...
太田奈月 2023-12-11 19:22 ラブ
30女40女たちの大後悔! 恋は盲目とはいえ、貢いだ私のバカ話4選
 あなたは、男性に貢いだ経験がありますか? 「好きな人を振り向かせようと頑張っているだけ」と、自分を納得させて大金を使う...
2023-12-05 06:00 ラブ
いま彼との恋愛、見切らないと時間の無駄かも?「損切り基準」6項目
 アラサー・アラフォーになると「今の彼を失ったら結婚できないかも……」と不安を抱えるときもあるでしょう。  でも彼との...
恋バナ調査隊 2023-12-04 06:00 ラブ
運が悪かっただけ? 私が出会ったクズすぎた九州の男の特徴
 九州の男といえば、豪快で男気があり、人情に熱いイメージがありますよね。男らしい人がタイプの女性にはたまらないでしょう。...
恋バナ調査隊 2023-12-04 06:00 ラブ
「今度は生ませるから」自分の元から去った元カノに再び妊娠を迫る40男
「冷酷と激情のあいだvol.171〜女性編〜」では、交際中のモラハラを理由として、ドロ沼の末に恋人と別れた明美さん(38...
並木まき 2023-12-02 06:00 ラブ
「中絶費用払って…」復縁を懇願するモラハラ元彼に38歳女の切ない願い
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-12-02 06:00 ラブ
あんた何様ですか? いい加減つら、理想が高い夫を持つ妻たちの愚痴5選
 夫の理想が高ければ高いほど、妻たちの不満は膨らむ様子。「なんなのコイツ!」と怒りがこみあげ、離婚を考えるようになる女性...
恋バナ調査隊 2023-12-01 06:00 ラブ
コロナ後のいま“レス不倫”増殖中! 2度目も3度目も食事だけデートのワケ
 コロナが5類に移行してから、くすぶり始めているのが、不倫です。濃厚接触を避けていたコロナ禍では自粛傾向にあった禁断の関...
内藤みか 2023-11-30 06:00 ラブ
不倫も人生経験、不倫してよかったと語るツワモノたち 一体何を学んだ?
 誰もが「不倫はいけない恋愛」と思っているでしょう。でも「不倫してよかった」「不倫も人生経験の1つ」と考えるツワモノもい...
恋バナ調査隊 2023-11-30 06:00 ラブ
あなたは何のため? 女性が入籍・結婚を望む5つの理由を考えてみた
「大好きな人とずっと一緒に過ごしたいから」「子どもが欲しいから」などなど、結婚したい理由は人それぞれ。あなたが結婚したい...
恋バナ調査隊 2023-11-29 06:00 ラブ
男の「よく食べる人が好き」発言に裏ナシ? “食好き女”アピる前に読んで
「好きな女性のタイプは?」という質問に対して、「よく食べる女の子が好き!」と答える男性って結構いますよね。でも、その言葉...
恋バナ調査隊 2023-11-28 06:00 ラブ
家事をしない夫への「プチ仕返し」私ばっかりしんどいの、おかしくね?
 男女平等が常識になってきた現代ですが、まだまだ男女の差は存在します。その差が特に顕著なのが家庭の中。夫婦共働きであるに...
恋バナ調査隊 2023-11-28 06:00 ラブ